第四十三魔導 買い出し
社会人となって初の投稿(更新)!
時間無さ過ぎ……笑えん。
いつもの如くキャラの性格が変わってる……かも?
※評価がガタ下がり……ショックで創作意欲もガタ下がり(後者は嘘ですw)
文化祭の準備期間に入って今日で三日目。俺たちのクラスは何だかんだで喫茶店に決定し、教室内の装飾やウェイターの制服などを一生懸命作っているところだ。ちなみに喫茶店という案が出た時に、一部の男子と女子は『メイド喫茶』と『執事喫茶』の名前を出してきたが残りの男子と女子が全力否定したのはここだけの話だ。
「さて、次は食材を買いに行くぞ」
「おいおい、まだまだ買う物があんのかよ」
メモを確認する剣呉に直登はため息をついた。まぁ、今の直登は今さっき買った備品によって両手を塞がれ、さらに胸の前で抱える様に荷物を持っている。
なぜ俺たちが……いや、直登がこんな状況になっているかと言うと、俺はいつものメンツで学園から出て買い出しに来ているからだ。で、買った物を誰が持つか、って話になって直登が
『ジャンケンで負けた奴が全部もつ! 恨みっこなしだ』
なんてこと言ったからだ。こーゆうのは大抵言いだしっぺが負けるって相場が決まってんのにな。
ちなみにちなみに、めんどくさがりの俺が自分から買い出しに行く、なんて言う訳が無い。それならなぜ買い出しなんかに来てるかと言うと、こいつらに無理やり連れだされたからだ。まったく、俺としては教室で折り紙でも折ってるのが楽でよかったんだがな。
「……さすがにこれ以上お前に持たせるわけにもいかないか。柊羽、お前は天城と夢河と一緒に食材を買ってきてくれ。俺はこいつの荷物を半分持って先に学園に戻ってる」
「そーゆう優しさがあったならもう少し早く出して欲しいぜ」
「言いだしっぺが何を言うか」
「分かった。それじゃ先に戻っててくれ」
剣呉からメモを受け取ると俺たちは剣呉たちと分けれ、夏休みの時、護衛という事で麻美さんと一緒に買い出しに行った大型ショッピングセンターに来た。
「なんで買い出しなんてメンドくさい事、引き受けたんだ? つか、引き受けるのは良いが俺を巻き込むな」
「いいじゃない。そーでもしないと柊羽サボるでしょ?」
「サボりはしねーよ!」
エスカレーターで地下一階に下りていく間に美緒に連れ出された理由を聞いたが酷い回答が返って来たわ。見ろ、後ろで菜月が苦笑してるぞ!
地下一階に到着すると菜月が横に駆け寄ってきた。
「それで何を買って行けばいいんですか? 如月君」
「ん? ちょっと待ってくれ」
先ほど受け取ったメモには箇条書きで商品名がいくつも書かれていた。
「これって本番に使う物じゃなくて、準備期間中に作る材料だよね?」
「あぁ。調理班が出すからにはちゃんと練習したい、って言ってたからな」
でも俺たちのクラスに料理得意な奴がいたんだなぁ……おっと、失礼な事を思ってしまった。
料理班で思い出したが、文化祭本番での俺たちの役割はウェイターだ。直登と剣呉はイケメンって事で女性受けが良いし、美緒と菜月は美人でかわいいから男性受けが良い。だからウェイターだったのは分かるがなぜ俺も? 俺はレジで「いらっしゃいませー」「ありがとうございましたー」って言ってるのが良かったのに。
「それじゃ探しに行きましょう」
幾つも重ねられた黄色の買い物かごを一つ手に取った菜月に俺は手を差し出す。差し出された手を見て意味が分からなかったようで俺の顔を見る。
「かご持つよ」
「あ、ありがとう如月君」
「どーいたしまして」
「……前々から思ってたんだけど」
「ん?」
買い物かごを受け取り美緒に振り替えるとなにやら不満そうな顔をした美緒が。なんだ?
「柊羽って菜月に甘くない?」
「……はぁ? 何を言いだすかと思えば……別に菜月に甘いって訳じゃねーよ」
「本当? 今かごを取ったのがあたしでも柊羽は持ってくれた?」
「ああ。いくら俺でも女性がかごや荷物を持とうとしたら男の俺が持つって」
「……そう」
それを聞いた美緒は不満そうな顔じゃなくなった。菜月もそれを見て微かに笑っていた。
「さて、美緒の機嫌も戻ったことだしさっさと買う物かって学園に戻るぞ」
「ちょっ! だれが機嫌悪かったって!?」
「さぁな」
「こら柊羽!」
「二人とも、公共の場ではお静かに」
「「はい……」」
メモに書かれた物を買い終えた俺たちは皆が準備しながら待つ学園に向けて帰るのであった。
次回はいつ更新できるかな?
できるだけ早く更新できるよう頑張ります




