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後輩と自己紹介(1)

「はーい!じゃあ何か質問はありますかー?」


と、少々緩い感じの、生徒から絶対の人気を誇る奈緒ちゃん先生があらかた、神無月祭の説明を終え、俺たちに呼びかける。


「何もないようなので自己紹介行ってみよーう!!まずは三年の班長、副班長から行ってみようか!!」


誰も何も質問をしなかったらしく、自己紹介へとうつる。


「はい、えーっと、今回この班の班長を務めます。柳田 竜二です。分からないことがあったら何でも先生に聞いてください。よろしく!」


班長らしき先輩は髪が長めの優しげな顔つきの先輩だった。

いわゆる優男ってやつだ。

そして、困ったことがあれば先生を頼れと言っているあたり、少し茶目っ気もあるようだ。


「はいはーい!!私、東雲 美春!よろしくね!この度は班長のダー様と二人で頑張って盛り上げるから皆で楽しもう!!」


二人目は髪を茶色く染めたギャルっぽい人、顔は可愛らしく身長も百六十くらいありそう。スタイルもいいな。

そんで班長と付き合ってるわけだ。

なんとも幸せそうだ。別に幸せそうなのはいいことだが、隅川やその他の男子達がイライラし過ぎて貧乏ゆすりでガタガタ音を立てたり机にシャーペンをぶっ刺したりしてる。

少し落ち着けよ……。


その他の三年生は特にこれと言った特徴もなく普通っぽい人だったのであんまり覚えてない。


「それじゃー、二年生!!」


先生が二年生+陽姫が座っているこの辺りを指さす。それぞれがお互いにお前から行けよ!みたいなことをしているが、早めに済ませとくか……。


「根付 陽太です。よろしくお願いします。」


皆が「え?そんだけ?」って顔をしている。

そんなこと言われても他に話すこととかないんだけどな。


「えーっと……、趣味とかは?」


先生が聞いてくる。


「はい!先輩の趣味は特にありませんが、料理、掃除、洗濯、などの家事全般は得意です!!」

「なんで陽姫が答えてんの!?」

「えー、だって先輩、趣味はありませんの一言で済ますんじゃないかって思って。

大丈夫です!将来嫁ぐ人の得意なことぐらい何個でも言えますよ!!」

「そう言う話をしてるんじゃないの!!」


まさか、俺に来た質問を勝手に答えるとは……!!

ってか、できるだけ注目を浴びたくなかったのにめっちゃ笑われれるし。

おい、隅川、お前爆笑してるけど後で覚えとけよ?


「うっす。隅川耕史です。趣味は写真と映画鑑賞を少々。たまにバッティングとか身体を動かすのも好きです。よろしくお願いします。」


っち!隅川のやつ、めちゃくちゃ無難で安牌なことを言っているな。お前の趣味は情報の売買じゃないのか?つーか今までにないほど爽やかに笑ってんなぁ!!


次ぃ!!

目が隠れていて小さい女の子が立つ。

身長以外にも色々と小さい。


「野々宮 信乃。趣味、読書。よろしく」


そう言って座る。そして耳にイヤホンを刺した。これには奈緒ちゃん先生も俺の時のように聞くことは出来ないらしい。

そのあとも何名かの紹介が終わる。


で、次は一年の番だ。出来れば俺はもう家に帰りたい。一年の自己紹介でやらかさない訳がないのだ。とういか絶対なにかやらかすだろう。この女、水面陽姫は。

つづく!!

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