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「終わらせない。この世界は」


蒼剣を抜くと、そう呟いた彼女の目は真剣で見惚れるほど綺麗だった










それから数時間。俺と雪刃は月がゆっくり溶けてまた再生するのを見つめた


この世界では夜明けはなくてもそれを知らせる月の再生が見れる


何度も溶けては再生する。それを繰り返している様はまるで"死"という概念がない俺らの一族のようにも見えた。


概念がないことが悲しいことなのか分からない。…けれど争いながらも国を率いて行かなければならないだろう…



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