脇道28 :「痴漢」滅ぶべし、慈悲はない。
高校、大学、社会人と満員電車に乗って通勤、通学をしていました。
「痴漢」がとても怖かった。
私は男です。
「痴漢される」のが、ではなくて、「痴漢と間違えられる」のが、です。
「痴漢」は証拠のない犯罪です。
「痴漢被害者」だけが犯罪の事実を認識している。
「痴漢」は背後から被害者を襲います。
被害者は加害者を見ることはないし、犯行場所(触られている場所)を見ることも敵わない。
ただ、感覚器官としてあまり鋭敏ではない触覚だけが犯行を伝えます。
「痴漢」が少しでも手を離せば、それだけで犯罪の事実は消滅する。
だから「痴漢」を犯罪として立証しづらい。
ずっとそういう感じで「痴漢」に遭った人は泣き寝入りしてきたのでしょうね。
ですから、近年では確かな証拠がなくても「痴漢」として検挙されることが増えているようです。
つまり電車の中で
「この人痴漢です。」と叫ばれれば、それで犯罪が確定する。
確たる証拠、つまり私の手がその女性のお尻を触っていた、などという目撃者がいなくても「痴漢」として認定されるという事は。
つまり、冤罪の晴らしようがないという事でもあります。
学生時代、スポーツバッグを使っていました。
手に下げて電車に乗っていたのですが、そうすると偶に手の甲に女性のお尻が来る。
正直に懺悔しますが、それを期待し楽しんでもいました。
まあ、男性なら仕方がない、と思って貰えるかもしれませんが・・・・。
それが自分勝手な、独りよがりな考えだったことを思い知らされました。
在る日、手の甲をつねられたんです。
降りる駅が来るまでずっと。
怖かったです。
誰がつねっているかも確認できない。
結構な力で、必死につねっている。
こちらが少しでも動いたら、顔を見ようとしたりしたら。
きっと叫ばれる。
学校、退学になるかも。
人生終了かも。
ぴくりとも動けないままでした。
「俺はやってない、痴漢じゃない。
何、人の手をつねっているんだ。」と言うべきだったかもしれませんが。
この、つねっている人。
きっと自分の中の勇気をかき集めて、必死で闘っているんだろうなあ。
見知らぬ他人。
自分より大きくて強い相手に、精一杯の反撃をしている。
私が何かリアクションを起こしたら、きっと簡単に限界を越えてパニックを起こす。
ヒステリー起こして泣き叫んで、理屈など通じなくなるだろう。
とても勝負に出る気にはなりませんでしたね。
以降、鞄は肩掛けに変えて電車に乗る時は両手を挙げて、つまりホールドアップの姿勢ですね。
その態勢で両手を吊革やバーを掴んで乗るようになりました。
手のひらを常に他人から見える位置に置いておけば、少なくとも普通の痴漢(手で触る)、の疑いは持たれずに済みます。
でも、この姿勢、こちらは無防備になるんです。
スリがいたとしたら、上着の内ポケットもズボンの尻ポケットもスリ放題だったでしょうね。
「痴漢」という犯罪のことを、女性だけの問題と考えている人はいませんか?
男性の問題でもあるのです。
私は満員電車に乗る時、常に「痴漢」に間違えられないように気を張っていました。
私と同じ事を考えている人がどれだけいたかは知りませんが、多くの男性が意識はしていたと思います。
と、まあ。
今回のテーマはサブタイトル通り、「痴漢」を殲滅しよう、です。
世の中には「絶対悪」というものが中々なくて、「正義」を振りかざしたくても相手がいない。
でも「痴漢」は「絶対悪」です。
男だったら仕方がないこと?
大した被害じゃないんだから、そんなに目くじら立てなくても?
女性の方が誘ってる?
言い訳にもなりませんね。
身動き取れない満員電車の車内で、無防備な弱い相手を陰に隠れて、自分の欲望のために一方的に甚振る。
卑劣な犯罪です。
「痴漢滅ぶべし、慈悲はない」
「汚物(痴漢)は焼却」
そんな感じで書いていこうと思います。
「痴漢」対策はいろいろされているようですが、どうも的外れ、というか本気で撲滅しようという意思が感じられない。
「痴漢」は犯罪ですから、対策は警察がしているのでしょうが。
警察の考えというものも判る気がする。
「痴漢」は軽犯罪ですから(ですよね、実は知らない)、犯罪としては大したものではない。
犯罪に”軽重”を警察は付けない(建前として)とは思うのですが、連続殺人とか、組織犯罪とか、マル暴対策とか。
生命、財産が失われる量が大きいほど、力を入れると思います。
警察の存在意義は市民の生命、財産を守ること、ですから。
そこから行くと「痴漢」は、生命、財産が失われない。
汚物(体液)をかける「痴漢」行為は確かに財産は失われますが、微々たる金額です。
振り込め詐欺1件の被害額より低い。
さらに現行犯逮捕しか手がなく、容疑者を検挙しても立証できない。
「やってない」と居直られれば、それを覆す証拠がない。
被害者は大抵の場合、目撃はしていないでしょうし。
検挙に協力してくれた人が、被害者に触っている(犯行中)手を捕まえたならば上々でしょうが、引っ込めた手を捕まえたとなると。
結局のところ、尋問による自白しか立証する方法はないのでしょうが。
これには、冤罪による名誉毀損、という地雷が埋まっている。
一旦自白させても、警察に強要されたと覆す例も多々ありますし。
マスコミは喜んで「痴漢」容疑者の味方に回るでしょうし。
警察にとっては、「痴漢」犯罪というものは割に合わないものだと思うのです。
検挙、立検が難しい。
対策が難しい。
さらに効果、被害額の減少などの証明が難しい。
これらの事から警察が「痴漢」対策に力を入れていない、という事もあるでしょうが。
何より根底にあると思われるのは「痴漢」被害の軽視。
「「痴漢」なんてちょっと触られただけだろう、大したことないじゃないか」という意識があるのではないか、と思うのです。
警察は、近頃は女性警察官も大勢いますが、基本的には対暴力装置、武闘派の男性主体の組織です。
考え方、意識が男性主体ならば、「痴漢」被害も上記のように考えていても不思議ではない。
実際のところ、男性は身体を触られたぐらいは何でもない。
