脇道1 :新型コロナウィルスとマスク
太平洋戦争のことを回りくどく書いていたのですが。
マスクが出来たので脇道に寄ります。
新型コロナウィルスのせいで、自宅に逼塞している方々が多いと思いますが。
何というかマスコミが酷いことを言っているような話が聞こえてきます。
基本、日本の民間放送は内容が見るに堪えないので見ていないのですが。
殆どがNHKか海外のニュース、BBCとかABCとかばかりですね。
着眼点といい発表するデータといいさすが、と思います。
さて、ネットの記事を見ると、日本の、特に政府の対応に批判が集まっている気がします。
曰く、ロックダウン(都市封鎖)をしない。
外出制限をしない。
緊急事態宣言だけで、外出自粛を呼びかけただけ。
そんな対応でパンデミックに対応出来るか。
海外の都市、イタリアやニューヨークの惨状を見ろ。
またはWHOにも認められた台湾や韓国の優れた対応策を見ろ。
日本の対応は緩い、政府の怠慢だ。
まあ、確かに緩いというか、余裕があるように思えます。
ウィルス検査も陽性、感染者から源流と下流に追いかける方法が主で、韓国のように片っ端から検査していく方法ではありません。
通常の感染症の場合はこの方法でいいので、日本の対策は通常の方法をしているだけなのですが。
新型コロナの場合は感染ルートを辿るのが困難らしいので、よその国ではローラー作戦というかロックダウンで閉じ込めて全員を検査する勢いで検査しているようです。
では、それで問題があるかというと。
日本の感染者数、被害者は世界の他の国と比べてとても少ない。
何万人と死んでいる海外と比べて、未だ累計でも1000人死んでいない。
とても優秀です。
厚労省を始め日本の政府、医療機関の対策が正しかった証明だと思うのですが。
マスコミは認めようとしない。
自分たちが緩いだ何だと批判した手前、引っ込みが付かない?
海外のように派手な映像。
街の入り口に検問を設け、警察官が車を止めているシーンとか。
防護服を着て治療に当たる、明らかに過労な医師たち。
そういうのを撮れなかったから不満?
う~ん。
そこで、潜在的感染者とか言い出す。
日本の数字が低いのは、検査数が少ないからだ。
本当は検査されずにいる統計に表れない感染者がいっぱいいるはずだ。
日本の検査数が少ない、要は政府や医療機関が怠慢で検査数が少ないからだ。
馬鹿らしいので余り真面目に見ていませんが、このようなこと言っていませんか?
マスコミは、政府や公的機関が優秀だと許せないのじゃないかと思います。
私たち国民から見ると、優秀な政府や公的機関はとても頼もしいと思うのですが。
潜在的感染者がいっぱいいると言ってるとすると、それは根拠のない言いがかりですよね。
例えばどこかのマスコミが独自に調査機関、海外の民間の医療機関とか、を雇って独自に検査をしたら感染者がゴロゴロ出た、とか。
このような事実があるとすれば、上記の説も根拠のある、立派な政府批判ですが。
ないでしょう?
多分、そういう事をやって自分たちの意見の裏付けを取ろうとなど考えたことがないのではないでしょうか?
逆に潜在的感染者がいない、という根拠ならあります。
私の家の近くに、葬儀場というかセレモニー会館というのかな、民間のお葬式をする施設があるのです。
前から暇そうに、週に何回かお葬式があればいいぐらいの所なのですが、そこは新型コロナ騒ぎが起きても前と同じような感じです。
パンデミック、感染症大流行の最も顕著な被害は、死者数の増加です。
あるアフリカの国では今回の新型コロナで死者数が跳ね上がった。
病院で発生した死者の引き取りが間に合わず、棺桶をトイレに積み上げた、などということが起きたそうです。
感染症による死者は、検査して認定されていようがいまいが関係なく発生する。
日本に感染症が蔓延していたのならば、つまりマスコミが言うように潜在的感染者が大勢いたのならば死者数が跳ね上がっていなければならない。
私の傍の葬儀場も毎日、複数の葬儀が時間単位で行われていなければならないはずです。
そういう所に着目して独自に取材とかしないのでしょうか?
日本のマスコミは。
例えば感染者の最も多い東京都。
5月の死者数を去年の5月の死者数と比べてみる。
今年の5月の死者数―去年の5月の死者数―今年の5月の新型コロナによる死者数=X
Xに数字が出てきたのなら、これは新型コロナによる潜在的感染者の死者数、の可能性があります。
または単純に、新型コロナウィルスによる死者のうち、死亡後の解剖や病理検査によって新型コロナウィルスと判明した事例はないか?
