脇道27 :ぽっこり?、お魚?、この余りにもイギリスな戦闘機
元々は予告テーマ「軍艦をデザインする」を書いていたのです。
その中で「兵器の形は技術と思想で変化する」という事を説明するために、戦後のジェット戦闘機の発達を取り上げたのですが。
イギリスに引っかかりました。
あの如何にもな戦闘機をつい、いじくりまわしたくなりまして。
おかげで暴走しまして、ボツにしました。
まあ、それのサルベージの廃品利用です。
ちょっと熱く語ってしまったので、惜しくなったというところです。
なので、このエッセイのテーマは特にありません。
もし付けるとしたなら、イギリス兵器の魅力(?)でしょうか。
(注)ジェット戦闘機の歴史については、くれぐれも専門家の方の書籍をご確認下さい。
ここに書かれているのは、私の偏見まみれです。
第二次世界大戦終了間際に登場したジェットエンジンは、ある意味はた迷惑な代物でした。
だってそうでしょう。
長かった戦争が終わって、当分の間兵器に出番はない。
戦争で荒廃した国土の復興や経済の立て直しに資金をつぎ込みたいのに、放置できない新技術。
しかもWWⅡで大量に作った兵器は腐るほどある。
当分の間は研究開発だけでやっていこうと思ったとしても無理はありません。
まあ、そのしっぺ返しが朝鮮戦争のMig15になった訳ですが。
ジェットエンジンというものは可能性の塊と同時に、それまでの航空技術を根底から覆す劇薬でもありました。
プロペラ式航空機には、プロペラ先端が音速を超えると効率が落ちるという限界があります。
そして当時のプロペラ戦闘機は、既にその限界、速度の限界にぶち当たっていたのです。
で、ジェットエンジンはその限界を越えるブレークスルーでした。
実戦投入されて、その威力は全世界の軍事関係者が周知しています。
開発しない訳にはいかない。
なのに実戦機のエンジンは、少し稼働すれば融け落ちる、というような欠陥品。
エンジンから開発しなければならないし、それに合わせた機体も開発が必要ですし。
大変だったでしょう。
それでも大戦世代のジェット機、大戦参加ジェット機Me262やイギリスのミーティア、開発中だったアメリカのエアラコメットなどですが。
ここらへんはさほど苦労せずに(?)ジェット化に成功しています。
技術者が巧みだったのか、それとも戦力化が急がれたからなのか。
レシプロ双発機のエンジンを置き換えるという、従来の航空技術の流用でジェット化しています。
まあ、ジェット化すれば速度は格段に速くなるので、それだけで充分なアドバンテージだったのでしょう。
ですが、大戦後になってジェット化が一般的になると、速度だけでは空戦に勝てなくなります。
おそらくですが、ある程度の機動性を確保するために、エンジンを胴体内に納めようとしたのでしょう。
で、まあ、迷走が始まる訳です。
牽引式プロペラを機体前方で回す、比較的小さなレシプロエンジンと。
エンジン後部から推進式気流を噴き、大面積の空気取り入れ口が必要な大きな円筒形ジェットエンジンと。
機体構造をまるっと変えなければならないのはよく判ると思います。
何というか、設計者も戸惑ったでしょうね。
ジェットエンジンとレシプロエンジンの大きな違いのひとつは、燃焼用空気量です。
レシプロの場合はそれなりの空気量は必要でしたが、それでもエンジンカウルの一部を開けておくだけで充分な量が確保できました。
まあ過給器、スーパーチャージャーは必要でしたが。
ですが、ジェットの場合はそんなもんじゃ済まない。
対気速度も利用して、大量に取り込む必要がある。
どこに空気取り入れ口、エアインテークを設置すれば、最も効率よく空気を取り込めるか。
さらに、取り込んだ空気をエンジンに導くためにはどうすればいいか。
しかも速度は速くなり、亜音速から遷音速、超音速と、今までの実用流体力学では扱ってこなかった速度域を相手にする事になります。
さらには噴射口、ジェットノズルの問題もあります。
今までのレシプロエンジンではエンジンをどこに置こうと、シャフトなりを使って機首に動力を導けば飛行機として成立します。
P39などが有名ですね。
ですがジェットの場合、エンジン後端、ジェットノズルは必ず大気に出さなければいけません。
しかも、下手に機体の近くに設けると、機体が高熱のジェットに触れて融ける可能性もある。
現代でもその問題はあって、ジェットが機体に触れそうな部分には適切な防熱板を設置しています。
どこにジェットノズルを設ければ一番いいのか。
この問題も大きかったはずです。
この時期の戦闘機には大きく分けて、機首に空気取り入れ口を設けるタイプと、主翼近くに設けるタイプ、後おかしな事をした2つに分かれます。
機首から空気を取り入れるタイプは、一番シンプルな形です。
機体がどのような姿勢であろうとも、まあ、確実に空気を取り入れる事が出来ます。
機体の構成もエンジンに翼とコクピットを付けたような感じで、無駄なく軽量、小型にできる。
ですが、このタイプの場合、胴体内に空気を通すスペースが必要です。
言うなれば空洞のパイプのようなもので、それがいろいろなもの、機関砲とかコクピットとか、のスペースを圧迫します。
更に後に機載レーダーが発達してくると、エアインテークが邪魔をして大出力のレーダーが設置できなくなる。
