後輩とキノコ狩り
色々、考えた結果、食料調達メンバーに出雲先輩を追加することにしました。話の流れはあんまり変わってないので読み返す必要はないです。
「それでは、出席も確認したのでそれぞれの役割に別れて行動してくださーい!」
間延びした奈緒ちゃん先生の甘ったるい声が辺りに響く。
とてももうすぐアラフォーとは思えないぞ。
「それじゃ、陽太!一緒に行こうぜ!」
「おう!ほら、陽姫もボヤっとしてたら置いて行くよ?」
「あー!先輩、私よりそっちの男を優先するんですね!?酷い!!」
「そんな小芝居いいから、って隅川もニヤニヤしてないで止めてくれよ!!」
「ハイハイ、ほら、早く行くぞ?バカップルども」
「ですって、ほら、行きますよ?ダーリン?」
「陽姫も、真に受けなくていいから……。」
そう言いながら三人で森に入る。
ちなみに出雲先輩と柳田先輩は二人で人気のない茂みの方に行った。全く、ナニしてるんだか……。
まぁいいや、とりあえず今は山の恵を採ることに専念しよう。
「なぁなぁ、陽太よー、」
「なーに?隅川」
しばらくキノコやキクラゲ等を採っていると、いきなり隅川が呼びかけてくる。
「そろそろさー、隅川じゃなくて耕史と言って欲しいんだが」
「それ、男が言っても気持ち悪いだけだよね」
「俺に対して辛辣過ぎない?お前に対してなんかやったっけ?」
「いんや?ただの本音だけど」
「それはそれで悲しいわ!!まー、分かった、気が向いたら呼んでくれや」
「おう!了解、隅川」
二人の間に和やかな雰囲気が流れる。隅川は距離感とか、話のテンポとかを合わせてくれるので話してて楽だ。
なんだかんだ言って、馬鹿な所を除けば普通に今も友達ぐらい沢山いたんじゃないか?と思う。
「先輩!私をほったらかして何イチャイチャしてるんですか!!」
一方の陽姫は人のペースとかお構い無した。
これもこれで気を使わなくていいから楽っちゃ楽だけど、ぶっちゃけ疲れる。
「してないって。ん?陽姫その手に持ってるキノコ食べられるの?」
見ると、陽姫は赤字に白の斑点が着いた如何にも毒キノコなキノコを持っていた。
「ん?これですか?美味しそうな気がしたんですけど」
「それを美味しそうだと思う水面さんのセンスを疑うよ」
「隅川先輩に食べて欲しいなーって思って持ってきました!食べてくださいね?」
センスを疑われた陽姫が気を悪く来たのか、毒キノコを隅川に無理やり食わそうとしている。可哀想だからやめてやればいいのに……。
あ、泡吹いたし。
「さ、先輩これで邪魔者もいなくなりましたね!」
そう言ってジャージのポケットから小箱を取り出す陽姫。その箱には0.01と書かれていた。
「そんなの買わなかったよね!?どうして持ってんの!?」
「あははー出雲先輩と柳田先輩にもらいましたー!」
「っ!あの人たちは!!」
「ほらほら!先輩やっちゃいましょーよ!!」
「しない!!」
「なんでですかぁー!!こんな美少女が誘惑してるんですよ!?なんで絆されないんですかぁ!?既成事実と子ども作りましょうよ!」
「作んないから!!まだ学生だからね!?」
「そんなの関係ないですよぉー」
と、ここで気づいた。陽姫の顔色が少しおかしい事に。
なんと言うか、少し赤く酔っ払いみたいなの顔で目の焦点もあっていない。
「陽姫……、もしかして何か食べた……?」
「ふぇ?んー、キノコの味見ならしましたけど……。」
「……、それってどんな?」
「赤字に白い斑点のキノコですけど?」
ふむ、さっき陽姫が隅川に食わせていたやつと同じやつか?
今の陽姫の様子を見るに、どうやら酔っ払った感じになり、いつもより欲求に忠実になるようだ。
若干、不安が残るが大丈夫だろう。
隅川は少し馬鹿だが暴走することはないと思う。
そう考えていると、隅川が目を擦りながら俺と俺に引っ付いている陽姫を見る。
「…………、」
よし、大丈夫だ。少し眠そうだが今のところ何も起こってない。
隅川はゆっくり口を動かし……、
「…………リア充、コロス…………」
クソッタレ!!やっぱりこうなるのかよ!!
皆様にご報告が!!
なんと今日初めて日刊ランキングに乗ることが出来ました!!はい!拍手!!( ̄∇ ̄ノノ"パチパチ!!
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さて!次回、もっとカオスになります。
お楽しみに!




