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第六話 第四エスカリアに到着

また五話上げます。

「ずぞぞぞぞぞぞぞぞぞぞ」

『艦長、高添加物食品の摂取は肥満の増大、及び健康的なライフサイクルの崩壊につながりかねません...ノヴァ・レクスは提案します、炭水化物、糖質、ビタミン、蛋白質を含む昼食を摂った場合、その後のパフォーマンスは約72%増大するものと思われます』

「だってよ、艦長......カップ麺は止めた方がいいぞ」


レクスとローレンスが口うるさく言ってくる。

レクスは相当優秀な人工知能のようで、この艦の操舵、点検、乗員の健康管理、機関の維持、機兵警備の管理等を全て同時並行したうえで俺に忠告をしているのだ。

どう考えてもそこらの研究者や開発者が生涯を掛けて作った、などという簡単なものではない。

国家プロジェクト級だろ、これは。


「なあ、ローレンス」

「何だ?」

「ねんがんの人工知能も手に入れたし、さっさと引き返さないか?」

「厄介ごとの臭いはするが、隠しとけばいいだろ? 俺も第四に用があるんだよ」

「チッ」


厄介ごとからは逃げられない!


「データメモリを開かなきゃよかったな」

「そう言わない、いいもん手に入れたじゃ無いすか」


ラムズが笑う。

レクスがレーダーをチェックしてくれるようになって楽になったからこその態度だ。


「その代わりお前ら全員、第四エスカリアで命狙われるぞ」

「あのなあ、俺等はプロの軍人だぞ? 命を狙われるくらいで怖気づくかよ、艦長」

「そうだといいんだが.........」


守るべき人間が増えると大変だ。

俺は将来への不安を募らせた。




しばらく飛んでいると、遥か先に小さい点が見えた。

第四エスカリアだ。

見計らったように、周囲から小型艦が数十機集まってきている。


『通信が入っています、応答しますか?』

「ああ、レクスは顔を出すな————声もだぞ。話が面倒臭くなる」


俺が「顔を出すな」と言った瞬間、レクスの画面に『対反乱用シークエンス警告:本インターフェースは顔ではなく声を出す可能性があります』などと表示されたので、釘を刺しておく。


『————不明艦の乗員に告ぐ! 即刻減速し、所属と艦名を明らかにせよ!』

「両舷微速! 逆噴射スラスター展開!」


それだけで超高速で飛んでいたAVALONはその動きを止め、再びゆっくりと飛び始める。


「俺達は第三エスカリア王宮所属の.......傭兵だ。艦名はAVALON、ブレイブスター級非量産型超弩級戦艦だ」


ブレイブスター云々は即興で考えた。

あと、王宮所属でどういう立ち位置なのか分からなかったため、やむを得ず傭兵という事にした。


『貴様、まだ子供だろう! 艦長を出せ!』


警備隊なのであろう彼等から、ふざけるな! と声が飛んで来る。

そこに、ローレンスが顔を出した。


『ろ、ローレンス大尉!?』

「もう大尉じゃねえ、退役してこの艦長の部下をやってる」

『ま、まさかハーフエルフ!? とんだ失礼を........』


一瞬違うと言いたかったが、もう誤魔化すのも面倒なので人間の特徴が大きく出たハーフエルフという体で行くことにした。


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