初期のジェット戦闘機、F86セイバーにレーダーがなかったのは知っていましたか。
現代のジェット戦闘機に機首エアインテーク型がないのは、主にこれが理由です。
で、この胴体の空洞、無駄なスペースを嫌っておかしな事をしたのが、ソ連とイギリスです。
ソ連初期の胴体単発機、Yak15からMig9までですが、エンジンをギリギリまで前方に持ってきて、機首エアインテークとエンジン間を極端に短くしています。
そうなるとジェットノズルは胴体中央部に来るのですが、そこから後ろを大胆に切り除きます。
で、必要な機体後部、垂直尾翼や水平尾翼はエンジンの上から伸ばして付ける。
アイデアとしては良いとは思いますが、こんな中途半端な位置に推進力を発生させたらまともに飛ばなかったろうなあ、と。
結局、潔く(?)胴体内にパイプ?流路?を設けたMig15が良い性能を発揮し、以降ソ連はこの型式で突っ走ります。
でも、Mig15はこのアイデアの名残でしょうか、後のMig17やMig21と比べると胴体がかなり短かく作られています。
イギリスも同じ目的なのでしょう。
こちらもエンジンを極端に前進させているのは同じですが、機体後部を双胴、でいいのかな、にして方向舵と昇降舵を付けています。
ヴァンパイアからヴェノム、シービクセンと、結構このアイデアで長い間頑張りました。
でも、流石に限界だったのでしょうね。
シービクセンはファーンボロで空中分解しています。
どう見ても双胴部分、ダブルブームというのか、の強度が弱そうでしたし。
戦闘機のマニューバ、機動に耐えられなかったんだろうなあ。
不思議なのは、これらのタイプが機首エアインテークじゃないことです。
折角苦労してエンジンを前に持ってきたのに、と思うのですが。
シービクセンなんかは、コクピットを横にずらすような事もしているのに。
まあ、そこはイギリスなのでしょうね。
真っ当というか、普通の設計者は、胴体サイドや主翼付け根部分に空気取り入れ口を持ってきます。
そこからエンジン先端に空気を導く。
ノズルの位置も迷走していますね。
後の主流になる機体最後端や垂直尾翼の起点位置などもありますが、Me267のエンジンをそのまま胴体に貼り付けたような物もあります。
いろんなタイプの戦闘機が試作され、さらには実戦配備されています。
ですがこの時代、このタイプは主流になっていません。
ひとつには速度最優先の時代において、断面積を増やす空気取り入れ口が嫌われたのだろうと思います。
速度向上を目指す場合、機体の断面積の大きさはそのまま空気抵抗の大きさにつながります。
飛行機の断面積は胴体と翼で構成されますが、機首エアインテーク型は胴体の断面積内に空気取り入れ口を持って来れます。
それに対しサイドエアインテーク型の場合、胴体と翼以外に空気取り入れ口の面積が必要になる。
断面積が増えて空気抵抗が増えると考えたのでしょうね。
多分、主翼付け根に空気取り入れ口を設ける機体が多いのも、なるべく断面積を増やしたくないという考えからだろうと思います。
後、空気の取り入れ効率も悪かったんでしょうね。
亜音速域なら何とかなったのでしょうが、そこから遷音速、超音速となると。
気流に対してただ口を開けてるだけでは、空気が入ってこないそうです。
なんか、縁の部分で衝撃波が発生するとか何とか。
他にも、いろんな姿勢で機動しなければならない戦闘機の場合、機体姿勢次第では空気が入らなくなる。
現代のステルス機が、ステルス性能が悪くなるのを承知でエアインテークを主翼下に持ってきているのは、迎え角時でも空気を取り入れられるように、だそうです。
ジェットエンジンって空気が途切れると、簡単にストール、失火、エンジン停止するそうですね。
確か、F2パイロットか誰かの手記にありました。
ストール時にエンジンを再起動させる手順も載っていて、それによると地上に向かってダイブ、急降下をかけて吸入空気の力で無理やりコンプレッサーを回す、のだとか。
再起動が先か、地上激突が先かのチキンレース、だそうです。
この時代をジェット戦闘機の第1世代と言うそうです。
WWⅡ中に企画された戦闘機から朝鮮戦争まで、そして朝鮮戦争以降、音速突破機が現れるまで。
いろんな形のジェット機があります。
エアインテークは機首型とサイド型に分かれ、翼の形もレシプロ機のようなテーパー翼とジェット機用の後退翼が混在しています。
この時期、戦闘機はレシプロ機からジェット機へ変貌しようと模索している時代です。
ぶっちゃけ、ジェットエンジンさえ積めればそれなりの性能は出る。
だからでしょうか。
それまで戦闘機開発の実績のない国も、戦闘機開発に乗り出しています。
アルゼンチンやカナダなど。
ですが、速度が音速を超えるとそうはいかなくなる。
ジェット戦闘機に適した機体という物が必要になってきます。
余談ですが。
笹本祐一の「ほしからきたもの」が、確かこの時代を舞台にしておりました。
外宇宙からの侵略者を迎撃するSFです。
黎明期のジェット戦闘機、今まで書いてきたいくつかのジェット機が活躍しております。
好きな人には堪らないでしょう。
WWⅡ、朝鮮戦争、ベトナム戦争など。
この時代の戦闘機はそれらの実戦を経験することなく、急激な発展に押されて比較的短命に消えていきました。
どうしても影が薄くなりますね。
