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モンスターといこう  作者: hachikun
世界の謎を追いかけてみま章
23/106

狩られる猟師(3)

 ほむらぶがアメデオとキャンプ地に戻り、ヒルネルがそのキャンプ地に向けて影のように移動をしていた頃。そのキャンプ地の近くまでひっそりと移動している一団があった。

「よし、なんとかここまで接近したぞ」

 それは、何かを狩りだす集団に見えた。だが間違っても森の動物狙いではなさそうな雰囲気だった。

 と、その中のひとりが不満げに鼻を鳴らした。

「ふう。こう言ってはなんですが、ちょっと大げさではありませんか?」

「!」

 その男を除く全員の動きが一瞬、ビクッと止まった。

「いくら天才だからって、たかが錬金術師の女一匹ではないですか。何を怯えてるんです?こんな手前からコソコソと」

「誰だ、ここにこんな馬鹿を連れてきたのは?」

 眉をしかめた指揮官らしき男が、気配を殺しもせず文句を垂れるその男をじろりと睨んだ。

 それをちゃんと見て、まずいと思ったらしい一人が即座にフォローに、いや、ご機嫌とりを始めようとする。

「すみませんゴーシュさん、これでも殿下の使者の方ですんで」

 だがゴーシュと呼ばれた指揮官はそんな事聞いていない。

「御託はいい。おまえ、こいつ連れてすぐキャンプに戻れ。物音を立てずにな」

「いやいや、申し訳ないのですがそうは参りませんので」

 指揮官が指示を飛ばしているのに、肝心の問題の男は、慇懃無礼に反論をはじめた。もちろん声を殺してすらいない。

「たかが女ひとり相手に軍まで派遣してなんの成果も上がらない状況に、あの方は大変ご立腹されているのですよ。もちろん、現場担当のあなた方にもそれなりの言い分はおありなんでしょうが、まぁ、私はお目付役という事で……」

 だが、くだらない妄言は最後まで続かなかった。途中でウッという小さな声に変わり、そのまま倒れてしまったからだ。

 そして、バタリと倒れた男の後ろには、黒装束の女がいた。

「た、隊長、この方は殿下の使者で!」

「レジナ、その男も黙らせろ。足を引っ張られても困る」

「はい」

 その男もすぐに物言わぬ骸となり、そして彼らは顔をつきあわせた。

「バカ二匹のせいで時間をとられ、危険度が増した。まぁいい、くどいと思うが最後にもう一度確認するぞ。

 ターゲットは異世界人あがりの錬金術師だ。出自から想像できるように只者ではない。単に錬金術の天才というだけではなく、隠密にも長けており、その他にもよくわかっていない特殊技能があるとも言われている。つい先日も、深夜に襲撃して隷属の首輪をはめようとした者たちが全滅されられたばかりか、どうやって調べたものか黒幕の某国の大貴族の館に乗り込み、これを(あや)めている」

 男たちは静かに同意した。

「我々の目的は女を殺す事ではない。捕獲し、王都に安全に輸送する事だ。

 また、女は決して重武装をしない事がわかっている。

 ゆえに武器は、この麻痺薬を塗った特別な矢を使う。当てるのは一発でいい。命中を確認したら接近し、拘束して麻酔薬を嗅がせ、連行する」

 男たちは静かに頷いた。

「難しい任務だが、我らは殺しより捕獲に長けている事で選ばれた部隊だ。慎重に、しかし(たゆ)まず行こう」

 男たちは静かに、しかし大きく頷いた。

 そして静かに立ち上がり、再び移動を開始した。

 後には、草の影に男ふたりが転がっていた。しかし流血もないように殺めてあるせいか、臭いすらもまだほとんど発していなかった。やがて硬直し、弛緩すると悪臭を発する事になるのだが。

 しかし、彼らの配慮はもう遅かった。

 

 

「……」

 その瞬間、ほむらぶの動きが一瞬ぴたりと止まった。

 ほむらぶは焚き火の前にいた。あいにくの曇り空だが雨の気配はなかったので、のんびりと外で魚を焼いていたのだ。

 本当はいい野草や木の実があったので鍋物にするはずだったが、少し遅くなったのでいい水が確保できなかった。別にアイテムボックスには非常用の水があるが、それは本当に最後の手段にするべきだった。だから水を現地調達できなかった時点で、ほむらぶはあっさりと焼き物に切り替えたのだった。

(誰かの声?)

