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-魔城-


「(ここが颯真たちの住む場所…)」


ちらっと悠兎のほうを見ると相当ダメージを受けたらしく姫弥乃に引っ張られながら歩いていて息をするのも辛そうだった。


「(あたしが…計画を確かめる…待ってて悠兎)」
















「さあ、着いた。…姫君はこっちだ」


「…悠兎をどうするの」


枷籠(かご)にでも閉じ込めておく。姫弥乃、任せた」


「はーい♪お姉ちゃん、また後でね?……会えたら」


「えっ?……ええ」


姫弥乃の言葉に一瞬戸惑った。そんなに生死に関わることなのかしら。いや、でも殺さないと言ったのだからきっと大丈夫だ。悠兎もあたしも。


「こっちだ」






























「こ…こは?」


「ああ、君の能力をプログラムさせてもらいたくてね」


「プログラム?」


「そう、プログラム」


ジャキ、と刀を抜く音が背後から聞こえた。


「姫君、この刀、なにで出来てるか知ってるかい?」


「……」


「この刀は吸刀(きとう)と言ってね。相手の魔力や能力(ちから)を吸収してそれを自身の中で変換するんだ」


「変換…」


「つまり君の能力を吸収して変換すれば同じ能力の人型純吸血鬼(クローン)だって造れる」


「!!……」


颯真はあたしに見向きもせずに一つのカプセルに入った人型(ひと)を見つめた。


「彼は優羽R-08xxxだ。まだ未完成品で足りないものがある」


「足りないもの?」


「君の能力(ちから)だよ。彼にプログラムすれば君の人型純吸血鬼(クローン)になる」


「…それが貴方の計画の全て?」


あたしは睨みつけるような眼差しで颯真を見つめた。



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