しずか
雨が、降っている。
けれど傘は持ってない。
そんなものは、もう何処かへ飛ばされてしまった。
私の若さも、何処かへ飛ばされてしまった。
雨が、降っている。
ザアザア降る雨は風と共に
私に襲いかかる。
私から悉く、奪い去っていく。
長靴を履いた子どもが
水溜まりに映った自分をみて笑う。
ずぶ濡れになった私は
曇天を見上げて自分を嗤う。
好きなもの?
わからない。
嫌いなもの?
数え切れない。
憂鬱という青い沼にどっぷり浸かり
眠るようにゆっくりと
人知れず溺れていく。
そうして私は漸く死ねる。
静かに、汚れてしまった手を
光の無い空へと伸ばして。
ありがとうございました。
即興なので出来はあまり良くないかも知れません(小声)