 誰かが嘲笑するような声が一瞬、ほんの一瞬だけ風に乗り、ほむらぶの耳を打ったのだ。

(気配がない。いえ、なさすぎる。感覚欺瞞?いったいいつから?)

 ここで薪を集めていたのはついさっきだ。そう時間がたっているわけではない。

 ならば可能性が高いのは?

「アメデオ」

 わずかに殺気のこもった呼び声。

「!」

 それにピクッと反応した(アメデオ)が、リュックからおもちゃのような小さなリュックを取り出すと背負い、そそくさと森に飛び込んでいった。

 空はどんよりと曇り、闇となっていた。本来は満月なのだが、その照りつけるはずの輝きは厚い雲に覆い隠されていて、それが微かな悪意の(みなもと)を隠していた。

「……」

 ほむらぶは、ゆっくりと手を出した。

「……」

 次の瞬間、ほむらぶの手には木の枝のような不思議な弓が握られていた。そこに在るはずなのに存在感が希薄、そんな不可思議な弓だった。

 弓の先端の花が開き、飾り枝が開いた。花に静かな光の炎がともった瞬間、同じ色の薄い光が弓の弦となった。

 座ったまま、弓を真上に向けた。

 いつのまにか手には光の矢がある。だが昼間の魔力の弓と違い、どこか神々しい光をたたえている。

 きりりと引き絞り、そして矢を放った。

 矢は空に向かってまっすぐ飛んでいった。不思議な事に放物線など全く描くことなく、そのまま一直線に雲に向かって飛び込んでいった。

 次の瞬間、天空からドーンと太鼓を叩くような音がして、

 さらに次の瞬間、矢が飛び込んだあたりから円を描くように、雲が綺麗に薙ぎ払われていった。そう、まるで神か何かの力で曇り空をぬぐい去るように。

 あとには、雲ひとつない、こうこうと照りつける美しい満月の夜が残った。

『な……!?』

 今度こそ遠くで狼狽した人の声が聞こえた。しかも一人ではない。

 ほむらぶは即座に別の弓をとり、尾羽根に小さな印のついた矢を矢筒から抜き出した。声の聞こえた方向、気配のする方向に向けて問答無用で引き絞り、そして発射した。

 刹那、森の中に強烈な稲妻が走り回った。何やら声にならない凄まじい複数の悲鳴と共に。

(全員、人間ね。だったら)

 続いて別の印のついた矢を取り出し、これも同じく発射。今度は何か禍々しい霧のようなものが広がった。

(よし。沈黙した)

「アメデオ!」

 どこかにいる相棒に向って呼びかけつつ、腰のダガーを手にとった。

「一時付呪(ふじゅ)『心拍停止』」

 赤い、禍々しい光をまとった刃を確認すると森にかけ出した。

 悪意の主たちは麻痺しているだけで死んでいない。麻痺がとける前に倒さねばならない。

「んぎ、あぁ!」

 森にほむらぶが駆け込む瞬間、最初のひとりらしい死の呻きが聞こえた。

「『暗視』」

 そう口の中でつぶやくと、ほむらぶの視界は一気に明るくなった。そのかわり視界がセピア色のモノトーンになったが。

 この『暗視』魔法は、狩人が好んで使う定番であるが、旅人の評判はよくない。視界がよくなるが暗闇なのは変わらないので、明るさで安心が欲しい種類の人には不評なのだとされている。ほむらぶにはよくわからないが。

 いや、それはいい。今は目の前の敵だ。

 暗闇も見えるようになったほむらぶの視界に、二人目の首筋にナイフを刺そうとしているアメデオの姿があった。もちろんその(やいば)には、ほむらぶと同じ付呪がなされている。なんとも有能な助手ぶりである。

 ほむらぶもダガーを構えると、残りの麻痺している者たちに次々と刺し始めた。

 んが、ぎゃ、あが、等と意味不明の声を残して絶命していく男たち。それは見方によるとかなり残酷なのであるが、ほむらぶたちは一切躊躇しない。なぜか?

