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第五話 襲撃

久々に上げます。

結構先まで完成してますがとりあえずは序章終わりまで。

「ここが、今日最後に訪れる場所です」


王女サマが指し示したのは、厳重そうな警備の場所だ。

ここは何かといえば..............


「これより上は、我々王族の居住区であり、オフィスでもあります。」

「ここにおうさまたちがいるの!?」

「すごい!」


ガキどもは驚いて騒いでいるが、

俺は元から知っているので騒がない。

だが、アリシャは冷静では居られなかったらしい。

大興奮で俺の服の裾を掴んでくる。

伸びるからやめろって。


「ねえ、凄くない!?ここに王様たちが居るんだって!」

「王様って言っても、ただの為政者だぞ?それに、国を治めるのって大変なんだ。貴人であることは確かなんだろうけど、この国じゃ大して一般的な貴族と生活は変化しないよ」

「.........ユウキ君はいつもそうやって難しい事ばっかり!」


意味が分からん。

じゃあどう言えばよかったんだ?

俺たちはそんな感じで、王族エリアを進む。

一般の人間が入れる(見学以外では不可)エリアは王族エリアの1階から3階までのようだ。それ以降は居住区が続くのか、王族関係者くらいしか入れない。

正直居住区を見ない限りは王族が働いてる場所とはとても見えない。

俺はどうも興味を持てず、窓の外を見つめる。


「.............エスカリア、空の王国。....そして、終わりかけの国」


つい呟いてしまう。

〈上書き〉で権限を弄って見た秘匿情報。

それにはこの国の最重要秘匿情報が書かれていた。

それ故、俺は成人したらさっさとこの国を出ていこうと決めていた。

この国にいても未来なんてないからな。


◇◆◇


数時間後、王族オフィスの見学が終わった。

折角なので王女サマが見ていない隙に俺の隠し持つ端末に、データをコピーして入れておいた。

何かの役には立つだろ。


「さて皆さん、名残惜しいですがそろそろこの辺でお別れです」

「えー!」

「嫌だ!」


お前ら、王女サマの人心掌握術にすっかり騙されてるじゃねーか。

まだまだ9、10歳の子供とはいえ.......おっと、俺もガキだった。

まあいいや。

今日の晩飯は何かな......

今日の晩飯(どうせいつもパンとスープで、もう一品は院長の気まぐれ)について俺が考えていると........


ガガァン!


振動と共に外が激しく光った。


「何だ?」


俺が外を見ると、建物の一つが炎上していた。

そしてその周囲には大量の蜘蛛のようなシルエットと、ひと際大きい人型の何かが立っていた。


「そんな!?」


外を見た王女サマが悲鳴を上げる。

あれが何か知ってそうだな。


「アレは帝国の多脚型機兵!?それに、あの巨大な機体は..........データにない新機体

!」


直後、王都全域を覆うように爆音でサイレンが鳴り響く。

あっ、これは相当にヤバい臭いがするね。

早速警備隊らしき戦闘機が発進していったが、速攻で巨大な人型の何かが放ったビームに撃墜されていた。


「これは、俺の出番かな?」


この国が滅ぼうが俺の知ったこっちゃないが、

恩を売り付けるなら今だな。

俺は階下へと駆けだす。


「あっ!待ちなさい!待って!」


王女サマが追いかけて来るが、俺はだれにも止められないぜ。


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