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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

呪いの一族と一般人

言の葉集め6

作者: 守明香織
掲載日:2026/06/01



*** (あお)()の誕生日 ***


()(より)「そういえば、碧真君の誕生日っていつ?」

碧真「六月九日」


日和「六月九日……。よし、ろくろ首の日ね! 覚えた」

碧真「どういう覚え方してんだよ」


日和「ゴロ合わせみたいに覚えた方が、記憶に残りやすいでしょ? ロックの日でも良かったんだけど、碧真君にロック要素ないし」


碧真「ろくろ首要素の方がないだろうが」



*** 三十一歳三人組の誕生日 ***


(あつ)()「日和の誕生日はいつなんだ?」

日和「四月十九日だよ」


篤那「! 日和はお姉さんだったのか!?」

日和「え? な、何急に。家族ポジション的にはお姉ちゃんだけど……」


篤那「俺は七月三十日生まれ。()()は五月六日生まれ。日和が一番早く生まれている。日和が三十一歳トリプルメンバーのお姉さん枠ということだ。俺たち三人がアイスになったら、日和は一番下になる。つまり、俺達のアイス生命は日和の腕力にかかっている!」


日和「え。私、腕立て一回もできないんだけど」

篤那「大変だ! 今から筋トレをしなければ!」

俐都「アイスにならねえから、そんな心配いらねえだろ」



*** (そう)()(ろう)の欲しいもの ***


日和「壮太郎さんが今一番欲しいものってなんですか?」


壮太郎「(じょう)君と一緒に過ごす時間かな」


日和「丈さんへの愛はひとまず置いといて、物で答えてください」


碧真「聞いてどうするんだよ。どうせ日和の手には届かないものだろう」


日和「わかんないよ! 頑張れば、私にだって買えるかもしれないし!」


壮太郎「うーん、人骨かな。特に背骨が欲しいかも」


日和「頑張れない物だった」



*** 柔らかいもの ***


日和「そうだ。壮太郎さ!?」

篤那「!」

俐都「大丈夫か?」


日和「び、びっくりした。転けるかと思った。篤那さん、支えてくれてありがとう」


碧真「何してんだよ」

日和「立ち上がろうとしたら、スカートの裾を踏んじゃったんだよ」

碧真「間抜け」

日和「ストレートな悪口やめて」


碧真「……元気だな。考えすぎないで行動できるなんて、ある意味才能だ。見ていて飽きないくらいに動物っぽくて、周りの人間を笑顔にする」


日和「え!? 急に褒めるなんてどうしたの!? 碧真君から出ないような言葉が……」


壮太郎「今のは皮肉だよ。ピヨ子ちゃん」

日和「え?? どこがですか? 褒め言葉のオンパレードだったじゃないですか」


壮太郎「元気=うるさい。考えすぎない=頭を使わない。見ていて飽きない=こちらが予測できないくらいに落ち着きがない。動物っぽくて周りを笑顔にする=人間に劣る知能の低さで、周りから失笑される。という意味でしょ。チビノスケの顔も、褒めているような感じじゃなくて、見下すようだったし」


日和「は!? そんなわけ……って、ちょっと! 碧真君、頷かないでよ!!」


碧真「ストレートな悪口は嫌だと文句を言ったから、期待に応えてやっただけだが?」


日和「そんな性悪な応え方は期待してないから!! 遠回しな悪口も禁止!!」


壮太郎「? 篤那君、手を見つめたまま固まっちゃってどうしたの?」


篤那「柔らかかった」

日和「え?」


篤那「服越しでもわかる。日和の二の腕は信じられないくらいに柔らかい! まるで羽二重餅(はぶたえもち)の擬人化みたいだ!」


日和「は、羽二重餅……」

篤那「日和、二の腕を揉ませてもらってもいいか?」


碧真・俐都「「いいわけねえだろうが!!」」


篤那「何故だ!? この柔らかさは滅多に出会えない! 揉んでおかないと損だ!!」


俐都「セクハラを正当化すんな!! 女性の体に馴れ馴れしく触んじゃねえよ!!」


篤那「わかった。(うやうや)しく触る!」


俐都「触り方の問題じゃねえよ! 恋人や家族でもない限りはダメだ!!」

篤那「恋人になればいいのか。それなら、日和。俺と恋人になろう」


碧真・俐都「「ふざけんな!!」」


壮太郎「ピヨ子ちゃんはどう? 折角だし、篤那君とお付き合いしてみたら?」

碧真「はあ? 何ふざけたことを言ってるんですか?」


壮太郎「わあ、ゴミを見るような目だね。でも、決めるのはピヨ子ちゃんでしょ? ピヨ子ちゃんはどう?」


日和「いや、流石に二の腕を触りたいからって理由で付き合うのは嫌ですね」


篤那「何!? ダメなのか!?」

俐都「逆に何でいけると思ったんだよ?」


壮太郎「でもさぁ、ピヨ子ちゃん。篤那君とお付き合いすれば、恋愛経験ゼロだって嘆かなくてもよくなるんじゃない?」


日和「確かに! って、痛い! 碧真君! なんで頭を掴むの!?」

碧真「日和が馬鹿なのが悪い」

日和「清々しく他責にしないでよ!」



*** プリン色のわんこ ****


俐都「そうだ。日和、これいるか?」

日和「え? わあ、可愛い柄のポーチ。貰っていいの?」


俐都「ああ。買い物した時に、おまけでもらったんだよ。流石に俺は使わないからな」


壮太郎「それ、昔から人気のキャラクターだよね。ピヨ子ちゃんも好き?」


日和「子供の頃好きでしたね。このキャラお……」

碧真「? どうした?」


日和「……引かれそうだから言わない」

碧真「引く要素でしか構成されていない人間が、今更気にすることじゃないだろう」


日和「そんなに引かれてるの!? てか、単一要素で出来てんの私!?」


篤那「大丈夫だ。日和はぷにぷに要素も入っている」

日和「全然嬉しくないよ!」


篤那「食いしん坊要素の方が良かったか?」

日和「待って。私、篤那さんの前で食いしん坊要素出してなかった筈なんだけど」


碧真「滲み出てるからな」

日和「嘘だ! そんなの認めない! 私は食いしん坊じゃない! 待って、そんな顔して見ないで!!」


壮太郎「別に引かないから話してみなよ。そのキャラクターがどうしたの?」

日和「……えっと、その……美味しそうだなって」


男性陣「…………」


日和「やっぱり引いてるじゃないですか!!」

俐都「いや……その、まあ…………うん」


日和「俐都君でもフォロー出来ないくらいの発言だったの!? ちょ、ガチで引くのやめて!!」


篤那「日和は壮太郎と同類か」

壮太郎「何? サイコパスとでも言いたいの? 僕は食べないよ」


日和「私も食べませんから!! 色合いがお菓子みたいだから美味しそうって意味です!!」


篤那「このキャラクターの内臓がリアルかファンシーかで、日和の見え方が変わるな」


俐都「ファンシーな内臓って何だよ」


篤那「さあ、日和。どうなりたいか選ぶんだ。血と狂気に塗れた怪物か、全てを食べ物で考えるお茶目な食いしん坊か」


日和「誠に遺憾な二択!!!」



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