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【不定期更新】異世界に転生したけど、思っていたのとなんか違う  作者: 黴男
第三章 英雄と愉快な仲間編
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第一話 基地殲滅へ

また五話上げます。

昨日、戦闘があった。

帝国の恐らくアリスと同型の大型機兵が数機空から降ってきて、暴れた。

アリスのように情けをかけては居られないのでAVALONの艦砲射撃で吹っ飛ばしたが、間に合わ

ず機兵の砲弾を喰らって孤児院のメンツが数人あの世へ行った。


「本艦はこれより、敵基地殲滅に向けて出撃する」

「おや? エスカリアの守りはどうするんですか?」


その疑問はもっともだ。

俺はエリナに言う。


「今回はステルスをオンにして接近し、集中砲火を浴びせて消し飛ばす...この艦には国籍タグが

ないからな、エスカリアのせいにはできない」


向こうもわざと国籍タグを抹消した機兵を送りつけてきてるからな。

アリスが目覚めたのも俺の特殊能力で呼びかけたからだ。本来は何の情報も与えない捨て駒の

はずだった。

今回はその意趣返しでもある。


「どっちにしろもう出発しているので文句は言わせない、言ったら海に放り捨てるぞ」

「この速度で海に落ちたら死にますね...」


現在AVALONは超低空を飛行中だ。

第三艦橋をしまい、第三艦橋の最下部に海水が当たるようなスレスレを飛んでいる。


ピコーン


その時、通信が入る音がした。

相手が誰か見れば、サーシャ・エスカリアと出ている。


「うぇ〜」

「そんなに嫌なんですか? お姫様ですよ?」


対等な相手として話してくれるのは確かなんだけど、どうもこちらを幼い相手と思ってしまうのか

言い過ぎや叱責を含むのが嫌なんだよな...

エルフ相手の交渉に絶対向かないお姫サマだ。


「仕方ない、出るか」


俺はモニターを操作し、艦橋の上部スクリーンに通信を投影する。


『ユウキさん、あなたは今どこに向かっているのですか?』

「帝国の基地」

『はぁ〜......』


淡々と答えた俺に、お姫サマは深いため息をつく。


「大丈夫だ、この艦には国籍タグが無いし、何より一瞬でケリをつけるから」

『そうではありません! あの基地には第二、第五エスカリア方面の捕虜が収容されているんで

す!』

「ああオッケー、基地をぶっ壊しつつ捕虜も連れてくればいいって事か」

「軽く言ってますけどそれ、一等軍神勲章級の功績ですよ」

「最悪一人で基地を破壊すればいいわけだし」

『とにかく! 全員救出してくださいね!』

「分かった!」


しょうがない、全員救出しようじゃあないか。

身体を張れるリーダーほど頼もしいものもないな。


「俺が潜入するよ」

「正気ですか? 撃ち殺されても知りませんよ」

「銃くらいで死ねるんだったらとっくに機兵に殺されてるよ」


俺を守っている能力は正直物理衝撃に対しては無敵に近い。

ただし魔法に関しては艦砲のレーザー級を喰らうと火傷くらいは負うようだ。

身体そのものも頑丈じゃなかったら死んでたかもしれない。

うちの主砲をまともに喰らえば死ぬかもしれないな。

ああ、でも不意打ちじゃ無いとダメか。

俺は神様から直々にエネルギー偏向術と空間歪曲による光線の捻じ曲げを習得させて貰った。

弱点を努力でカバーするのは見栄えするらしいので、ね。


『敵基地、確認』

「スクリーンに投影しろ」

『了解』


スクリーンに敵基地が映る。

島の上に建てられた近未来的な金属の塊である。

無論近づけば蜂の巣になって死ぬだろうな。


「ステルスは解除するな、小型強襲艇を出せ」


そう言いつつ、俺も艦橋から出る。

そしてエレベーターで最下層まで降りて、艦体下部の格納庫へと向かう。

途中で潜入スーツ(よく潜入捜査官が着るラバーのアレだ)を着用して、格納庫に準備されている

小型強襲艇に乗り込む。

一応ステルス仕様で、ブースト発動することで2分だけステルスを発揮できる。

今回は再構築を繰り返して4分まで伸ばして潜入する。


「よいしょっと」


コックピットのモニターを弄り、エネルギージェネレーターを起動させる。

次に車輪を使ってアヴァロンの発進口を目指す。

機体下部の方だ。

上から飛ぶとそこだけステルスが剥がれてバレるからな。


「ステルス装甲、起動」


ブーンと駆動音がして、視界に変化はないが魔力の流れが止まったのを感じた。

魔力レーダーに引っかからないのはこれが理由なのかな?


「発進!」


ブースターから火を噴きながら、俺の乗った強襲艇は海面へと真っ逆さまに落下した。


「機体安定」


強襲艇は海面に勢い良くぶつかることはなく、直前で浮き上がり、凄まじい速度で加速する。


「前世だったら死んでたな」


体にかかるGが強すぎる。

前世だったらレッドアウトしていただろう。

それほどの加速で基地を目指して、俺は飛んだ。

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