またはその数は?
コロナウィルスによる致死率というものはある程度出ているはずです。
上記、死者数に致死率を掛ければ潜在的患者数が推定出来る。
ここまで推論と裏付けデータを取って専門家にインタビューすれば、
「日本にはこれだけ潜在的感染者がいる、(小文字で)はず。」という記事が書けるでしょう。
これは充分根拠のある記事で、その潜在的感染者数が多ければ国は動かざるを得ない。
これが正しいマスコミの在り方、というものです。
さて、マスクです。
あまりマスクがない、ないと騒ぐので作ってみました。
画像を掲載しますね。
市販されているマスクというのは、医療用じゃなくても高性能で簡単に普通の人には作れない、そうです。
確かになあ、と思います。
例えば布製のマスク、織り目の見えるような布の場合、繊維と繊維の間をウィルスは抜けてきます。
うろ覚えですが、体育館ぐらいだったかな?それとも東京ドームだったか?
繊維の織り目とウィルスの大きさの比較だと、上記とテニスボールぐらいだったと思います。
マスクの役目というのは繊維にウィルスを引っ掛けて捉えることですから、バカ広い織り目では捉まえられません。
市販のマスクでは不織布という織り目の詰まった、繊維の方向がランダムな布を使っているそうです。
それを複数重ねてウィルスがひっかりやすいようにする。
それだけでなく、静電気を帯びさせて、埃なんかを吸い寄せるあれですね、ウィルスを吸着するように加工されているそうです。
静電気ですから洗濯など、水につけると消えてしまいます。
まあ、市販のマスクがどこまでそのようにちゃんと作られているか、疑問ですが。
購入者には性能が判断出来ないのですから。
仮にマスクをしていながら風邪をひいたとしても、マスクの隙間から侵入した菌にやられたのか、それ以外か、など判る訳がないでしょう。
だからまあ、布製の、手製のマスクをメーカーというか専門家が否定する気持ちはわかります。
いかに小さいウィルスを捉えるか、苦労して研究している方々にとっては手製のマスクなどただの見せかけ、意味のない装飾品にしか思えないかも知れません。
ですが、私たちは市販のマスクにそんなに信頼というか、性能を信じている訳ではありません。
確かにパッケージにはいろいろ優れた性能が表示されていますが。
主生産国があの国と聞いては。
第一、フィルタリング機能、と言えばいいのかな、ウィルスを捉える機能の検査ってどうやるのです?
実験室レベルではなく、生産ラインの出荷検査という意味で。
きちんとパッケージに表示されている機能を、全ての製品が保証出来ているとは思えないのですが。
多分、購入する人たちは皆、同じように思っているのでないでしょうか?
なので、例えウィルスを捉える機能に劣ると言われようと、自家製マスクを作り出すのは時間の問題だったと思います。
まあ、マスクメーカーさんのミスですね。
マスクのように低価格商品メーカーで、資産の無駄である大量の在庫を持つ訳には行かないことは判ります。
ただ、マスクというものが非常時の資材だったという事です。
これから述べるのは私の思い込みです。
実際の所どうなのか、マスコミさんが取材してくれれば良いのですが。
おそらく、日清食品を始めとしてカップ麺メーカーは、常に大量の在庫を持っていませんか?
日清食品のホームページの社会貢献のタグに、2018年度だけで、世界各地に1万食から10万食、全部で6回ですね、送っています。
大量の在庫を持っていて、必要な時に一気に放出しているのでは?