相手が女性ならば、少しぐらい触られても気にしないでしょうし、局所を意識的に触られたとしてもある種の男性なら逆に喜ぶでしょう。
相手が男性ならば、貴腐人や腐女子の世界を知らない人ならば「変なやつ、うざい」と思う程度でしょうし、知っていても実感としての危機意識など持たないでしょう。
筋肉ナルシストなら「もっと、触って良いぞ」とか言いそうですし。
胸やお尻を揉まれるのと、満員電車のドアなどに押しつけられて潰されるのとどう違うの、ぐらいの意識でしょうねえ。
・・・・・・・・・。
まるで違います。
いや、男性の私が判るわけないのですが。
精一杯想像力を駆使して、考えてみようと思います。
人間には本能的な恐怖があります。
東京タワーの展望台の下の階の床に、素通しのガラスがあるところがあります。
1m四方ぐらいの大きさかな。
そこからは展望台の直下、150m下が見える。
分厚いガラスで、多分昔からあるものです。
上に乗っても大丈夫。
上に載ると150mの高さに、何の支えもなく浮いている感じになります。
観光客の何人かはその上に乗りますが。
中には乗れない人、どうしても怖くて乗れない人がかなりの割合でいます。
因みにタワーマンションで育った子供って、高い所が平気だそうですね。
観光地にあるバンジージャンプ。
多分、あれ、私はできない。
やろうという気は絶対起こさないだろうし、もし何かでやらされそうになったら全力で逃げる。
他にも絶叫系ジェットコースターが無理、とか言う人もいるでしょうし。
安全だというのは判っていますし、理解も納得もしています。
でも、理屈ではない。
こういう言い方をしますよね。
こう、自分が墜落して地面に叩き付けられて死ぬイメージが明確に湧いてきて。
自分がそのイメージのストーリーの、最初の地点に立っていることが意識されて。
死ぬイメージが強烈すぎて他の結末が見えなくて。
怖くて動けなくなる。
繁華街を歩いていて、前から明らかに堅気でない、ヤのつく稼業の人が歩いてくる。
知らない人。
私とは何の関係もない人。
安全である人、なはずですが・・・・。
それでも怖くなる。
因縁付けられるのではないか。
そのまま拉致されて暴行されるのではないか。
殺されてドラム缶コンクリで沈められたり、山中に埋められたりするのではないか。
そういうイメージが明確に湧いてきて、その危険なバランスの頂点にいるような気になる。
相手にしてみれば、何のメリットもないでしょうし、そんなに暇でもないでしょうし。
取り越し苦労も馬鹿らしい、と言えるような事なのでしょうけど。
客観的に冷静に見れば。
でも、理屈ではない、でしょう。
映画「エイリアン1」の一場面。
エイリアンに襲われた負傷者がストレッチャーに載せられて運ばれてくる。
医師が治療しようと患者に向き直って。
患者の腹部がいきなりボコボコと沸騰するように変形して、破れてエイリアンの幼体が出てくる。
エイリアン屈指の恐怖場面ですね。
自分の体内に、自分の意志に関係なく動く、別の生物がいる。
それを「まあ、お腹を蹴ったわ」と喜べるのが、人間の女性という存在です。
当たり前の存在と思っていた妊婦というものが、本当はどれだけ凄いものなのか、よく判ると思います。
因みに男性が同じ状況になった場合、恐怖で発狂するとか。
ついでに、お腹を蹴られると結構痛いそうですよ。
ですが、女性も「別の生物が自分の体内にいる」ということを、恐ろしいと思う気持ちがあるそうです。
ある妊娠経験のある女性のエッセイにありました。
というより、その人のエッセイを読んで初めて「妊娠」という状況が実は怖い状況なのだ、という事が判りました。
母親になる喜びの気持ちの裏に、自分とは違う生物を自分の体内に飼う恐怖がある。
マタニティブルーという精神疾患がそれに基づくものだとしたら、それは決して軽いものではないでしょう。
それを克服できるのは、自分で決断して受け入れて、信頼する男性と行ったから、なのかもしれません。
そこから先の話は実際に妊娠された方、妊娠したパートナーに寄り添われた方に譲りますが・・・・。
そして。
強姦による妊娠、というものは、それらの救いが一切ない状況です。
経験豊富な女性にとっても、強姦は恐怖なのだそうです。
暴力行為によって肉体が損傷する恐怖、だけではない。
得体の知れない何かが、得体の知れない生物を自分の体内に入れようとしている。
「痴漢」というのはただ触るだけではありません。
明確な性行為です。
そしてそれは、「強姦」「妊娠」へと続く、恐ろしい道程のとば口なのです。
AVじゃあるまいし、電車の中で強姦なんて出来るわけないだろう。
乗り合わせただけの他人の自宅や勤め先、つまりストーカーなんて出来るわけないだろう。
この場合、加害者がどう思っていたか、などは欠片も関係ありません。
理屈がどうの、なども関係ありません。
被害者の女性にそのイメージを強烈に想起させ、恐怖を与える。
それが全てです。
例えば。
貴方がバンジージャンプを怖がっているとして、
「大丈夫だから飛んでみろよ」と、強引に装具をつけられて崖から突き落とされそうになったら。
貴方が泳げなくて水が怖かったとして、
「大丈夫だから水に入ってみろよ」と、強引に大海の真ん中に突き落されそうになったら。
自分が恐ろしいと思っていることを、強引にさせられそうになったら。
例え未遂に終わったとしても、実際にそんな事が起きなかったとしても。
その時の恐怖は心に刻み込まれます。
トラウマと言っていいのでしょうか。
「痴漢」は被害者の心に重大な傷を負わせる犯罪、だと思います。
警察が守るもの、市民の生命と財産。
生命を守る、の中には”負傷させない”事も含まれているはずです。
市民が犯罪によって”肉体が損傷する”のを防ぐ。
部位欠損は別として、肉体の損傷は長くても1年治療すれば、殆どのものが日常生活に支障がないほど回復する。
ですが、人間は肉体だけで出来ているわけではありません。
肉体を駆動する精神も人間の一部の訳で、その精神の損傷は肉体とは比べものにならないほど治療が困難です。
