表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/39

34

「…ほんとくだらないわね魔血鬼のくせに」


「…!」


剣を背負い、マントを身に纏った少女が闇に浮かんだ。まるで正義のヒーローみたいに現れた雪刃は剣を構えると一瞬で聖奈の拳銃を斬り捨てた。


「来たわね夜空雪刃。あなたを待っていたのよ」


「……」


雪刃は優羽たちをじっと見つめたあと再び聖奈を見た。


「…貴方には妹がいたわよね、聖奈」


「…何がいいたいの」


「彼女…魔蠣羚奈は私があるべき姿に戻した。もう二度とアンドロイドにはならない」


雪刃がそう口にした瞬間、聖奈は胸ぐらを掴み頬をひっぱたいた。


「羚奈に…なんてことしたの!あの子は大事な妹なの!たとえアンドロイドだとしても、羚奈と過ごした時間は紛れもない真実で幸福なのよ!なのに…なのに…っ…あんたなんか殺してやるーっ!羚奈を返して!私の大事なたった一人の妹なのーっ…」


泣き叫ぶ聖奈に雪刃はただ黙っていた。


「おまえ…聖奈様に何をした!」


「あるべき姿に戻る者を元に戻しただけよ。なにもしていないわ」


「…ざけやがって〜っ…!」


「やめとけ、優羽」


「けどっ…」


「いいから」


燿は優羽を制止すると雪刃の傍に立った。


「お前が雪刃か…確かに主君が言っていた通りの姫だ」


「…初めまして。あなたがあたしのクローン?」


(あき)だ。お前は主君を殺し魔血鬼たちをなくすのか?」


「…あなたも殺すつもりよ?燿」


雪刃は妖しげに微笑むと燿を剣で貫いた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