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声が聞こえる。


必死に呼んでる、悠兎の声


起きなきゃ…でも身体が動かない


悠兎…



















「雪刃っ!」


「ゆ…うと…?」


「よかった…っ」


「…あたし…なんで…?」


「お前は…魔蠣聖奈ってやつに刺されたんだ…血を持っていかれたから少しの間安静にしてろ」


「うん…ありがとう」


微笑んでお礼を言うと悠兎も安堵の表情を浮かべた











-魔城-


「颯真!…ごめんなさい」


「聖奈、忠犬を殺せなかったのか」


「ごめんなさい…でも必ず殺します…」


「…いや、悠兎は私が殺す。お前は下がってろ」


「……はい」



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