「痴漢」被害は決して軽視して良いものではない。
まあ、女性にもいろいろ居るでしょうから、皆が皆トラウマを負うとは限らないのでしょうが。
以上、貧弱な想像力を精一杯使って書いてみましたが。
男性の私には、本当のところは判っていないのだろうなあ、と思います。
で、多分、私以上に判っていない人が「痴漢」対策を立てているんじゃないだろうか。
なので、考えてみましょうか。
このエッセイ、見るも無惨な駄文ではありますが、何某かの示唆を含んでいることを存在意義にしていますので。
まず、警察は当てにしない方が良いでしょうね。
頑張っている人には申し訳ないですが。
前記の男性の視点からしか考えていない人が、少なからずいるでしょうし。
仮に全員女性の対策チームが発足したとしても、それを囲む組織にいる人たちが前記のように考えていたら足を引っ張ってもくるでしょう。
「痴漢」容疑者への忖度や、男性視点のマスコミへの配慮などなど。
それに多分、警察の「痴漢」対策のコンセプト、方針は
「痴漢さん、お願い、やめて」だろうと思うのです。
なるべく波風立てたくないという。
「痴漢死すべし、地獄の底まで狩り立てる」という、女性の意志は無視されるのではないかなあ。
なので、NGOを設立する必要があると思います。
「痴漢」を殲滅する事を目的とした、非営利団体。
通称「痴漢」スレイヤーズ?(笑)
まず、専任は退職した女性警察官僚。
それとやはり退職した女性政治家、女性弁護士など。
参画者として、女子高等学校、女子大学などのOG会。
女優、アイドルなどの女性芸能人、バー、キャバレーなどの風俗産業従事者。
女性マンガ家や女性作家、アパレル産業のオーナーなど。
構成員は全て女性。
活動資金は寄付金と示談金、後はグッズ。
男性は意見や寄付は受け付けるとしても、活動方針には一切関与させない。
「痴漢」被害に遭った人は迷わず賛同、参画してくれるでしょうし、遭ったことのない人でも「痴漢」が狭義のセクハラだと理解してくれたら賛同してくれるでしょう。
女性で、特に有能な女性でどちらも経験したことがない、という人はまずいないでしょうから。
そうして組織を作り上げたら。
女性の敵(痴漢)に、人類の半分を敵に回した恐ろしさを思い知らせてやりましょう。
最初にやることは、まずは”対「痴漢」団体”、設立したNGOの周知でしょうね。
新聞広告やネットなど。
女性誌の広告欄など。
「痴漢」から女性を守り「痴漢」と闘う組織が出来たことを社会全体に発表する。
警察との何らかの関係、外郭団体とかそういうものもアピールしておく必要がありますか。
とにかく「痴漢」に関する事なら何でも対応する姿勢を見せておく。
そうして”団体”の名前で対策を発表していきます。
最初はセイバー、救助者の募集、というか確立かな。
「痴漢」犯行状態において。
被害者が加害者に対応出来る、という状況は少ないと思います。
と言うより、それを期待するのは酷でしょう。
必ず第三者の人間、被害者を救い加害者を捕らえる人間が必要になります。
ですが、往々にして周りの人はスルーする。
被害者の女性にしてみれば、薄情とか腰抜け、見捨てられた、などと思うでしょう。
まあ、気持ちは判りますが、こちらにだって事情はある。
好き好んで満員電車に乗っている変態(「痴漢」の可能性もあるか)でもない限り、乗客には予定があります。
会社の始業時間、授業の開始時間。
通勤、通学の乗客ですね。
ここで「痴漢」退治をしていたら、まず確実にこれらに遅刻する。
まあ、大抵の場合、事情を説明すれば理解して許されるでしょうが、それらに費やす面倒や時間は確実にあるわけです。
それにどうしても遅刻できない、したくない事情もあるでしょう。
出ておきたい会議や逃したくない商談、単位に響く授業や試験など。
誰もが貴重な通勤、通学時間を自由に使えるわけではないのです。
「痴漢」を退治するという行為は、加害者の手を捕らえ場合によっては拘束するという事です。
暴力行動です。
慣れている人などいないでしょう。
これが出来るのは格闘訓練を受けている警察官や自衛官、または柔道部の部員ぐらいかな。
不慣れな行動を躊躇なく実行出来る人など、まずいません。
それに下手に近寄ったらこちらが「痴漢」に間違われる可能性もあります。
「痴漢」は女性の無防備な背後から襲います。
女性の正面から顔を晒して襲ってくる「痴漢」がいたら、正直見てみたい。
アホ面を大笑いしてやるのですが。
ですが、「痴漢」は必ず背後から襲い、被害者は誰が「痴漢」か判らずにいる。
「痴漢」被害をやめさせる有効な方法のひとつに、女性の背後に割り込む、つまり自分の身体で女性を「痴漢」からガードする方法があります。
「痴漢」を見逃すことになりますが、暴力を使わず犯行をやめさせることが出来るのですが。
被害者がガードしに来た、つまり助けに来た人を「痴漢」と間違える場合もある。
「痴漢」に襲われてパニックになっていますから、背後の新たな動きを誤解する事もあります。
なにしろ被害者は「痴漢」が誰か判らないのです。
自分の背後にやってきた人を訳もわからず「この人、痴漢です」と叫ぶ可能性もあります。
たちの悪い、場慣れしている「痴漢」なら、ガードしに来た人、「痴漢」行為を邪魔しに来た人を捕まえて「こいつ、痴漢だ」と叫ぶかもしれません。
自分の犯行を他人になすりつける。
まず、成功します。
なにしろ被害者は「痴漢」を特定できていないし、「痴漢」を捕まえてくれた人を信用するでしょうから。
他人の手を捉えて身体を拘束する。
明確な暴力行為で、犯罪です。
犯罪にならずに済むのは、相手が犯罪者である、という理由からだけです。
つまり相手が犯罪者でなければ、こちらが犯罪者になる。
秋月リスのマンガ「かしましハウス」の中の一話に、男勝りの次女が「痴漢」を捕まえる話があります。
「痴漢」を捕まえたけれど、被害者の女性が逃げてしまった。
気持ちは判ります。
事情聴取などを受けるという事は、自分に恐怖を与えた存在「痴漢」と対面することになる。