日本の戦艦「安芸」とか「薩摩」とかと同じように、後の時代から見れば実戦を経ていないものはどうしても影が薄くなります。
私は当初、「何だって、こんなジェット戦闘機が未熟な時代にインベーダーが来るんだ。」などと思いましたが。
侵略者、インベーダーは地球の時代を気にする事なく、好きな時に来ていいのでした。
さて、話を戻して。
アメリカF100スーパーセイバーが実用機として初めて音速を突破して、第2世代が始まりました。
1950年から1960年にかけて。
この時代から後の戦闘機につながる、いわゆるジェット機らしいジェット機が現れてきます。
アメリカではエリアルールとデルタ翼から無尾翼デルタ戦闘機が生まれました。
この2機だけですね、アメリカ製でデルタ翼機らしいデルタ翼機は。
尾翼付きクリップドデルタ翼機は、後にいっぱい作りますが。
アメリカの空を守る最強の迎撃戦闘機と言われた、F102,F106。
確か、核迎撃対空ロケットを搭載していたはずです。
飛行機相手に核爆弾を使うとか。
そりゃあ、最強と言われるはずです。
この核ロケットはF106が退役するまで、配備されていたそうです。
最後の有人戦闘機と言われたF104スターファイター。
速度最優先を体現したような、大きなエンジンと殆ど同じくらいな直径の長く細い胴体に、薄く小さなテーパー翼。
あらゆる空気抵抗を削ぎ落として作られた形。
操縦性は最悪だったそうで、着陸事故が多発し、ウィドウメーカー、未亡人製造機とまで言われたそうです。
マンガ「エリア88」では、格闘戦で敵戦闘機のバックを取ったりしていますが、そんな事する機体じゃないだろう、と。
一撃離脱に特化した戦闘機で、日本自衛隊のパイロットにはF15を墜とした人がいるとか、どっかで聞きました。
ソビエトでは機首エアインテーク型の完成形と言えるMig21がデビューしています。
軽量で軽快なソ連らしい尾翼付きデルタ翼機。
東側の代表的戦闘機で、ソ連製だけでも1万機以上が生産されたそうです。
コピー機は中国製を始めとして多数。
非常に機動性が良く、WikiによればF16,Mig29が現れるまで、この機体に格闘戦で勝てる機体がなかったとか。
北ベトナムの密林でも運用できたように、整備性はとても良く、維持費も安いそうです。
現代でも高性能だけど維持費の高いMig29を退役させて、Mig21だけを運用している国もあるそうです。
フランスではラファールまでの長い系譜となる無尾翼デルタ翼機の代名詞、ミラージュが産まれています。
軽量小型ながらマッハ2を超える高速力と、高空での機動性の良さ。
イスラエル空軍に大量に採用され、中東戦争でソ連製戦闘機相手に大活躍をし、一躍名を上げました。
ついでに輸出規制をしたせいで、イスラエルにクフィルという、コピー機と言えないほどの高性能機を開発され。
多分、かなり輸出シェアを喰われたと思います。
ダッソー社は一時期F1という尾翼付き高翼戦闘機を作った事もありましたが、結局ミラージュ2000でデルタ翼に復帰しました。
ラファールもカナード翼付きクリップドデルタ翼ですから、フランスの戦闘機は今現在でもデルタ翼という事になります。
何というか、デルタ翼機に拘っているような気もしますが。
もしかすると、デルタ翼機のおしゃれな感じがフランス人の感性にマッチしたのじゃないかな、と思っていたりします。
ミラージュⅢの後、F4ファントムⅡがデビューし、ヨーロッパでもイギリス、西ドイツと採用され、自由主義諸国の標準戦闘機のようになりました、が。
フランスは導入していません。
政治的な理由からかもしれませんが。
「醜い」とまで言われたF4の粗野でマッチョなスタイルが、フランス人には我慢できなかった、とか。
スウェーデンはドラケンを開発しています。
前作がトゥンナン(樽)、ランセンという、ある意味平凡な形状の機体だったのに対して。
転生者が設計したんじゃないか、と思えるほどの極めて革新的な機体です。
ダブルデルタ(LERX)、ブレンディッドボディ、補助垂直尾翼。
現代の高性能ジェット戦闘機に必須な要素を、これでもかというほど開発して採用しています。
超音速用の風洞もなく、低予算、少人数での開発だったとかで、ある意味奇跡でしょうね。
2000年まで現役だったそうで、日本でも人気の高いジェット機のひとつです。
さて、その頃のイギリスですが。
苦労しています。
予算に余裕がなかったそうです。
まあ、そうでしょうね。
敗戦国のドイツとイタリアを除いて、後フィンランドもか。
WWⅡでヨーロッパで一番キツかったのはイギリスだったでしょう。
あっさり占領されたフランスなどの国は、国土が戦場になって荒れはしたでしょうが、戦争自体はやめる事が出来て、ある意味楽をした訳です。
軍備の増産や人的資源の消費もしなくて済み(できない)、戦後も被占領国として復興援助が受けられたでしょう。
それに対してイギリスは、最初から最後まで戦い続けなければなりませんでした。
陸ではノルウェーや北アフリカ。
海では、北海、大西洋、北極海に地中海と。
空ではバトル・オブ・ブリテンを初めとして・・・・・。
軍備増産も人的資源もフル稼働。
戦力や軍事費という面から言えば、確かにアメリカとソ連はイギリスを越える規模の物をWWⅡに投入したでしょう。
ですが、この2カ国は超大国です。
普通の国だったイギリスにはキツかったでしょう。
