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第三話 第六エスカリアの情報

「..........なにゆえ」

「ずずずずずずずずず」

「私は食事を共にしているのでしょうか?」


AVALONの食堂、かなりの人数を受け入れたことによって大幅に拡張されたそこで、俺とクインは席を共にしていた。

勿論その周囲には、各艦の艦長が勢揃いしている。

各々、好きなものを目の前に置いてある。

俺は勿論、カップ麺のシーフード味だ!

ちなみに非売品。

カップ麺自体はあるが、シーフードが身近ではないのだ。


「? 何って、食事を兼ねた今後の話し合いだよ」

「......今後の方針については、事前の会議で決めたはずでは?」

「皆は観光とか..........しないのか?」


一同が、呆れかえったように俺を見る。

ん? 俺なんかした?


「いえ、第六エスカリアは....その、観光どころではない場所ではないかと愚考しますが....?」

「治安は最悪、魔導銃なしで街は歩けないと聞きます」

「空賊が堂々と襲い掛かってくるとか........」

「え、そうなの.......?」


そんなに治安が悪いのか......


「正直、視察などという名目で第六エスカリアに行けば、最大級の危険を覚悟しなければなりません」

「マジかぁ.........」


方針は決めたけど、その時に第六エスカリアの情報も聞いておけばよかった。

想像の数百倍荒れてた。


「.........じゃ、艦内でどう過ごすかについて相談しよう」

「そうですね、士気を保ちつつ警備を強化しなくてはいけませんからね」

「大体はレクスがやってくれるんだが、どこから入られるか分からないし、一人でも殺されれば向こうの思う壺だ」


俺は机の上に、艦のホログラムを表示する。


「AVALONはまだ人が乗れるし........そうだな、向こうに着いてからは皆AVALONで寝泊まりしてくれ....いいかな?」

「はい、問題ありません」

「行き来は亜空間通路を?」

「いや、バラバラに着艦するだろうし、難しいだろう.........レクス、第六エスカリアで要注意な勢力や人物はいるか?」


俺が言うと、ホログラムの横に顔写真やマークが列挙される。


『〈壊滅〉のドグマ、〈赤鷹〉シヴァ、〈灰狼〉アッシュ、〈首狩〉ボンド、〈死神〉シュエル........これらの犯罪者に注意してください。とくに、〈赤鷹〉と〈首狩〉、〈死神〉辺りはこちらを狙ってくる可能性があります』

「裏社会のボスみたいなのはいるのか?」

『第六エスカリアの政府は完全に麻痺しており、自治組織「アンラ・マンユ」が裏取引や密航、密輸などを一挙に引き受けているようです』

「そこのトップは分かったか?」

『正確なデータではありませんが、ゼータ、イオタ、ファイという三人がトップのようですね』

「成程ね。じゃあまずそこから潰すか」


俺の何気ない発言に、周囲が反応することはない。

慣れたもんだからな..........


「とにかく、第六エスカリアの空域に入るまでにAVALONは空間迷彩を起動して随行する――――お出迎えが来るかもしれないが、インパクトのある演出で逆らえないようにするぞ」

「「「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」」」


よし、いい返事だ。


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