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06


ー 一年前 ー






「はぁ…はぁ…っ」


「お前、血が足りないのか?」


「関係ないでしょ…向こう行ってよ」


「いや、行かない。」


「なんでよ!あたしをバカにしてるの!?」


「…別に?あんたが今にも死にそうな顔してるからほっとけないだけ」


よ…っと、彼は地面に降り立つと振り返る


同じ吸血鬼らしく、牙が妖しく光ったのが見えた



「…あなた、吸血鬼?」


「ああ。一応な」


「…一応って…」


「そういやお前、雪刃姫だろ?」


「っ…なんで「知ってるのかって?それは俺がお前にとっての大事な人だからだ」


「大事な…人?」



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