カップ麺は、日本人にとっては敵ですが、高カロリー食です。
消耗している被災者にとっては何よりの非常食です。
さらには軽いながらも、海の底、深海でも形を保っている丈夫なプラスチックの容器は、何もかもなくした被災者にとって大事な財産になります。
川で水を飲むとき、または炊き出しのスープを飲むとき。
昔、手塚治虫のマンガ「どろろ」の中で、幼いどろろとその母が彷徨っていて。
領主か誰かの炊き出しに巡り会えたとき、「食器がないからダメだ」と断られる。
母親が手のひらを合わせて「ここに盛って下さい」という。
炊き出しは熱い粥で、母親はそれを手のひらに受けて幼いどろろに食べさせる。
ふと、そんなことを思い出しました。
東京にある聖路加国際病院には広い待合室があるそうです。
高い東京の地価、それに予約制が一般になってきた時期、そんなに広い待合室は無駄ではないか、と言う意見に。
確か日野原先生とおっしゃったかな?その方が強硬に主張されて作られたそうです。
プロジェクトX、NHKの。
そこに出てきた話だったと思います。
その真価は地下鉄サリン事件の時に証明されました。
大量に運び込まれる患者さんは、椅子を取り払われてマットレスを引かれた待合室に収容されたそうです。
関東大震災の時の経験から、という話だったでしょうか。
日野原先生は病院というものが、通常時だけの施設ではない、非常時においては更に重要な施設になる、と言うことをよくよくご存じで。
それに対応出来る体制を作っていらした、ということです。
今回のマスクメーカーにはその認識がなかった、と言うことですね。
もし、どこか一社でもそういう認識を持って、負担になっても大量のマスクの在庫を持っていたならば。
マスクが枯渇する中、そのメーカーのマスクだけが市場で存在感を発揮し、おそらく他のメーカーのマスクを駆逐するでしょう。
多分、新型コロナウィルスが収束した後でも。
ある意味、それは”恩”というもので、苦しい中でも商品を出し続けてくれた”恩”というもので。
日本人はそういうものを忘れません。
マスクメーカーさんは損、というか失敗しましたね。
今後、新型コロナウィルスが収束した後でも、マスクの需要は激減するでしょう。
今までマスクを購入していた人も、わざわざ買う必要はない、作って洗って繰り返し使えばいい、と学びましたから。
さて、性能の怪しい手作りマスクですが。
でも、それほど悪いものではない、とも思います。
感染者の体内から出るウィルス、咳などで広範囲に散らばるのですが。
布製でもマスクをしていれば、咳の勢いはかなり抑えられます。
マスクをすり抜けたウィルスは呼気に載って散らばるのですから、勢いが抑えられれば散らばる範囲も抑えられます。
さらに布の間にティッシュを入れます。
ティッシュは細い紙繊維がランダムに、つまり不織布と同じように作られていますから布より繊維の隙間が小さい。
私はそこにうがい薬であるイソジンを振りかけます。
ティッシュを濡らして寝ている人の鼻と口を覆えば、呼吸が止まって窒息死するのはよくご存じだと思います。
いや、経験がある訳ではなくて推理小説やドラマからの知識ですが。
液体であるイソジンを振りかければ、かなりフィルタリング効果が上がってウィルスの侵入を防ぐことが出来るでしょう。
あ、イソジンがコロナウィルスに効果がある、つまり殺菌出来るという検証結果も製薬メーカのホームページに載っていますね。
これで市販の(性能の怪しい使い捨ての)マスクと同等程度には効果があるのではないか、と思います。
こういう検証をテレビか何かでやってくれると見たいと思うのですが。
ためしてガッテンでやってくれないかな。
でも、私裁縫が出来ない、と言う方のために。
特に男性に。
作ってみたのが掲載の「ペットボトルマスク」です。
誰かがダースベーダか何かのコスプレにペットボトルを使っていたのを思い出しまして。
作り方は簡単です。
大きめのペットボトルの上部分を顔の形に合わせて切り取る。
切り口は直接当たると痛いのと、隙間を防ぐ意味で布で縁取りしました。
ここはどうでもいいところなので。
潜水マスクのように水が浸入する訳でも、防毒マスクのように毒ガスが侵入する訳でもないので。
ビニールテープを貼るのでも、ゴムの帯を二つ折りにしてホッチキスで止めるのでも、何でも出来るでしょう。
後はゴム紐を付けてできあがりです。
装着状態は、顔じゃなくてコーヒーサーバーだったりしますが、まあこういう感じです。
ペットボトルの飲み口の所にイソジンを含ませたティッシュを折って詰めておきます。
これがウィルスフィルターになりますね。
装着すると少し息苦しく感じますから、充分外気をフィルターしていると思います。
息苦しさ、というか、空気遮断率と言えばいいのか、それらは飲み口の所に詰めるもので調整が効きます。
つまり、子供用でも作れるという事です。
子供用は500CCサイズのペットボトルでも作れるでしょう。
通常のマスクの場合、子供だと呼吸する力が弱くて窒息する可能性がある、と聞いています。
通常のマスクだと、そこらへん調整が効かないでしょう。
ただ、欠点がありまして。
このマスクを付けて外に出る勇気が持てない、と言うことです。
外で使えないマスクなど、役立たずですよね。