茶会の終わりは烏が告げる(試)
私が不慣れなため、この小説は試投稿作品であります。文章にも稚拙な点が多々あると思いますがご容赦ください。設定、思想ははある程度固まっているので、推敲を重ね、1つの作品として出すことがあるかもしれないです。
昔から紅茶が好きであった。特に、母が作るハーブティが好きで、自分でも淹れるようになったのは小学校二年生の頃だった。雰囲気を出すためにティーセットなんかを用意してお茶会ごっこのようなこともやっていた。それが高じて茶菓子、まあクッキーとかマカロンとかカップケーキだけなのだけれど、作ったりもした。友人に振る舞ったものが好評であることに気を良くし、高校では月に何度か我が家でちょっとしたティーパーティを催していたものだ。学校でも「お菓子が作れる男子がいる」とちょっとした噂になり、その頃は、正直な話、モテた。
そんな俺であったから、高校卒業後にパティシエを目指したのは不思議なことではなかった。役所に勤務する父は難色を示していたが、母の後押しもあり、最後には了承を得て調理学校へと進むことができたのであった。
「...そんなわけで今、私は調理師としてここに立っています」
そして俺は、今日から此処、遠野調理師専門学校にパティシエを目指す学生たちのため教鞭を執ることとなった。
「衣笠鏡介です、どうぞ宜しく」
広い講堂に乾いた拍手が鳴っている。
改めまして、紫蝶々です。少しでも見て頂ければ幸いと思います。