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死人たちのアガルタ  作者: ねくろん@なろう
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ワタシハ競イ合ウ

 ここは、とある工場。


 そこに、非常に優秀ではあるが、怠け者のエンジニアがいた。


 エンジニアは自分の代わりに働く自動人形オートマトンを作成した。


 だがオートマトンは、工場で働いているうちに、壊れた。


 男は考えた。そしてオートマトンが壊れる前に、新しいオートマトンを作るように、機能を追加した。


 それから工場の操業は彼らに任せることができるようになった。


 ところが、男はオートマトンが少しづつ、変わっていることに気が付いた。


 オートマトンは工場の余り物を使って作っている。

 工場で作るモノのラインナップが変わると、少しづつ形が変わるのだ。


 部品の性能によって、オートマトンの性能は少しづつ変化した。少し遅くなることもあれば、かわりに力強くもなったり、その逆もしかりだ。


 ある日、オートマトンは壊れる前に、たまに2体を作成するようになった。


 ところが、工場で使われるオートマトン用の液体燃料、その数は(あらかじ)め決まっている。


 工場では、作業が終わったオートマトンから先に、液体燃料を補給する。

 作業の遅いオートマトンは、自身に液体燃料を入れることができなかった。


 するとどうだろう。工場の中では、燃料補給にあぶれたオートマトンが、いくつも転がるようになった。


 そんなことが繰り返されるうち、オートマトンの作業はとても効率的になった。


 燃料を補給できるのは、工場での作業がより効率的なオートマトンだからだ。


 男はそれを見て、工場に保管する燃料を減らすことに決めた。


 ――そうすれば、残ったオートマトンは、より優れたものになるに違いないからだ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「アガルタ」の核心に入りましたね。世界を保存する自我。キーはリソースを減らして革新を迫られる自動人形か…。現代日本にもありがちな...とても考えさせられます。
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