「痴漢」とはっきり対面することも恐ろしいでしょうし、「痴漢」にはっきりとこちらを認識されることも恐ろしいでしょう。
被害者女性も通勤、通学の乗客で、当然遅刻できない予定がある。
事情聴取を受ければ、まずアウトになる。
逃げたくなるのも無理はない、と思います。
ですが、それをされたら助けにいった方は堪らない、です。
被害者がいなくなれば犯行の事実がなくなる訳で、後に残るのは他人に暴力を振るった犯罪者です。
普通なら、笑って許して貰えるかもしれませんが、陰湿な人間ならばこちらが犯罪者になるよう頑張るでしょう。
で、陰湿でない「痴漢」など存在しないでしょうし。
マンガでは何事もなく(次女が女性だったこともあるでしょうが)笑い話で済んでますが、現実では危ない橋になるでしょうね。
可能性は低いですが、「痴漢」が凶器を使って反撃してくる場合もあるでしょう。
満員電車の密着した状態で「痴漢」の手元など見えるはずもなく。
気がつかない間に抜かれた刃物が、人の間を縫って密かにこちらの脇腹に伸びてくる。
まず、躱しようも防ぎようもない。
とても危険な状況なのはお判りでしょう。
「痴漢」に襲われた女性を助けたいと思わない男性はいません。
これは多分、断言できる。
ですが、助けるという行為には上記のリスクがあるんです。
何時だったか、「痴漢」被害者の女性をレポートした記事があって、その女性が周囲の人間が助けてくれなかった事を言うと。
ここぞとばかりにマウント取って、勇気がないとか、モラルの欠如とか言いたい放題だった。
助けに行くリスクなど欠片も触れることなく、助けなかったことを無責任に非難して「痴漢」被害者(読者)の共感を買おうとしていましたね。
真のマスコミならば、何故助ける事ができなかったのかをレポートして、助けに行くリスクを記事にして。
そして、そのリスクを減らせるよう世論を誘導するべきでしょう。
そうすれば、助けられる女性が増えると思う。
日本のマスコミに期待するのは無駄ですが。
因みに、警察の「痴漢」対策は。
被害者に「痴漢」をにらめとか、声をあげろという、被害者に負担を強いるもの。
周辺の人への協力も、被害者(と思われる人)に「大丈夫ですか」と声をかけろ、と言うものです。
声を掛けることによって、「痴漢」に気付いているぞ、と警告してやめさせようというのでしょうが。
捉まえることは推奨されていない。
警察が「捉まえる」事を対策として依頼して、もしどちらかが負傷したら問題になる。
ですから「「痴漢」さん、やめて、お願い」なんです。
仮にこの場の犯行は止められても、この「痴漢」必ず再犯しますよね。
長々と助けられない理由を書きましたが。
お判りでしょうが、対「痴漢」団体、NGOがすべき事は、助けてくれる人、セイバー、救助者を守ることです。
「私たちは「痴漢」から女性を救ってくれた貴方を守ります。
貴方の後ろ盾となって、貴方の名誉と財産を守ります。」
それを世間に明言し、そしてそれを確実に実行する。
具体的には「痴漢」を捕まえた後の事情聴取に、”団体”の弁護士を派遣したり。
「痴漢」容疑者の言いがかりや脅しなどを肩代わりして代わりに受けてくれたり。
救助作業のために遅刻した理由説明(会社とか学校)に立ち会って口添えしたり。
警察とのいろいろな折衝の間に入ったり。
交通事故を起こした時、保険会社の人が事故当人に替わっていろいろ動いてくれるでしょう。
あれと同じ事を、”団体”が救助者(後は被害者も含むか)に替わって行います。
そうすればきっと「痴漢」から女性を救おうという人間はもっと増えるはずです。
「痴漢」程度に立ち向かう勇気など、誰でも普通に持っていますから。
もちろん、褒賞も渡します。
報奨金10万円程度かな、それを感謝の印として。
後、勲章、バッジのようなものも授与する。
”団体”として、貴方が女性の味方である事を保証する勇気の証です。
上着とか目立つところに付けられるようなものがいいです。
そうして外出する時には、なるべく付けて貰う。
これにはいくつかの効果もあります。
まず、満員電車の中でこの勲章を付けている人がいると、周りの女性が安心できます。
この人は絶対「痴漢」をしてこない。
もうひとつ、もし「痴漢」に遭ってもこの人を頼れば助けてくれる。
「痴漢」に対しては威嚇になります。
もし、お前が「痴漢」に走れば、ここにためらいもなくお前を捕まえる人間がいる。
ある程度の抑止効果があるでしょう。
で、本人的には。
女性からモテるようになると思いますよ。
間違いなく、女性を助けたヒーローなのですから。
この制度がある程度、軌道に乗ったら。
次はハンターチームの編成ですね。
「痴漢」を狩り出して捕らえるチームです。
ひとつはボランティアとして日常の通勤、通学時に「痴漢」を捉えるチーム。
もうひとつは”団体”が雇用して「痴漢」を捕まえる、囮を使ったチームです。
通勤、通学者は大抵、同じ時間、同じ車両の同じ場所に乗ります。
自分の始業時間、授業開始時間から乗る電車を決め、降車駅の階段の位置などから何両目に乗るか決め、その車両の中の乗車位置を決め。
そしたら、通勤先、通学先が替わらない限り、毎朝同じ事をずっと繰り返す事になります。
ですから、大量の人間が移動する通勤、通学時間でありながら、毎朝同じ人と顔を合わせるという事は普通にあります。
で、「痴漢」が通勤、通学者ならば同じように毎朝、同じ場所に出没するという事になる。
(夜は比較的バラつきますけどね。)
一般の(「痴漢」でない)通勤、通学者からハンターのボランティアを募集します。
必ず、男女のペアにします。
男性は「痴漢」との戦闘と確保を担当し、女性は被害女性のフォローと男性の立場の保証を行います。
被害者女性からすれば、いきなり知らない男性が「痴漢」相手に立ち回りしても戸惑うでしょう。
下手したら「痴漢」の仲間と疑うかもしれない。
でも、同性の女性がフォローしたら落ち着くし安心もできるでしょう。
そしてもっとも大事なのは、被害者女性を逃がさないことです。
男性だけなら「痴漢」容疑者を相手にしている間に、逃げられてしまう恐れがあります。
