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後輩と自己紹介(2)

「それでは、最後は一年生ですね!どーぞ!」


先生が言うと、


「はーい!!私から行きます!!」


いきなりかよ!!俺は頭を抱える。

隣では隅川がこっちを見て笑ってるがこいつは後で処そう。


「一年、根付陽姫です!将来は陽太先輩に永久就職しようと思ってます♡よろしくお願いします!」

「あはは……、」


おっとこれには先生も失笑か?

自己紹介おかし過ぎない?もう色々とツッコミが追いつかないよ。


「と、とりあえず、旧姓で名乗って貰っていいですか?」


先生、なんのフォローにもなってないです。

なんですか?旧姓って。まだその子は旧姓と現姓一緒ですから。


「えー、どうせ苗字なんて後三年もしないうちに変わるからいいじゃないですかー。」


と、陽姫は言うが多分それはないと思う。今のところだけどね。


「いい?世の中には三十後半になっても苗字が変わらない女もいるの。そう、私みたいに、私みたいに!!このままだと来年には独身でアラフォーじゃない!!若く見せるために毎日お肌の手入れして、生徒に奈緒ちゃん先生ってあだ名まで広めて、話しやすい感じを出しているのに!なんで!?ねぇ、なんで私は結婚出来ないの!?なんでここの職員は草食系男子ばっかりなのよ!?私が飲みに誘ってんのに…………あ、

ゴホン!本名で自己紹介しよっか?」

「は、はいぃ!」


どうやら陽姫は地雷を踏んだようだ。

それにしても先生、最後咳払いで誤魔化そうとしたけど皆ドン引きしてますよ?

でも、これで陽姫も懲りただろう。しばらく大人しくしててくれると助かるな。


「水面陽姫です。得意料理はカレーです。先輩が褒めてくれた最初の料理なので月一で作ろうと決心しました。カレー作りなら何でも聞いてください。よろしくお願いします。」


まぁ、さっきよりはましか。主に俺が睨まれてるのが気になるけど。睨んでくる男子共と奈緒ちゃん先生にはガンを飛ばし返しておこう。


「さて、先生を睨んでくる不届きな生徒もいますが、残りの人もさっさととやっちゃいましょうか!」


全く最初に俺を睨んできたのは先生じゃないか、しかも周りの男子共より速かったぞ?そんなんだからモテないんだ。


「根付君は後で話があるから職員室に来てくださいね!!」


なんで俺の考えてることって他人にバレるんだろう。もしかして声に出てたりするの?

なんてことを考えていると、二人くらい終わってもう最後の子だった。


「どーもぉ、陽姫と同じクラスのぉ早乙女美海子みみこでぇーす✩好きなのはネイルとか化粧とかで自分を可愛く見せること!そんな感じでよろしくねー!!」


うん、ギャルギャルしいギャルだな。なにが言いたいかって出雲先輩よりギャルっぽいってこと。つまりはギャルよりのギャルだな。

髪は金色だし爪は虹色だし多分目もカラコンだ。ぶっちゃけケバい。


はぁ、なんで俺の班は変わった人が多いんだろ……。類友とかでは無いだろうがな。

俺ってばそんなに変わってないよね?

変わってないよね……?


そう疑問を抱きもんもんとするLHRだった。

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