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第七話 ちょこっと観光

都心内に入ると、急に車両の行き来が激しくなる。

だが、普通の車じゃない。

ほぼ全てが改造車だ。

当然交通ルールもかなり悪く、俺はクラクションを鳴らされながら目的地へとたどり着いた。


「ここが....フィカン大広場かな」


確かに、食料品の屋台が沢山ある。

一旦グラニを留め、アレフとべート、アリスを外に出す。


「アリス、乗ってもいいか?」

《いいよ》


アリスの背に乗り、俺達は屋台の並ぶ公園へと入る。

本格的な戦闘機兵の登場に、俺達に視線が集まる。

屋台よりデカいからな、アリスは。


「アリス、そこの屋台に近づいてくれ」

《分かった》


俺は一旦アリスから降りて、屋台の前に立つ。

肉を挟んだパンの様な料理が並んでいる。


「おっ、坊主。これが食いたいのか? 安くしとくぜ」

「ありがとう、はい」


結構安いな。

肉は何の肉か分からないので、これが安さの秘密かな?

毒検知には特に引っかからないから問題ないな。

俺はアリスの背でそれを食す。


「うん、美味い」

《私も食べられたらよかったのに》

「そういう機能、開発して見るか」


レクスと共同で頑張ってみよう。

ようは人間の味蕾を再現できればよくて、それを電気信号にして脳に送れればいいからな。


《ううん、その気持ちだけでいいよ》

「いや、やってみるよ」


アリスには全然何もしてあげられないからな。

彼女に必要なものは生体脳維持用の培養液と、魔導機構の為の魔力だけだ。

地球の知識に興味のあるレクスや、分かりやすいクルーと違って欲しいものが何かは本当に分からない。


「アリス、次はアレ行こう」

《まだ食べるの? お腹痛くならない?》

「問題ない!」


俺はアリスに指示して、公園中を歩き回る。


「あ、そうだ、ローレンスたちに何か買って行こう」

《貰っても困るものはダメだと思う》

「大丈夫大丈夫。あ、あれにしよう」


クッキーを買っておいた。

クッキーが嫌いな人はさすがに居ないだろ........多分。







その後、展望台に行ったり市場を見たりと観光を済ませた俺たちは、再び軍港跡地へと戻って来ていた。


「今日は楽しかったな!」

《そうだね、でも.....》

「...........ああ、そうだな」


アリスは視覚・聴覚・触覚のみサポートされていて、嗅覚と味覚は未対応だ。

アレフとベートは元がレクスで、人間の感覚が無いだけに、純粋に物事を楽しめる。

やっぱり、やらなきゃな。

アリスの第三次改修を!


《.......!! ユウキ!》

「ちっ、何だ!?」


直後、背後から衝撃。

吹っ飛ばされたが、俺に傷はない。

アリスにも余波が届いたが、無傷だな。

流石はブラックアダマンタイト。


「何者だ!」


俺は叫んだが、返ってきたのは魔導ライフルの掃射だけだった。


「アリス、攻撃開始!」

《了解!》


アリスの肩に収納されていたミサイルポッドから誘導ミサイルが放たれ、銃撃を飛び越えて遥か先に着弾する。


「生命反応ロスト、全滅したようです」


ベートが淡々と報告する。

何がしたかったんだ...........?

まあいいか。


「とりあえず、艦内に戻ろう」


俺はそう言い、軍港内へと足を踏み入れた。


《待って、軍港内に未知の識別コードの生命反応多数》

「待ち伏せか、アリス.......アレフとベートを亜空間に」

《うん》


アレフとベートを非難させてから、俺は再び二歩目を踏む。

誰だか知らないが、大胆な真似するな。

背後を狙った以上、こちらは正面から潰す。


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