疲弊して、更に経済基盤だった植民地にも独立されてしまいます。
なので戦後、労働党政権に軍事費が大きく削減され、超音速機の開発は米ソに大きく立ち遅れたそうです。
それでもまあ、イギリスは頑張りました。
シービクセンは空中分解したけれど空母に搭載され。
ジャベリンは初めてのデルタ翼に苦労しながら、実用イギリス機で初めて音速を超え。
シミターも有力なジェット艦上攻撃機でしたが。
ですが、時代はマッハ2に手を掛けておりました。
さらにイギリスはこの時、自国製の爆撃機を邀撃できない、というジレンマに陥っていました。
キャンベラという愛称の、この軽ジェット爆撃機はミーティア似のクラシカルな外観にもかかわらず高性能でした。
初飛行1949年から最終退役2006年まで、半世紀近く使い続けられる汎用性もあり。
音速は超えないものの充分な高高度性能と低空での操作性を兼ね備えておりました。
それはいいのですが。
輸出にも力を入れた(キャンベラという愛称は第一顧客のオーストラリアに敬意を表して)この爆撃機がイギリス上空に侵攻してきた場合。
核爆弾も搭載可能なこの高速爆撃機を、イギリス空軍は邀撃できない。
いえ、笑い話じゃないのですが、自国の兵器で自国の安全が脅かされるという・・・・。
なので、マッハ2への期待とキャンベラ邀撃のジレンマ解消を求めて、後にイギリス最後の独自開発になる超音速ジェット戦闘機が進空いたしました。
ぽっこり、です。
BACライトニング オリジナル 側面図 迷彩
え~と、そうとしか言えない戦闘機な訳です。
最初にプラモデルを作った時、まあ、何というか、みっともない飛行機だな、と。
失礼な話ですよね。
ですが、スマートであるはずの戦闘機の下腹が子持ちししゃものように膨れているのですよ。
爆撃機や攻撃機の胴体爆弾倉だって、ここまで露骨に張り出した物はないでしょう、多分。
これをみっともないと思わない人は、多分自分の気持ちを偽っている・・・・?
ですがまあ、どなたかのサイトで綺麗に作られたプラモデルのライトニングとその過程を見て。
後、その方の記事を読んで。
何というか、不思議な美しさというか、格好の良さを感じてしまったのです。
そうですね。
シトロエン2CVという車があります。
発表当時、この車を見た自動車紙の記者は「醜いアヒルの子」と言いました。
私も最初見た時は、「なんてみっともない車なんだろう」と、思いました。
何というか、鋼鈑とかそういうものがむき出しで、少しでも身ぎれいにしようとか、そういう意志が欠片も感じられない。
言うなれば身も蓋もない車でした。
ですが、いろいろ知るにつれ、抜群のコスパとか、頑丈さとか、収容能力の高さとか。
そういう事を知るにつれ、2CVに感じた悪い印象が反転していくのを感じました。
今まで嫌いだと思っていた物が、好ましい物に変わっていく不思議な感覚。
今では一番のお気に入りで、ミニカーを飾っていたりします。
でも、乗りたいとは思いません。
おそらく、嫌になるほど手を焼かされるでしょうから。
でもまあ、それを過ぎれば、手を掛けられる事自体が嬉しくなったりするのでしょうか。
そこまで膏肓に入る気はありません。
さて、話をぽっこり、BACライトニング戦闘機に戻します。
この戦闘機の最大の特徴は、双発エンジンを縦に積んだ事です。
それが特徴で、全ての原因です。
悪因と言ってもいいのだろうか。
確かに、判らなくはない。
3次元に動くものとして、例えば魚なんかは飛行機に通じるものがあります。
そして魚類、海棲哺乳類も含めると、海中を泳ぐものには縦型と横型がいます。
一般的な魚は縦型で縦方向に薄い形状をしています。
まあ、鰹なんかはぶっとかったりしますが。
そういう魚は上下動はお腹の中の浮き袋でしているみたいなので、泳ぐと浮力が発生する横型は嫌なのかもしれません。
後、縦型の方が上から見つかりにくい。
海鳥などから身を守るためという事もあったのでしょう。
逆に海棲哺乳類、鯨などですが、これは横型です。
この種は一度陸上に上がって海に戻ってきたらしいので、肺呼吸です。
空気を吸わないと死ぬので、海面が近い、泳ぐと浮力の発生しやすい横型の方がいいのでしょうか。
まさか人魚姫のように足が変化したという事はないでしょうが。(人魚姫は逆か)
尾びれを横に動かす種と、縦に動かす種に分かれていますね。
ヒラメ?あれは海底で寝てばかりいたから、ああなっただけだと思う。
で、飛行機というものは横に寝かせた板で揚力を発生させて飛ぶのだから、横型の方がなじみやすいはずです。
第2世代は双発機は少ないですが、第3世代の双発機F-4ファントムやF-5タイガーⅡなどは全てエンジンを横に並べています。
後、第1世代のジェット機も横型。
謂わば横に並べるのが普通だと思うのですが、どういう訳かライトニングは縦型を採用した訳です。
まあ、確かに。
ジェット機の形にまだ正解がない時代なのだから、エンジンを縦に積んでもいいじゃないか。
3次元に泳ぐ魚にだって、縦型がいるのだから。
設計者がそう思ったかどうかなんて、知る由もありませんが。
ジャベリンのせいなのかな、と思ったりします。
ライトニングの前のイギリスの無尾翼デルタ翼機で、エンジンを横に並べた双発戦闘機。
前にイギリスで初めて音速を超えたと書きましたが。
