第三話 敵基地消滅
外に出た俺達を待っていたのは、銃を構えた帝国兵だった。
「全員、動くな」
「チッ、バレバレかよ」
「穢らわしい王国民らしいな、こそこそ脱出とは」
帝国兵...G-46はそう言って嗤う。
だが俺は足を前へと運んだ。
「動くなって言ってるだろうがぁ!!」
「そっちの都合なんて知らないぜ」
ドギュゥン! キィン!
銃から弾丸が放たれ俺に向かう。
だが当然ながら、俺にそんなものが効くわけがない。
重レーザー砲でも持ってきやがれ。
「「「はぁ!?」」」
「「ええぇぇえ!?」」
だが当然ながら、俺のした事は驚きを齎したようだ。
「な...それなら他の奴を狙えば...がはぁっ!!」
俺は一瞬でG-46に肉薄し、ぶん殴って昏倒させ銃を片手でへし折り、手錠をかけた。
「な、何が起こった!?」
「銃が、隊長、奴の銃が!」
「恐ろしく速い拘束...俺でなきゃ見逃してしまうな」
驚く面々に俺は叫ぶ。
「さあ何ぼさっとしてるんですか、行きますよ!」
俺は捕虜を担いで、出口を目指した。
出口の近くまで来た時、爆破音と共に隔壁が吹っ飛んだ。
「王国のウジ虫どもだ! 虐殺して構わん!」
大量のライフルが俺の後ろの奴らを狙う。
俺はG-46を盾にするが、兵士たちに動揺はない。
そして引き金が引かれる。
「ああもう、しょうがねぇなあ」
俺はG-46を地面に放り、飛んできた弾丸を全て回し蹴りとその風圧で吹き飛ばし、銃を構えてい
る兵士に向かって叫んだ。
「覇ッ!」
それだけで兵士どもは廊下の端まで吹き飛び、壁をぶっ壊してその向こうに消えた。
金属の床がめくれ上がり、防壁となってくれた。
「さあ、行きましょう」
「あ、ああ...」
腰が抜けたのか、情けないな...
たかがライフルくらい警戒しなくても問題無いだろうに。
俺は隊長を含め全員を立ち上がらせると、出口を開いた。
「ここで待っていてください」
俺は隊長らを待機させると、崖に留めた強襲艇を起動させ、浮遊する。
そして隊長達は強襲艇に乗り込み始める。
だがその時、腕時計みたいな機械から警告が鳴り響く。
〈射撃感知〉
「おっと、拙いな...覇ッ!」
俺は隊長達に迫っていた弾丸を気合で吹き飛ばし、弾丸を撃った奴......機兵を見る。
『王国のクソ虫どもめ、これで終わ...アレ!? なんで、撃った筈だぞーーーーーー』
俺は機兵を近くにあったアンテナを剛速でぶつけて破壊すると、収容が終わった強襲艇を見る。
「さあて逃げるか」
俺は強襲艇に乗り込み、スラスターを全開にして結界をぶち破りAVALONへと帰還した。
その頃、艦橋では...
『————艦長より入電、救出完了のようです』
「よっしゃー! じゃあもうタコ殴りにしちゃって良いんですね!」
『無為の武装の使用は推奨されません』
「良いのよ初陣みたいなモンなんだから! 全武器使用許可開放!」
『副艦長の指令を承認、艦上下部35の主砲、上下部左右翼50の副砲、本艦下部の20の重レー
ザー砲にエネルギー充填、発射準備完了まで残り25秒————ミサイル砲塔展開、魔導空間魚
雷発射管全開放、プラズマキャノン発射準備、魔導粒子スプレッド発射可能』
指示を受け、ディスプレイに表示されている無数の表示が切り替わっていく。
「夥しい数の兵器ですね! ガンガンやっちゃいましょう!」
『射程範囲内に艦長の強襲艇が含まれます、射撃開始まで推定40秒』
興奮するエリナに、冷たくアリスが言い放つ。
エリナは足をブラブラさせながらその瞬間を待ち望む。
『射程距離内に複数の艦載機を確認』
「だ、大丈夫ですよね?」
『はい』
AVALONの艦首下部から発射された何かが強襲艇を追ってきた艦載機に直撃し爆発した。
『余裕です』
そして強襲艇が帰還し、発射が可能になった。
「早く早く...!」
『全武装、照準合わせ——誤差修正、ターゲット漏れ無し。発射』
その日、サルハン島にあった帝国基地は、ただの一度の攻撃で跡形もなく消滅した。
『全武器』と言っていますがセキュリティクリアランスの関係で使えなかった武器がまだ複数あります。
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