缶コーヒーとサッカー観戦
原文のまんまなので、いろいろと物足りない部分があると思いますが。設定が甘くなるのが、文字数制限がある小説の厳しいところなのです。
大勢の観客が詰めかけたグラウンド。今日は、後輩のサッカーの試合を、先輩と一緒に応援することになった。
ずっと憧れだった先輩とのサッカー観戦。いつかはデートで行きたいな。そう思っていた時だった。
「はい、コーヒー買ってきたよ」
先輩は一本の缶コーヒーを渡してくれた。
「ありがとうございます」
黒いラベルの冷たい缶が、熱い両手を冷やす。
一口飲むと、ほろ苦さと冷たさがのどを抜けた。
「……少しあまいな。これが、先輩の優しさなのかな」
これが恋の味だろうか。そう思ってサッカーを見た。
缶には「微糖」と書かれていた。
別に、「ブラック」とは言って無いっすよ。思い込みっすよ。