あの飛行機、側面から見ると細く見えますが、平面形は果てしなく幅広い。
全長より全幅の方が大きいのじゃないか、と思うほどです。
ジャベリン、投げ槍というのは縦も横も鋭いのじゃなかったかなあ。
これ、どちらかというとスティングレイ、エイみたいな形です。
これだけ平面形が広いと、上下動にかなりの空気抵抗が大きかったでしょう。
高高度のキャンベラの邀撃を求められたライトニングにとっては、上昇力を妨げる要因は極力排除したかったはずです。
まあ、単にジャベリンの形自体が嫌いだったという可能性もありますが。
実はエンジンを縦に並べる事には、絶対的なメリットがあります。
平面から見た場合の胴体の幅を狭く出来る事です。
エンジンが胴体内にあるジェット機の幅は、円筒形のジェットエンジンの直径でほぼ決まります。
少なくとも、エンジン直径より小さくは出来ない。
双発機のエンジンは、単発機のエンジンより細いですが、横に並べたら単発機のエンジンより幅広くなります。
ですが、双発機のエンジンを縦に並べたら。
単発機のエンジン幅より小さく出来る訳です。
つまり、どのジェット機より、ライトニングは機体幅を小さくする事が出来たのです。
機体幅を小さく出来れば、同じ面積の翼を付けても平面形の面積は小さく出来る。
多分、ここら辺が狙いだったのではないでしょうか。
イギリス機で初めて(で、最後)の機首エアインテークも、機体側面に空気取り入れ口を張り出したくなかったから、かもしれません。
そこまでして、機体幅を詰めて詰めてライトニングは設計された訳です。
この機体に採用した主翼は、後退角の大きいデルタ翼です。
ですが、デルタの内側を三角に切り取り、変な形の後退翼になってしまいました。
まあ、確かに。
重量軽減からも、平面形の面積を減らす面からも、切り取れるなら切り取った方がいいのでしょうが。
エルロンは気流に対してほぼ垂直になりますから効きはいいでしょうし、ここを切り取らないと主翼後端からの降下気流が水平尾翼に当たって操縦性が悪くなりそうですし。
ですが、こんな主翼、採用したのはライトニングだけです。
悪い形ではないのは、ライトニング自体の性能が証明していますが・・・・。
他にこの形を採用したのは、ライトニング初飛行から5年目?ぐらいから放映が始まったSF人形劇サンダーバードだけです。
サンダーバード1号。
あの、長男スコットの乗る垂直離着陸ロケットがこの形の主翼を採用しています。
もっともあちらは可変翼で、胴体に綺麗に納めるために採用したようですが・・・・。
もしかしたらライトニングへのリスペクト?それともアイロニー?
こうして細い胴体と、後退角が大きくて薄い主翼を持ったライトニングができあがりました。
私はライトニングの形状、つまりぽっこりを見て駄作機だと思っていました。
だってねえ。
あのお腹を見たらどうしたって、鈍重、と思えてしまいます。
この戦闘機に乗っていたパイロットはどんな気持ちだったのでしょう。
みっともない形の戦闘機、と情けない気持ちだったのでしょうか。
確かにフランス、ミラージュのシュッとした感じと比べると、ねえ。
それとも、俺だけは彼女の本当の実力を知っているぜ、みたいな感じだったのでしょうか。
実際のライトニングの性能はとても優れていて、最長20年近く邀撃機としてイギリスとヨーロッパの空を守ってきました。
高高度侵攻の爆撃機に対応すべく上昇力は優れていて、後の新鋭後継機トーネードに乗り換えたパイロットが不満を覚えるほどだったとか。
運動性も良好で、低空侵攻の機体にも時に格闘戦で対応出来たということです。
速度性能も素晴らしく、イギリスは音速ギリギリのジャベリンから一足飛びでマッハ2級の戦闘機を手に入れました。
BACライトニング オリジナル
ですがまあ、いろいろ無理をしている訳です。
ぽっこりも、最初からぽっこりだった訳ではありません。
設計、試作段階ではすっきりした機体だったのですが、航続距離が不足して燃料タンクの増設が必要となり、胴体内に設置するスペースがなくて、ぽっこり(悲劇)。
降着装置も中翼のため結構長くなり、胴体内に納めるスペースはもちろんなく。
主翼は薄く出来ているから、機体重量のかかるメインギヤのピポットは、主翼のなるべく厚いところ内側にせざるを得なく。
そうなると主車輪は外側に、翼端方向の主翼が薄くなる部分に収納する事になり。
薄く薄くタイヤ部分は作られる事になりました。
簡単に言っていますけどこれ、トラックに自転車のホイールを付けるような物、ですよね。
さらに。
主翼を横断してメインギヤが収納されるので、翼下に何も懸架する事が出来なくなりました。
もちろん、胴体下にはぽっこりが張り出していますから吊す事が出来ません。
ミサイルのような細い物は主翼より先の胴体側面に、機関銃パックはぽっこりより先の胴体下面に。
まあ、一生懸命スペースを見つけて取り付けています。
極めつけは増槽タンクを主翼上面に取り付けた事です。
これ、パージしたら垂直尾翼に激突するだろ。
一応、ぶつからないようにパージ出来るみたいです。
それとフェリー、長距離飛行移動、の時専用で、付けて飛んで付けたまま到着する増槽のようです。
もはや、増槽じゃないよね、それ。
もちろん、増槽さえ付けたのですから、ミサイルだって主翼上面に装着します。
ライトニングだけです。