 それはもちろん、麻痺が解けたらこっちが危ないからだ。

 どう見てもプロフェッショナルな男たち。下手な盗賊より始末に悪い。本来、指揮官は生かして情報をとりたいところだが、あいにくここは森の中。ここにいるのが全員とは限らないわけで、一瞬たりとも油断はできない。どこかに難を逃れた伏兵でもいた場合、今この瞬間にも逆に襲われない保証はなかった。

 だから迷わず皆殺しにする。期待はできないが、全滅させてから手持ちのブツから情報を得るしかないだろう。

 と、そんな時だった。

「あー、ちょっと待ってくれない?ほむちゃん」

「!」

 突然の声にふと見ると、いつのまにかヒルネルが立っていた。なぜか息が荒く、はぁはぁと息をついている。

 走ってきたのだろうか?

「ヘンなタイミングで来ないでくれるかしら?貴女もこの仲間だと思われたいの?」

「あやややや、ちょっ、ちょっと待ってってば!あー、ちなみに、ここにいるので全員だから!ロミに、確認、させてるけど」

 見れば肩の上にコウモリがいない。そこいらを飛び回っているのだろう。

 ヒルネルは、息をゆっくりと整えつつ、最後に残っている男の……おそらく指揮官か何かだろう……そばに行き、顔をこちらに向けた。

「麻痺していても目玉は動くのが面白いよね。さて」

 そこでヒルネルの目が爛々と輝き出す。ひとではない者の目、魔の目だ。

「……」

 男の目が、どこか虚ろな感じに変化した。と、同時に麻痺も解けたのか、よろよろと動き出した。

「む……」

「おはよう。あなた誰?お名前聞いていい?」

「ああ、おはよう。俺の名はゴーシュだ。すまん、頭がクラクラするんだが」

 だるそうに頭をふりながら答える。

「無理しない範囲でいいから教えて。あなたの雇い主は?」

「それは難しいな。本来は騎士団だから雇い主といえば国なんだが」

「国名と、今回の命令をした人は?」

 ヒルネルの質問に対し、男はとある国名と皇太子の名をあげた。それを聞いたほむらぶが思いっきり渋い顔をした。

「そう。前回のアレも黒幕じゃなかったって事か……迂闊だったわね」

「それは違うんじゃないかな?」

 だが男は、ほむらぶのつぶやきに対して反応してきた。

「おまえの言う前回とはネイビス公爵どのの件だろう?あくまで俺ら部隊長レベルの私見だがそれは違う、別件だな」

「根拠はあるのかしら?」

「ある。あくまで俺たちの推測だが」

「話して」

 男は大きくうなずき、そして話した。

「確かに皇太子殿下が『ほむらぶ』なる錬金術師に関心をもったのは事実だが、前回のレベルでは単に数ある人材引き抜きの案件にすぎなかったはずだ」

「へぇ。隷属の首輪かけられそうになったけど?」

「それは公爵が勝手に暴走したという事らしい」

「根拠は?」

「皇太子の命で奴隷にするつもりなら、王族名義の首輪が使われるはずだ。そいつは厳重に管理されているんだが、そっちが使われていないのは確認ずみでな。私物では国の奴隷にはできない。奴隷にしようとしたのは公爵の独断によるものだろう、というのが俺たちの間での噂だ」