ペアでボランティアに応募してくれればそのまま、個人で応募しても”団体”の方でそれぞれ紹介してペアを組んで貰う。
で、”団体”で1日ぐらい講習会を受けてもらいます。
まずは、「痴漢」被害に遭っている女性の見分け方。
「痴漢」されている(触られている)処を直接発見するのはまず無理なので、女性の表情から判断するしかないです。
顔を真っ赤にして涙目で俯いていたら、まず確定でしょう。
男性の方には効果的な確保の方法。
「痴漢」に対し、どこから近づくのが効果的か、どこを抑えれば動きが封じられるか。
道具を使う場合はどのような道具が効果的か、使い方は。
格闘経験者などの指導員を「痴漢」想定者にして、実際に練習をして貰います。
「痴漢」は必死で逃げようとしますから、経験がないと結構危ない作業です。
女性の方は、まずは擬似的な「痴漢」体験をして貰います。
そして「痴漢」被害に遭った時、どのような精神状態になるかを体験する。
そうすれば被害女性への声かけの内容やタイミング、フォローも効果的なものになるでしょう。
で、一番肝心なこと。
被害女性から「自分は「痴漢」被害に遭いました」という言葉を引き出すこと。
「痴漢」犯罪の立証は、被害女性が証言しないとできませんから。
「痴漢」被害が立証できなければ、ただの乱暴者ペアになってしまいます。
囮ハンターの場合、被害者女性を”団体”で準備することから始まります。
職員にするか、パートタイムにするかは状況次第でしょうね。
AV女優や風俗従事者など、普段から男性に触られることに慣れている女性を起用します。
慣れていない女性ですと想定はしていても、いざ実際に触られたらパニックになるでしょうから。
こちらもペアでチームを組むとして、男性は格闘技経験者や警備会社OBの人など、普段から暴力に慣れ親しんでいる人材を使います。
で、ボランティアチームより少し詳しい講習を受けた後、「痴漢」の発生したところに出撃します。
囮女性の服装、立ち居振る舞いは、「痴漢」被害者女性の特徴を調べれば割り出せるでしょう。
「痴漢」にも好みはあるでしょうから、場所ごとに異なってくるかもしれませんね。
胸、腰が発達、いわゆる男好きがする体型ながら、気弱そうな露出の少ない服装とか。
または露出が多くてサバサバしていて、少しぐらい触っても気にしなさそうな女性とか。
男性の方は内面は別として、外見は人畜無害で事なかれ主義に見える、出来れば中年か初老の正義感の薄そうな疲れた雰囲気をまとわせて。
そうしてドアの隅など、よく狙われそうな場所で罠を張る。
ハンターチームで「痴漢」を狩り出すに当たって、準備しておきたいアイテム。
これは”団体”の方から、各衣料品メーカーや素材メーカーに要請して欲しいのですが。
それは「指紋が残る服」の開発です。
私は衣料素材の現状にまるで詳しくないので、判らないままで書いていますが。
現在の衣服は、レザー状素材などよほど表面がつるつるしている素材でない限り、触っても指紋が残らないのではないでしょうか。
「痴漢」被害に遭って触られた。
でも現在、衣服から指紋を検出することは不可能だとしたら、触られた証拠は残らないでしょう。
指紋さえ残れば、容疑者の特定が可能です。
例えば繊維に僅かな皮脂(指の)でも残るようにして、特定の薬剤をかければ皮脂が変色して浮き上がってくるとか。
そうすれば立検した時に、有力な証拠として断罪できます。
「痴漢」冤罪も防げるでしょう。
もちろん洗濯すれば、皮脂を洗い流せるような仕様にします。
指紋べったりの服を、また着る気にはならないでしょうし。
もしかすると「痴漢」は手袋をするなど対策してくるかもしれませんが、暑い満員電車の中で手袋していれば目立ちますよね。
ハンターチームが「痴漢」を確保したら、「痴漢」の顔写真と名刺、または学生証、免許証など素性が判るものを撮影します。
「痴漢」を確保したら直ぐ”団体”に連絡して、職員を派遣して貰います。
そして、職員主導で必要な書類、状況説明や証言など、法的に効力のあるものを作成します。
警察に行くかどうかは「痴漢」容疑者に決めさせます。
警察が関与すれば「痴漢」容疑者は罪が確定し次第、公的な制裁を受けることになります。
社会的地位のある「痴漢」ならば、それは全力で避けたがるでしょうね。
ですが、実は”団体”としても、容疑者を公的機関に委ねることは望ましい事ではありません。
なぜなら私刑、リンチが出来なくなるからです。
公的機関が容疑者を確保するという事は、同時に人権も含めた容疑者の安全も公的機関が担保するという事です。
同じように事件関係者も、容疑者の人権などを守ることが求められるでしょう。(のかな)
多分、勝手な情報の公開は制限されると思う。
「痴漢、滅ぶべし、慈悲はない」
公的機関は邪魔でしょう。
対「痴漢」団体 にとって、広報活動は非常に重要です。
”団体”は世間、特に世間の半分の女性の支持、それも絶対的な支持を勝ち取らなければなりません。
世間の支持が、”団体”の活動を正当化する根拠になります。
ですから”団体”は、役立たずだったり、腰抜けだったり、裏切りだったり。
そういう行動は絶対許されない。
例え、超法規的、無法的と言われようと、世の女性の支持があれば無問題(仮)モーマンタイ)です。
まあ、元々対「痴漢」と言うだけで、女性の支持は得られるでしょう。
ですから、期待外れにならないように。
常に”団体”は世の中に対して、自分たちの活動を開示、報告し続けます。
活動報告のメディアは。
最初は新聞の一面広告や、駅貼りのポスター、車内の吊り広告でしょうか。
対「痴漢」団体の設立の報告、活動主旨、それとホームページのURLや電話番号。
もちろん、ホームページ、プログ、ツィッターなどのWEB関連は充分に整備します。
そうしてまずは、読者に「痴漢」関連の事案についての情報提供の依頼します。
次には、救助者、セイバーの募集というか喚起、そしてセイバーを守るという姿勢を”団体”の名において宣言する広告。
その次はハンターの募集、ボランティアの呼びかけでしょうか。