こんな面白いところに装着する戦闘機は。
まあ、設計者にしてみれば面白いどころではなくて、苦渋の選択だったろうとは思いますが。
で、まあ。
この面白い戦闘機をつい、いじくり回したくなりまして。
つまり改造してみようと、具体的には絵を描いてみた訳です。
コンセプトは”普通の戦闘機にしよう”ですが。
まあ、その前に。
イギリス航空技術の偉大な奇蹟について書こうと思います。
この時期イギリスは航空史に燦然たる偉業、垂直離着陸ジェット戦闘機の開発に成功しています。
よくもまあ、こんな海の物とも山の物とも付かない、怪しげな物に予算を投じたものだ。
超音速ジェット戦闘機の開発予算も足りないというのに。
私がイギリスを尊敬するのはこういうところです。
え~と、判る人には判るのですが。
世の中には、イギリスサイド、英国面、とか、蛇の目の迷宮とか、そういうのがあって。
とにかくイギリスという国は、変なことをやらかす国なんです。
例えば、アメリカ人の冒険野郎がやった船の上への飛行機の離発着を、真面目に軍事技術として開発したり。
水上機があるのだから、わざわざ危険で狭い船の上に降りなくたって良いのに。
ウェルズのSF小説、「宇宙戦争」に刺激されたのか、光線兵器の可能性を真面目に諮問して、破壊するのは無理だから”見つける”程度で我慢しろ、と言われたり。
大砲なんて1艦に4門も積めれば充分なのに、10門も積もうとしたり。
とにかく変なことやらかして。
それは時に新しい地平を開くこともありますが。
大抵は失敗します。
世界初の実用垂直離着陸機ハリアー。
珍しい成功例ですね。
レクサスの高級SUBがこの名前を採用していますが、多分トヨタは絶対認めないだろうけど。
おそらくこの戦闘機の栄光を譲り分けて貰おう、と思ったのでしょうね。
そう、栄光。
飛行機ができてからいろんな人が望み、そして挫折してきた、ある意味理想の飛行機の実現です。
栄光と言わずしてなんと言おう、力説してしまいます。
私はこんな飛行機があるのを知らなくて。
プラモデル屋で、何か冴えない飛行機があるな、と箱を開けて説明書読んで。
感動しました。
(当時はまだ、店頭でプラモデルの説明書、読めたりしたのですよ。)
あのときの光景が今でも目に浮かびますから、それほど感動したのでしょうね。
確かハセガワ製で、名前もハリアーでなくてケストレルだったような気がする。
・・・・。
確かにSFやアニメでは良くある飛行機です。
サンダーバードも1号、2号ともできますし、ジェッタ―くんの愛車、流星号も当然のようにできる。
でも、現実にはテールシッターとか、苦し紛れのような方法を採るほど難しいと知っていました。
あれはSFやアニメのもので、現実にはあり得ないものだ、と。
それを現実に、しかも充分実用的に、普通の飛行機の形でイギリスは実現したのです。
さすが世界帝国を作り上げただけはある。
変人揃いだ。
ソ連は焦ってYak-38フォージャーを実戦配備しましたが、あれは単に面子を守りたいだけだったのでしょう。
だってあの飛行機、重量オーバーになるので機関砲も積めなかったんですよ。
武装は軽量の短距離ミサイル2発のみ。
赤外線とセミアクティブ、両方のミサイルを同時発射するソ連戦術だと1機に撃っておしまいです。
ミンスクに積んだりしていましたけど、多分発進させるときは燃料ぎりぎりにして軽くしないとダメだったのではないかな。
Yak38フォージャーとAV8BハリアーⅡ
ピンボケ気味なのは許して下さい。
全体写真から切り取ったので。
ファージャーの塗装はアメリカF16アグレッサーから持ってきました。
何というか、オリジナルの塗装は余りにも酷かったもので。
大戦略というゲームでロシア使いだった私は、飛行場のないマップで対戦車ヘリ対策にフォージャーを使っていたのですが。
本当に使えなかった。
下手するとヘリの対空ミサイルに撃ち墜とされる。
敵側、西側のハリアーは無双できるのに。
何度、あれにホーカムを全滅させられたか・・・・・。
まあ、いいです。
今ではF-35Bやオスプレイなどいくつかできてきて、やがて普通の技術になっていくのでしょうけれど。
でも、勇気ある初登頂はハリアーのものです。
垂直離着陸というものが、飛行機が現実に取り得るひとつの選択肢として確立してくれたのです。
何でここまで激賞しているか、判りにくいかもしれませんね。
史実には、研究の末に挫折して消えていったものもあるのです。
例えば親子飛行機。
飛行機に飛行機が発着する、もしかしたら飛行空母の方が判りがいいかな。
一時期、爆撃機の護衛戦闘機用として主にアメリカで、散々研究されて成功しなかったものです。
航続距離の長い爆撃機に付いていける戦闘機がいない。
なら、爆撃機で戦闘機を運んでしまえ。
空中給油が実用化されて護衛戦闘機の航続距離の問題が解決され、もう顧みられなくなりました。
でも、実用化されていれば思わぬ用途、護衛戦闘機以外の新しい需要が起きたかもしれないのです。
おそらくもう、実用化されないでしょう。
つまり垂直離着陸機もそうなる運命だったかもしれないのです。
実際、殆どの飛行機はそれなしでやっているのですから。
ヘリコプターという垂直上昇機も進歩していましたし。
ですからハリアーができた、ということは大きな意味を持つのです。
で、その形なのですが。
お魚?