 男はそこで一度言葉を切った。

「しかし前回の経緯を聞いた殿下はおまえに興味を持たれたようだ。ただし同時に、たったひとりの女を拉致できなかった前回の担当の能力にも疑問を抱かれたようだが」

 どことなく自嘲を感じる発言だった。

「別件だけど無関係ではないって感じかしら?」

「頭の痛い状況ね。どうするつもり、ほむちゃん?」

「それはもう決めてあるわ」

 肩をすくめてほむらぶは断言した。

「ただちに拠点を移すわ。この国での商売は完全に停止する」

「逃げきれるかしら?荷物とかあるんでしょう?」

「重要なものなんて拠点に残しちゃいないわ」

 このまま行っても問題ないらしい。アイテムボックスがあるからこその割り切りだろうが、かなり豪快な話ではある。

 それに、とほむらぶはそのまま言葉を続けた。

「それでも無理やり止めるというのなら、この国自体と全面戦争になりかねないでしょう?

 できないとは言わないけど、国家相手に消耗戦なんて馬鹿げてるわ。ひとりでできる事なんて限られているから、ピンポイント攻撃するしかなくなっちゃうし」

「ピンポイント?どこを?」

「王宮、軍隊の中枢、騎士団本部。拠点としては三十くらいあるかしら?

 貴重な魔法薬をたくさん使っちゃうからあまりやりたくないんだけど、王都の王宮なら三発も撃ちこめば粉々にできるわよ?単純にリソースの問題だから、腹をくくれば連発も厭わないし、こっちの手間は弓を射るだけですむもの。まぁ、さすがにこっちも吹き飛びかねないから弩弓を使うと思うけど」

「……」

「国体が維持不可能になったら、どのみち、いち錬金術師の相手なんかしてられないもの。適当なところで、匠神の祝福を受けた錬金術師に手を出したって噂を各国にひろめてやれば、二度と攻めようなんて気にはならないでしょう」

「……」

 ヒルネルはちょっと絶句した。規模が大きすぎて、ほむらぶがどこまで本気で言っているのかわからなかったからだ。

 いくらなんでも三発で王宮は粉々はないだろうと思った。何しろ日本人的には、皇居くらいの広さがあり、しかも建物は皇居よりずっと大きいのだから。

 ただ、意図的にブラフを流している可能性もある。ここには操られているとはいえ、敵側の男がいるのだから。

「それでもダメなら最終手段をとるわ」

「最終手段?」

「テイマー事件、覚えてるでしょう?彼女に事情を話して応援を頼むわ。

 それと知ってる?現存する破壊魔法で、付呪できないものなんてないって事」

「……それって」

「詳しく聞きたい?」

「……いい。聞かないほうがいい気がする」

「そ」

 ちなみに一般的な付呪というのは、矢に火の加護をつけて相手を燃やしたり、毒に犯させるという地味なものである。ましてや破壊魔法そのものを付呪するなど、あまりにも想定外。

 つまり、ほむらぶの言っているのは現時点でも完全にツンダークの常識を斜め上三十八度くらいから軽くぶっちぎってしまっている。

 たとえば『爆裂』を矢に仕込んで城壁の中に打ち込んだらどうなるか?

 さすがのヒルネルも冷や汗を流した。

 だが、ヒルネルの予想は全然甘かった。特に破壊力の面で。

 もちろん、付呪できるといっても強力な魔法を付呪に使うのはそれなりの触媒が必要だ。最上級ともなれば触媒も貴重で、ぽんぽん連発なんてできたものではない。

 しかし、それができるという時点でおそろしいものには違いない。

 話は続く。

「いいわ、とにかく話を戻しましょう。ほむちゃん、わたしの用件覚えてる?」

「ええ覚えてるわ。遅くなって悪かったわね、これから出発する?」

「うん、そうしてくれるとありがたいけど、でもコレはどうするの?一匹生きてるし」

 ヒルネルはそういうと、男たちを指さした。

「死体は残しておくわ。あと、最寄りの町で冒険者ギルド、職人ギルド、商人ギルドの3つにわたしの名前で今回の事態を流しておこうと思うの。友人の助けもあって何とか撃退したが、A国にとどまる事の危険性をさとり、ほむらぶは工房を撤収、他国への移動を図っているって」

