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「あたしはあなたと一緒に行かないわ」


「どうして?いい人に会わせてあげるよ?」


「それでも…悠兎を置いて行けない」


蒼剣を抜いて姫弥乃に刃先を向けた。


「怖いねー吸血鬼のお姫さまは。でも」


「僕だって負けないよ?♪」


ふふ、と妖しく笑った。


「「勝負よ(だね♪)」」










































戦っていて分かるほど姫弥乃は殺伐としたオーラを纏っていた。少し幼さが残る彼は戦うことさえ楽しんでいる。


「ほらほらどーしたの?もっと本気出してよ♪」


「…っ…く」


このままだと確実に殺られる。そう思った時また声が聞こえた。


「姫弥乃、楽しそうだな」


「颯真!」


「やあ姫君。姫弥乃、初対面はどうだ?」


「僕すごく気に入ったよ?こんなに強いお姫さまならお姉ちゃんになって欲しいな♪」


「…あたしを連れて行く為にきたの?颯真」


「まあね…でも私が欲しいのは君の能力(ちから)だから」


くい、と顔を向けさせられ目が合う。颯真の目の中にあたしが映り、それがいやで顔を背けたくなる。


「一緒に来い、夜空雪刃。そうすれば翡翠悠兎を殺さず生かしてやる」


「じゃあ悠兎も連れて行って。そしたら行ってもいいわ」


「それはちょっとなあ…」


「でもあの計画のためならいいんじゃない?颯真」


「ふ…そうだな。姫弥乃、翡翠悠兎も連れていけ」


「はぁーい♪」


こうしてあたしと悠兎はそれぞれ颯真たちの元へ連れて行かれることになった。



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