表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/39

12


ー魅血鬼 鬼城ー



「「……」」


雪刃は立ち上がり、外を見上げる


この世界は夜が明けない。空はずっと夜のままだ。魅血鬼の一族に"死"がないようにこの世界も終わりがない。…いや、あって、ないようなものかもしれない


中には死のうとした者もいたがそれさえ一族は許さなかったと聞く。


「婚姻は強制するのに"死"はいけないなんてね」


「…今となったらそれも所詮、形だけの掟だろ…俺らの一族はほとんど絶滅に近い。生き残りで力があるやつは俺と雪刃だけだ」


そう言って、ぐっ…と拳を握るとそのまま壁に叩きつけた


「…悠兎…」


確かに悠兎の言う通りだ。統べる姫とその王子と二人きりで全てをまとめ上げてこの世界を率いて行くのは難しい。


「雪刃、この世界は…」


終わるのか、と言いかけたところで真剣な目をしているのが見えて俺は言うのを止めた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