理由
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「うううん?」
なんかまた寝ていたようだ。草叢で俺は横たわっていた。
ここは異世界なのだろうか。だがさっきのなんもない部屋のような空気もなければ。
現実のようなセミの煩さもない。むしろ静寂だ。
空は迷いのなさそうなくらい雲がなく、青々としていた。
この空を見ると涙が出そうだ。なにかを思い出すように。
風が適度に吹く。涼しく、快適だ。
「この世界はどうだい?」
どこからともなく声がする。少しびっくりしたが、この声はメルトの声だ。
「ほらここだよ。」
そこにはきれいな白い指輪があった。白い指輪が喋っているぞ。
「まあ、この指輪つけてみてくれよ。」
俺は指示通りつけてみると。
「ネームチェンジ」
勝手に口から零れた。すると俺はなんか小さくなってる気がした。
ん、なんかおかしいぞ。手足が動かん。それどころか喋っているのに声が出てない。
「あはは、ごめんごめん。いきなりだけど。これからは一人で二人だよ僕ら。一人は指輪で一人は人になる。でも君が『ネームチェンジ』って心に念じないと、この現象は起こらない、試しにネームチェンジって言ってみてよ。」
「あと僕と君、どっちの容姿にもできるよ。今は君の容姿だ。」
え、これからお前と一心同体なん?でもメルト、イケメンだから悪用できるかもな。ウフフ。
久々に自分見たけど、俺ってメルトを黒くした様な容姿だったんか。俺イケメンやん。
おっとおっと、早速ネームチェンジ試さないとな。どれどれ。
「ネームチェンジ」
その瞬間俺は手足が動けて、声が出るようになった。
「おお、すごいなメルトこれ!」
「だろ!」
やっぱなんか周りから見たら指輪と話してそうで嫌だなあ。町とかあったら冷たい視線浴びそうで怖い。
この世界、町なんてあるのか?ここらにはただ静寂と草叢、空、指輪、俺しかないように見える。
てかなんでこの世界にしたんだ。ほかの世界だってあると思うのに。
あとこいつはなんでついてきた?神は人々を守る存在ではないのか、それなのに俺一人についてきていいのか。
それをまとめて簡易的な質問にしてみた。
「そういや、この世界で何をすればいいのか?異世界にお前がついてきたからには、、なんかお前なりの理由があんだろ」
「そうだね、大まか言えば、この世界の王者の真名を暴けばすべてわかるさ。」
次回も頑張ります。