マグロの頭を思わせるノーズに、大きな鰓のようなエアインテークが付いて、胸びれと尻びれを思わせるノズルが付いていて、自由にパタパタ動く。
お腹には腹びれのようなぶっといメインギアがあって、胴体は後ろにいくに従って細くなり後端にはサメの尾鰭のような垂直尾翼。
全体に柔らかな曲線で構成されていて、人工物を思わせる直線や一定曲率の曲線も少なくて。
何というか、生物兵器?
鱗がないのが不思議なくらい。
確かに、垂直離着陸機なんてものは今までなかったでしょう。
どういう形にすれば良いか、なんて誰にも判らない。
SF(架空)の物は、大抵普通の飛行機がただ上下するだけだったでしょうし。
参考に出来るものなんて、多分なかったんだろうなあ。
生物界においても、真っ直ぐに飛び上がるような動物などいなかったろうし。
その中でハリアーの形は、ほぼ理想形だったように思います。
まあ、ペガサスエンジン、円筒形に4つ足の付いた頭のないダックスフントみたいなエンジン、を包んで形を作ったのでしょうね。
ジェットノズルは下向きにも噴き出す訳ですから、翼は当然高翼になり。
後、垂直上昇、降下時に機体が傾いても自動修正が出来るように(多分)、大きな下反角が付いています。
ん、もしかすると翼端の補助輪のためかもしれませんが。
AV8B、ハリアーⅡになって、マグダネルの手が入って、ようやく普通の人工物、戦闘機らしいフォルムになりました。
確かに、性能的には魔法の翼形を手に入れたAV-8Bの方が優れているのでしょう。
ですが、お魚にジェットエンジンを移植したような、どこか不可思議な造形の初期型ハリアーの方が魅力的だったかな、と。
個人の所感です。
まあ、絵的にはあまりいじる余地はなかったので、ハリアーの話はこの辺で。
で、いじる余地が満載なのがライトニングです。
具体的な動機は”縦置き双発エンジン”です。
このレイアウトの戦闘機は結局のところ、ライトニングで終わってしまいました。
ライトニングは優秀な邀撃機だったのですが、結局それだけでした。
生産数も300機ちょっとぐらいで、輸出もサウジアラビアとクウェートが買っただけ。
いろいろなところをギチギチに詰めて無理をし過ぎて、結局、発展の余地がなかった事が原因ですかね。
なにしろ搭載余地がないから、汎用性がなかった。
そのせいか、縦置き双発エンジンはダメ、という評価ができたような気がします。
ですが、ライトニングの汎用性がなかったのは、それだけが原因ではないでしょう。
それ以外のいろんなところで、速度と上昇力を求めて無理をしている。
まあ、失敗できなかったからだったとは思いますが。
ですが、もう少しいろんなところを緩めてみたら。
そうすれば普通の飛行機、つまり邀撃以外の任務もこなせる戦闘機になったのではないか?