そしてある程度活動が軌道に乗り、実績が積み重ね始めたら。
発表方法を2つに分けていきます。
1つは呼びかけやメッセージなど、多くに訴えるインパクト重視のポスター的なもの。
駅のポスターや車内吊り広告など。
「痴漢」の出没する場所は特にしっかりと、表示します。
もうひとつは詳細なストーリーとデータ。
これは女性誌などしっかりと読んで貰えるようなものに。
最初はお金を払ってでもページを貰って寄稿という形で。
女性漫画誌に”団体”の活動をマンガにしたものを連載するとか。
もちろん、サイトのホームページには両方閲覧できるようにします。。
内容は。
1.今月の「痴漢」。
ハンターなどに捉えられた「痴漢」の写真と名刺、学生証などのプロフィール。
2.「痴漢」電車
「痴漢」の出没した件数の多い物から、電車の会社名と路線名の表示。
3.「痴漢」会社
「痴漢」の勤務先名を「痴漢」の数の多い順から。
4.「痴漢」学校
「痴漢」の所属する学校名を「痴漢」の数の多い順から。
一切隠すことなく、全てを表示して世間の晒し者にします。
詳細記事の方には、「痴漢」捕縛のドキュメントをロマンス風に。
ハンターカップルの活躍ストーリーとか。
とにかく、「痴漢」と闘う人たちをヒーローに祭り上げます。
「痴漢」を題材とした各種創作ものも許す訳には行きません。
世の中には男性向けの「痴漢」マンガとか、「痴漢」企画もののAVとかが存在します。
ある意味、「痴漢」被害者を踏みにじるような作品です。
被害者の苦痛を商売の種にしている。
ですが、”言論の自由”がある以上、彼らを断罪することは出来ません。
まあ、それは正しいことでもあるのですが。
実際、”犯罪”を扱った創作物が罪に問われるのであれば、「ゴルゴ13」のさいとうたかおなど、前科何犯になることやら。
ですが、制裁する方法はある。
他ならぬ”言論の自由”を使って。
まずは、彼らの実態をレポートします。
雑誌記者を装って(装わなくてもそのままですが)「痴漢」作品の制作者たちを取材します。
「痴漢」行為の魅力、楽しみ。
「痴漢」にかける制作者の情熱や思い。
「痴漢」取材や撮影、制作現場、制作者のルポ。
他にも取扱店の紹介、購入可能サイトの紹介、購入した人へのインタビュー。
とにかく、記事を読んだ人が「買いたい」と思わせるような記事を作って。
それを”団体”の名で女性誌などに掲載する。
「痴漢」を飯の種にしている連中が「痴漢」をどう思っているか。
彼らはどういう人間か。
全てを女性たちに晒す。
”言論の自由”の下に。
「「痴漢」の味方」、「女性たちの敵」として、世間に晒し者にされた人たちが無事で居られる保証はどこにもないでしょうね。
少なくとも、彼らの周辺の女性たちからは見限られるでしょう。
社会からも見捨てられるかな。
「痴漢」滅ぶべし、慈悲はない。
それを実践します。
彼らの”その後”の追跡レポートも忘れずに。
”ざまぁ”は没落後が美味しい。
こういう事は警察など公的機関ではできません。
なぜなら「犯罪者の人権」を侵すからです。
「見せしめ」「晒し者」は、再犯防止、犯罪抑制にとても効果のある方法です。
犯罪を犯したものがどれだけ悲惨な目に遭うか、それを目の前に晒されれば
「二度とやるまい」「絶対に犯罪に手を出さない」と殆どの人が思います。
事実、あらゆる地域で、あらゆる時代で、「見せしめ」は断罪者に多用されてきました。
つまり効果的である事は、実戦証明済み。
悲惨な歴史と共に。
晒し者にされた”犯罪者”はもちろん、その周辺の親族、関係者も巻き込んで、彼らは社会から拒絶され、滅んでいきます。
「犯罪者の人権の擁護」は、それらの歴史の反省と共に、現代社会が決めたルールなのですが。
ですが「見せしめ」を使えなければ、再犯、犯罪の増加があるわけで。
ある意味、増加した犯罪の被害者の人権と、犯罪者の人権とのトレードオフになるわけです。
「見せしめ」で犯罪発生を抑えておけば、被害者は犯罪に遭うことがなかった。
犯罪によって人生を失う事もなかった。
それを黙認してまで「犯罪者の人権」の擁護、つまり「犯罪者の社会復帰」を行う意味はあるでしょうか。
ですが、”正論”があります。
「見せしめ」と再犯率増加、犯罪増加の因果関係は証明されていない。
犯罪増加によって犯される被害者の人権とは、仮定の話、まだ起きていない事象であって、それと目の前の犯罪者の人権と引き比べるべきではない。
再犯の防止は、犯罪者の真摯な反省によって行われるべきものであって「見せしめ」による恐怖によって行うものではない。
犯罪の抑止は、健全な精神の育成と社会環境によってなされるべきものであって「見せしめ」などで行うものではない。
公的機関はこのような”正論”に抗えない訳です。
例え、結果が伴っていなくても。
同じように警察は、民間人が犯罪に係わることを嫌う。
犯罪によって民間人が傷つくことを怖れています。
被害者は仕方がないとして、無関係な第三者が犯罪に関与して、仮に犯罪解決に寄与したとしても。
それで負傷したりすれば、警察の責任としてマスコミなどから叩かれる。
重大な事件だったりすると、国会で野党から追及を受けることもあるでしょう。
それだけではなく。
警察の矜持というものも在ります。
警察の存在意義は「市民の生命、財産を守る」事で、それを実践するために訓練と給料を貰っている訳です。
例え犯罪捜査に協力してくれたのだとしても、無関係な第三者が傷つくことは市民の生命を守れなかったことになります。
職務不履行。
世間、そして当事者がそれを許したとしても、警察は自身を許すことは出来ないでしょう。
不器用だけれど、尊敬できる事です。
海外の警察、特にアメリカなどでは行われているそうですが、日本の警察は囮捜査をしないそうです。
理由は多分、犯罪を誘発させた、という事でしょうね。
囮捜査で犯罪者を検挙できたとしても。
「囮のせいで容疑者は犯罪を起こした。
囮がいなければ容疑者は犯罪を起こさなかった。
警察の囮捜査のせいで、善良な市民が犯罪者にされた。」
こういう論理だったかな。
