表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

第2話 異変

(今日も疲れたな……早く寝よう)

リンネとのお茶会を終えた後、アルケは家に帰ろうと王宮の廊下を歩いていた。

外では夕日が輝いていて、空がオレンジ色に染まっている。

(綺麗だな……)

そう心の中で呟いた次の瞬間……

「っ……!?なんだ……!?」

急にオレンジ色だった空が水色になり、太陽が高い位置で輝いていた。

一瞬にして夕方の空が、昼のようになってしまっていた。

「どういうことだ……!?」

慌てて外へ飛び出すと、王宮の者たちも戸惑っているようで、皆不安そうに空を見上げている。

その時、急に空が真っ暗になって、その後すぐ夕方に戻った。そして、また昼の空になり、一瞬で夕方に戻る。それがしばらく繰り返されていた。まるで1日が早送りされているかのように。

それを見てアルケは直感で理解した。これはただ事ではない、と。




「これは何事だ!?」

「天変地異か!?」

「私たちはどうなってしまうの!?」

王宮の者たちはパニックになり、騒然となっていた。

「皆さん落ち着いて……」

アルケ含め、数人が冷静さを保つよう呼びかけるが、効果は薄い。謎の現象で人々は完全に混乱していた。

どうすればいいんだと悩んでいると、一つの声が響き渡る。

「皆さん、どうか落ち着いてください」

声の主はルイザだった。

彼女が現れた瞬間、人々は一気に静まりかえる。

「る、ルイザ殿よ!」

「一体何が起きているの?これは夢?」

人々はルイザにすがるように聞いた。

しかし、彼女は落ち着いた声で答える。

「現象はおさまっているので、しばらくは大丈夫でしょう」

その言葉で、人々は少し落ち着きを取り戻したようだったが、まだ不安そうな表情を浮かべていた。

アルケも彼女の言葉を信じつつも、何か嫌な予感を感じていた。

すると、宰相が現れて口を開いた。

「陛下から命令だ。これより緊急会議を開くので、大臣や騎士団長など、各代表者は直ちに会議室へ集まれとのことだ」

緊急会議という言葉、王宮の人々は皆緊張で強ばった顔つきになった。ヒソヒソと不安そうな話し声が聞こえる。

「そして、緊急会議に出席しない者は、直ちに家に戻るように。王宮での仕事が残っている者や、侍女、召使いなど王宮住み込みの者は、王宮に戻ること」

宰相はそう告げると、足早に去っていった。

その場にいた者たちは急いで帰り支度を始めたり、他の者に帰宅を促すなどし始めた。

アルケも家にすぐ帰るようにと言われたため、王宮を去ろうと歩き出す。

一瞬振り返ると、ルイザが王宮に戻っていくのが見えた。

(なんだろう……ルイザ、なんか様子が変だったな……)

彼女の様子からどことなく違和感を感じていた。しかし、その正体が何かまではわからないままだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