「なるほど」

 ヒルネルは助けなんて全然しちゃいないが、情報を吐かせる助けはしているから嘘ではないのだろう。

「貴女、その男に指示できるかしら?」

「なんて?」

「雇い主に、そちらの意思はよくわかった、こちらに二度と関わるな、関わるなら、精霊の加護うけし者の名の下に全力で叩き潰される事を覚えておけ、と。命令調で」

「できるわよ。できるけど加護って……ああ、さっきの弓ね」

「貴女見てたの、あれ」

 そんな前から見ていたのか、とほむらぶは思った。

 もっとも、そんな手前から見ていたのなら、ヒルネルが息を切らせていたのはいくらなんでも不自然なのだが、その点についてはとりあえず考えないようにした。今はそれどころではないからだ。

「あれが何なのか教えてくれる?教えてくれるなら指示してあげる」

「話したところで貴女の利益にはならないと思うけど?」

「知りたいの。知的好奇心が満たされる事だって立派な利益じゃない?」

「そうね……わかった、じゃあ話すからお願い」

「わかったわ」

 ヒルネルは微笑むと、座ったままの男に指示を出した。

「聞いた通りよ。今すぐ雇い主の元に戻って、以下を伝えなさい。『そちらの意思はよくわかった、こちらに二度と関わるな、関わるなら、精霊の加護うけし者の名の下に全力で叩き潰される事を覚えておけ』と。命令調でね。終わったら好きにしていいけど、死にたくなければ二度と会わないほうがいいでしょう」

「わかった……二度と会わないというのは守れるかどうかわからないが、命令は了解した」

 ぽんぽんと服をはたきつつ、男は立ち上がった。

「守れないかもしれないの?命がかかっているのに?」

「騎士のならいというものだ。気にしないでほしい」

「そ、わかったわ。それじゃあ行きなさい」

 男は深く敬礼をすると、(ひるがえ)り去っていった。

「あれで大丈夫なの?術にかかってるの本当に?」

「かかってるわよ。いかにも催眠術にかかりましたーって感じにはならないの。そういうのはむしろ簡単に解けちゃうのよね」

「へぇ」

 ほむらぶにはよくわからないが、何しろヒルネルは幻惑や催眠しか武器がない存在である。少なくとも嘘ではないのだろうと思った。

「じゃあ、行きましょうか。ロミ、おいで!」

「そうね。いくわよアメデオ」

 ゴスロリ幼女の元にコウモリが、ほむらぶの元に猿が、それぞれ戻ってきた。

 ロミはヒルネルの肩にしっかりとしがみつき、アメデオはほむらぶの背中のリュックに収まった。お互いのさまを見て苦笑する。

「ほむちゃん、あいかわらずベタベタに甘えられてるねえ」

「親か何かと勘違いしてるっぽいのよね。本当は独り立ちさせたほうがいいんだろうけど」

「あー無理無理。もう何年も一緒だしね、今さら引き離したりしたら早死させちゃうだけだよ?ペットってそんなものでしょ」

「そっか。うーん」

「さ、それより行こう、ほむちゃん。どうせなら夜明け前に町に着きたいものね」

「そうね。わかった」


ほむらぶはヒルネルを貴女とかヒルネルと呼びます。ヒルネルはほむらぶをほむちゃんと呼びます。

そして、ヒルネルのお姉さまはヒルネルをネルちゃんと呼びます。


まぁ絶対ではないのですけど、小説って漫画じゃないから、呼称や一人称ってすごく重要だと思うんですよね。


なお次回に述べる予定ですが、謎の弓は晴天弓といいます。効果は「一時的にその地域の雲を晴らす」というものです。戦闘には使えません。

見た目以外の元ネタは、某仮想世界型MMOで実際に売っていた天候操作用のアイテムです。似ても似つかないので、おそらく誰も元ネタとは思わないでしようけど。

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