これを振りかざして容疑者の弁護士は犯罪者の擁護をし、場合によっては犯罪自体をなかった事にするでしょう。
囮によって犯罪を起こしたというなら、囮でない民間人相手にでも犯罪を起こす可能性があった訳で。
それをまるっと無視して、主張するでしょうね。
「痴漢」犯罪者の顔写真、プロフィールを公表する「見せしめ」。
ボランティアハンターによる「痴漢」捕縛、「民間人の関与」。
囮ハンターによる「痴漢」捕縛、「囮捜査」。
警察が「痴漢」対策を主導すれば、これらの有効な手段が使えない事になります。
NGOを作る意味はここにあります。
通常、NGOは公的機関と比較すれば、おそらく弱い存在です。
ですが、”団体”は強くならなければなりません。
中世ヨーロッパにおいて、キリスト教は絶大な権力を持っていました。
教会から「破門」「異端者認定」をされると、一国の王でも逆らうことが出来なかった。
その教会の権威の源は、膨大な数の信者からの支持、信仰です。
”団体”は、こと「痴漢」に於いて、絶大な権力を持つ。
一国の法の精神を捻じ曲げられるほどに。
その権威の源は、人類の半分、女性たちからの支持です。
グッズの販売も行います。
バッジ?、またはネクタイピンみたいなもの?、社員章のような襟章?。
まあ、外から見て判るものですね。
ひとつ千円ぐらい。
表面には「私は決して「痴漢」を行いません」という誓いの言葉が記載されています。
”団体”が「痴漢」を狩り立て始めたら、「痴漢」冤罪も出てくるだろうし、それに怯える男性も増えるでしょう。
この徽章は”この人は「痴漢」をしない”という”団体”の保証でもあります。
「痴漢」犯罪の現場に偶然居合わせたとしても、この徽章があれば「痴漢」の疑いが少なくなります。
冤罪から身を守れる護符のようなものかな。
もちろん、”団体”が保証を行う以上、それ相応の責任は負って貰います。
まず、購入に当たって購入者の写真、プロフィール、指紋などの登録を義務づけます。
そして、契約書にサインをして貰う。
「私が「痴漢」行為を行った場合、私は”団体”の信用を傷つけた賠償として金一千万円を支払います。」
金額は任意に、少なくとも購入者が破滅するほどの金額を。
「痴漢」をしないという徽章を購入したところで、その人が「痴漢」をしないという保証はありませんし、”団体”にその保証を守らせる強制力もありません。
ですが、「痴漢」をしたら経済的に破滅する、というのは強力な抑止力になります。
”団体”の活動が広く世間に周知され、「痴漢」が人類の半分の敵と世間が認識したら。
この徽章は価値を持ちます。
政治家、警察などを始めとして、まずは公務員に半ば義務化としてこの徽章の購入が進むでしょう。
民間企業も、特に「痴漢」企業としてリストに載った会社などは、汚名返上のために全社員に徽章の購入を勧めるでしょう。
実際のところ、徽章を購入しない、という理由はどこにも存在しない。
普通の人にとって「痴漢」をしない、という事は当たり前のことであって、それを形として表明することだけなのですから。
もっとも、徽章購入は同調圧力になって半ば強制という形になるでしょう。
それはそれで構わないと思うのですが、世の中にはただ強制と言うだけで反発する人もいます。
マスコミとか、批評家とか、評論家という人たちの中に。
そういう人には”いつか「痴漢」をしたいと思っている人”というレッテルをべったり貼ってあげましょう。
レッテル貼りは彼らの得意技ですが、ブーメランもありうるという事で。
後、当たり前の話ですが。
ニセモノも出てくるでしょう。
徽章、それとセイバーの勲章も、ニセモノ対策は万全にする必要があります。
「痴漢」がニセモノを使い出したら、目も当てられない。
「痴漢」がやりやすくなる、逃げるのが容易になる、という事以上に、”団体”の信用が傷つけられます。
徽章の表面にQRコードも記載しておいて、それをスマホで読み取れば顔写真とプロフィールがスマホに転送されてくるとか。
まあ、ニセモノ対策は専門家が工夫してくれるでしょう。
ニセモノ使用者は故意か故意でないかにかかわらず、破滅して貰います。
「痴漢」の在籍数が多く、「痴漢」企業と名指しされた会社は汚名返上に必死になるでしょう。
特に客商売、ホテル業とかレストラン業などは、致命傷になりかねない。
女性従業員からの反発も必至でしょうから、大量の退職者とか、社内が2つに割れるとか。
それに対して「痴漢」電鉄に名指しされたとしても、鉄道会社は余り気にしないかもしれない。
現在は違うでしょうが、元来女性の少ない業種ですし。
公共事業としての鉄道は、沿線住民なら利用せざるを得ないところがあります。
例え、乗客が反発していたとしても大丈夫だろうと甘く見るのではないか、と思います。
昔は乗客の迷惑など顧みず、平気でストライキやってましたし。
ですが、影響は沿線に出る。
その沿線にある学校、特に私立の女子校や女子短大などは女性の志望者数が激減するでしょう。
「痴漢」に遭いながら、通学したい人はいないでしょうし。
同じように沿線の不動産、アパートなどの女性入居希望者も減るでしょう。
「痴漢」に遭いながら、通勤したい人もいない。
そういう傾向が年々、顕著になってきて、最終的には鉄道会社に圧力がかかるのではないかな。
まあ、そこまでいったら手遅れの感もありますが。
どちらにしろ、鉄道会社も対策を迫られる事になると思います。
実際のところ、「痴漢」のホームグラウンドは電車の中で、電車の内部環境を変える事の出来る鉄道会社は「痴漢」防止に有力な手を打てる、という事です。
で、鉄道会社、「痴漢」対策、怠慢じゃないか。
「痴漢」減ってないようですけど。
「女性専用車」という鬼札、切っているとでも言いたいのでしょうが。
私が見た「女性専用車」は編成の一番後部の車両を一両だけ、でした。
他の鉄道会社の実態を知っている訳ではありませんので、もしかしたら的外れかもしれませんが。
「「痴漢」に遭いたくなければ「女性専用車」に乗れ。
乗らないのならば「痴漢」に遭おうと、自己責任だ。」
とか、思っていませんか?