まあ、ごちゃごちゃ言っていますが結局のところ、縦置き双発エンジンという珍しいレイアウトで遊ぼう、と言うのが本音です。
いや、ゲーム・ゼビウスのソルバルウって縦置き双発エンジンで結構格好が良かったので、つい。
(何が”つい”だ。)
最初の案は、ライトニングを見たら誰でも思う事です。
サイドエアインテークにして、中翼から低翼に変えたら。
BACライトニング 低翼
ノーズ部分はエアインテークを外しましたが、フォルムはほぼオリジナルと同じです。
57年初飛行の機体ですから、機首のレーダー部分はまだ小さいですね。
現代ではこの部分はもっとぶっとくなります。
低翼にしたので主脚の長さに余裕が出来、その分地上高を上げました。
おかげでノーズギアを収める部分の長さが足りず、ピポットが機体より張り出す形になりました。
まあ、折りたたんで収納すれば良いだけなのですが。
エアインテークをサイドに移したのでコクピット後ろが空き、そこに燃料タンクを収められるようになりました(という設定です)。
ぽっこり解消です。
エアインテークにはF-4と同じスプリッターベーンを使いました。
縦に長いインテークなのでショックコーンは合わないでしょう。
エンジンが熱を持ちやすいとの事で、冷却用に大きなNACAダクトとスリットを設けました。
BACライトニング 低翼 側面図
水平尾翼はオリジナルの位置だと主翼と干渉するので、エンジン上部に移しました。
A-4スカイホークと同じレイアウトですね。
エアインテークをノーズからサイドに移す方法は、中国がJ-8Ⅱでやった手法です。
BACライトニング 低翼 正面図
主翼形状、尾翼形状はオリジナルのまま、いじっていません。
エアインテーク部分の胴体を絞ってあるのは、正面の投影面積をなるべく小さくするためですが、もしかするとエリアルールが働くかもしれません。
コークボトルで有名なこの理論は、1955年には自由に使えるようになっていますから。
BACライトニング 低翼 上面図'20.07.21
主脚は外側収納から内側収納に変更しました。
これでほっそいタイヤから解放されます。
BACライトニング 低翼 底面図
まあ、これで胴体下にドロップタンク、翼下にミサイルが搭載できます。
それなりにまとまった形にはなりました。
空力的な問題がなければ(エアインテークの空気取り入れが最大の懸念)それほど酷い性能の機体ではないと思いますが。
なんというか、平凡?
BACライトニング 低翼 側面図 迷彩並び装備図
もうひとつは、中翼のままエアインテークを翼上と胴体下の3箇所に移したという。
ついでに翼の形状をいじくり回して、凡そ50~60年代の機体とは思えないようなフォルムになってしまいました。
これ、どうみても速度優先で設計した飛行機じゃないよなあ。
BACライトニング 中翼
エアインテークはサイドに持ってきて、コクピット後ろに燃料タンク、ぽっこり解消は低翼と同じですが、エアインテークの位置がえげつない。
翼上はスカイホークと同じレイアウトですが、超音速を考えてスプリッターベーンを付けました。
ショックコーンの方が良かったかな?
翼下のエアインテークは胴体下。
F-16やユーロファイターを大幅に先取り。
う~ん。
とても50~60年代の空力理論と設備で開発できるとは思えない。
BACライトニング 中翼 側面図
主翼平面形はダブルデルタというかストレーキというか。
一応カバーストーリーとしては翼上のエアインテークに空気を導くため、主翼前縁部を細くした、という言い訳があります。
それだけでなく、FA-18のようにスリットも設けてあります。
ドラケンが同じ時期に開発されていますから、それほどぶっ飛んだ発想ではないと思いますが。
そもそも、ドラケン自体ぶっ飛んだ発想の飛行機という事は触れないで。
でも、LERX先端に渦が発生するとエアインテークにまともに空気が入るだろうか。
さらに空気抵抗が大きくなるので、速度優先機には向かないかもしれません。
でも、翼形状が思いもよらず格好良くなったので気に入っています。
BACライトニング 中翼 上面図
底面の空気取り入れ口は下側エンジン用だけなので、F-16などと比べて小さめです。
この位置のエアインテークの衝撃波制御は、通常胴体下面で行いショックコーンやスプリッターベーンを付けないのが普通ですが、それをまともに開発するには。
コンピュータ技術が未発達な50年代に出来るだろうか。
主脚は胴体後方側面に引き込みますので、そこの部分は少し膨らんでいます。
BACライトニング 中翼 底面図
正面から見ると、いろんなところがオリジナルより出っ張って投影面積を増やしていますが、面積自体はぽっこりがない分、同じ程度です。
ただ、上側のエアインテークや下側の主脚収納部分で胴体と主翼がブレンデッドウィングボディに近い形になっていて、これまた空力的に開発が難しいだろうなあ、と思います。
ドラケンも完全な形では採用していませんし。
BACライトニング 中翼 正面図
底面が張り出しているのでドロップタンクは胴体脇に2本、ミサイルはその外側です。
BACライトニング 中翼 側面図 迷彩並び装備図
中翼タイプは意外と格好良くデザイン出来たので満足していますが。
これ、どう見てもドッグファイトが全盛の70年代の飛行機だよなあ。
BACライトニング 中翼 上面図 迷彩並び装備図
まあ、いいです。
今更ながらちょっと気になっているのは、水平尾翼の位置が不味かったかなあ、です。
オリジナルと同じ中翼だったので同じ位置にしたのですが、オリジナルより主翼後端が後ろだから主翼からの降下気流が当たるんじゃないか、などと。
本当、今更ですね。
大体、ロールスロイス・エイヴォン・エンジンの大きさも調べずに、エアインテークの位置を変えてるし・・・・。
またまた今更ですが・・・・。
よくよく顧みれば、これらの絵を投稿していろいろ言いたいがためだけに、長々ジェット戦闘機の話をしたような気がする。
読んでいただいた方には迷惑だったでしょう、と。
まあ、本人は気に入った絵を投稿できたので、満足してたりします。
ですが、まあ。
オリジナルのライトニングの、あの不可思議でどこかユーモラスな造形の魅力には敵わないな、とも思っていたりもします。
どう見ても、いろいろ迷走して辿り着いた形状なのでしょうけどね。
今年の更新はこれで終わりです。
かと言って、来年投稿できるとは限りませんが。
取り敢えず、意志はあります。
意志しかありませんが・・・・。