私、あの「女性専用車」を見て、通勤客舐めてんのか、と思いましたね。
先ほども書きましたが、私は通勤時、降車駅の階段近くの車両の出口付近に乗ります。
その理由は。
満員電車の混雑は、降車駅のホームにも及びます。
満員電車の中身がそのまま駅のホームに移って、そのまま牛歩の歩みで階段を目指して押しくらまんじゅうする。
知らない人は気付かないかもしれませんが、階段間際の天井には「ここより階段」という表示がぶら下がっています。
足下も見えない状態で進んでいる人が、階段に躓いて転倒しないようにという、駅側の配慮です。
まともにそこに参加すれば、降りてから改札を通過するまで下手すると10分近くかかる。
それを避けるために、乗客のトップを切って改札まで進めるようにする。
レースでいえばポールポジションを取れるように、乗車位置を考えています。
当然、同じ事を考える人が大勢いて、駆け引きなどあったりするのですが。
で、編成の最後尾の車両という事は、それらの配慮を一切放棄しろ、という事です。
いい体格の男性である私だって遠慮したいホームの人間渋滞を、女性にしろ、と言ってるようなものです。
女性から見れば、「女性専用車」は「痴漢」対策からいえば乗りたいけど、通勤ラッシュから考えれば乗る事が出来ない車両なのです。
鉄道会社が「痴漢」対策に怠慢だ、と思うのは当然でしょう。
女性通勤客の事情にまるで配慮していない。
本当に女性客に乗って欲しければ、編成の中央付近、降車駅の階段が来るケースの多い付近に「女性専用車」を持ってくるべきです。
それも1両だけでなく、少なくとも3~4両はそうするべきです。
大体、女性通勤客の比率も把握していないのでは?
1両だけに納まるような人数ではないでしょうに。
後、「女性専用車」の表示もちゃちなステッカーなどではなくて、車両自体の色を変えるぐらい(ピンクとか)はっきり区分するべきです。
今の表示なら「間違えた」と言って「痴漢」が乗り込んできても、一概に嘘だと決めつけられない。
「痴漢」からすれば、邪魔をする男のいない、周り獲物だらけの楽園でしょう、「女性専用車」は。
もっとも、吊し上げられてリンチを受ける可能性も充分ありますが。
他にも監視カメラを車内に設置するとか、対策の取り用はいくらでもあるでしょう。
監視カメラを常に監視して「痴漢」を捕まえるとかは流石に無理でしょうが、被害女性が後から訴えた時、その女性の周りにいた男性は録画から確認できます。
自分の姿が撮られている、と気がつけば情欲にブレーキがかかる人もいるでしょう。
後は、覆面捜査員を乗車させて巡回させるとか。
別に本当に乗せる必要はありません。
スーパーマーケットのアナウンスみたいに、
「「痴漢」取り締まりの一環として、覆面捜査員が乗車しております。
予告なく「痴漢」を確保する場合もありますが、ご理解下さい。」
と、車内放送で流しておけば良いのです。
「痴漢」の犯行を抑止する効果があると思います。
など、など。
さて、一通りの話を書きましたが、どう落ちを付けたらいいでしょう。
かつて「ウーマンリブ」運動というものがありました。
女性解放運動、「フェミニズム」運動の何波目かの波で、それはもう激しくて怖かったそうですよ。
女優のジェーン・フォンダ当たりも参加していたとか。
現在は収まっているようですが、そろそろまた起きても不思議ではない、かも。
今回の話の中で、私は絶対の権力を握って行使しろ、と独裁者をそそのかすような事を書きました。
まあ、「痴漢」に限って言えば、被害女性は団結するでしょうし、裏切り者(「痴漢」に味方したり、同情したり)や、方針の違い(「痴漢」に手加減しろとか)は出ないと思います。
ですが、この力(女性の支持の下、要望をごり押しできる)を他の事に使おうなどと考え出すと、劇薬になります。
「痴漢」側が悪あがきせずに、すんなり負けてくれれば政治問題にはならずに済むでしょうが。
下手な事をすれば、21世紀の「ウーマンリブ」運動を引き起こしかねない。
女性の自立が進んでいる今「ウーマンリブ」運動は、女性と男性の完全な断絶という結果を産むかもしれません。
「痴漢」は全女性の敵と書きましたが、実際のところ被害に遭っているのは満員電車に乗っている女性、つまり大都市圏で通勤、通学している女性だけでしょう。
多分、そうでない女性の方が遙かに多いと思います。
この「コロナ禍」で、多くの人が在宅勤務、在宅就学になりました。
案外、この状況が「痴漢」被害をなくす決め手になるかもしれませんね。
まあ、いろいろ書きましたが、選択し行動するのは女性です。
私たち男性は「痴漢」の冥福を祈って、おとなしくしていましょう。




