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魔女のレストラン 感染  作者: マスター
7/12

ゲーム


俺は天界で創生医学の勉強をしていた。

色んな生物を融合させて新種の生物を作って

遊ぶ毎日。

お爺ちゃんが白神の長だから何をしても

誰も責めなかった。


ある日、宇宙から地球に寄生生物が降りて来るのが見えた。

俺は寄生生物の着地地点に行き奴らの行動を観察した。

しかし、奴らは本来の任務を果たせずにコウモリに食べられてたしまった。

俺はコウモリを捕まえサンプルとして

持ち帰り調べた。

奴らコウモリの体内で生きていた。

そして奴らの本来の目的と人間の欲を同じ重さにして天秤に掛けて一つのゲームを作り出した。

寄生生物の細胞の無限の増殖、でも寿命は二週間程度に遺伝子を組み換えて

寄生生物を宝箱に入れ地上に隠した。

そして宝の地図をばらまいた。


タイムリミットは二週間、寄生対象が無い宝箱の中で奴らが生きられるのは二週間、

ゲームを始めて10日が過ぎた頃

天秤が傾いた、人間の欲が勝ち寄生生物に人間達が負けた瞬間だった、そう人間達は宝箱にたどり着きパンドラの箱を開けてしまった。


これからが第二のゲーム、

人間達のリベンジマッチ、宝箱から財宝では無く

災害を持ち帰った人間達、

早くこのゲームを理解すればリベンジ可能

寄生生物は二週間で死ぬ、じっとしてれば終わるゲーム。


だ〜るまさんが転んだ!


動いて鬼に捕まる、


だ〜るまさんが転んだ!!


又、動いて鬼に捕まる、


船内の人間達はリベンジを果たせず

全員鬼に捕まった。



そして船が日本に着く頃には終わる筈のゲーム

だったが何人かの人間が船から降りてしまった。

鬼は結局の所《一人》なのに自分達で勝手にゲームに参加する人数を増やしている。

俺は天界からゲームを見ながら楽しんだ。


ゲームも進化して国取りゲームに変わって行く。


最初は、歩から始まった将棋倒し、やがて王将を

倒すも、その勢いは止まらず人間の文化や経済

までも倒し始めた。


簡単なゲームだった筈、じっとしてれば終わったのに……

いつの間にかに俺のしている事が白神の領域を越えてしまっていた。

本来の寿命と関係無く人間達が死に始めた。

黒神の領域に入ってしまった。

俺は天界を追放された………


「お前が作ったんだから、奴らの弱点とか

解らないのかい? 」


白神は創生が仕事、排除は黒神の仕事、

俺には、もうどうする事も出来ない……


「どうする事も出来ない?

やる事いっぱい有るだろ! 明日、オーロラジャクソンに行ってアヤの手伝いをしろ! 」




(ミカエルの今回の創生はの完璧な神業だった。

そして翌日、窓頃家はミカエルを連れて

横浜港に着いた)


なんか賑わってるね!

おや? 石田ちゃんじゃ な〜いかい!


「のりか姉さん? どうしてここに? 」


いや〜 総理に頼まれちゃってね!……

いけない、内緒だったんだ

私ゃ忙しいんでこれで失礼するよ!

又、大食い大会有ったら呼んでね石田ちゃん!


「のりか姉さん…… 」


(ヨーコ達はミカエルの無観賞の能力を使い

オーロラジャクソンに潜入した。

広大なアミューズメントスペースには人気は

無く、船内は静まりかえっていた)


なんか幽霊船みたいだよ

お〜い 誰か居ないのか〜い!


(するとヨーコの前方から車椅子に乗った男が現れた)


「ゴホッ ゴホッ ゴホッ

お迎えが来たか? 又、海賊王の亡霊が見える

……… あなたは? こないだの不審者! 」


不審者じゃないよ! ヨーコだよ!

こないだも言ったろ!

港のヨーコ横浜 横須賀のヨーコだよ!


「・・・」


(船長具合悪そう…… )


沖縄旅行の時はお世話に成ったね

今日はお前達を助けに来たんだよ!

第一感染者は誰だい?


「多分私だと…… 宝箱を開けたら具合が悪く成りました」


達磨さんが転んだで最初に動いちまった奴だね!

で財宝は見つかったのかい?


「ひとつなぎの財宝は見つかりませんでした

代わりに何かのウンチが入っていて、

VIP会員達は怒って下船してしまいました」


そりゃ残念だったね!


今日は家の娘が作った薬を皆に飲ませるから

安心しな、

ウィルスには効かないけど体力は回復する筈だよ

後は、もう少しの間じ〜っとしてるんだよ!

ユウ、アヤ、ミカエル!薬を皆に飲ませるよ!

船デカイから大変だよ! 覚悟しな!


(ヨーコ達は船内を回り重症患者から薬を飲ませた重症患者は皆老人で生死の境をさ迷っていた)


ミカエル! これがお前がやらかした地上のリアルだ!

お前達が昔ゲームで作り出した生き物が《自我》

を持ち自分達の文明を作り出した。

繋いで繋いで、やっとここまで大きくした

もう神の領域を越え自分達の世界に変えたんだよ


新しい物を創るのも構わないが、やるなら

賢く成らなきゃ駄目だ!

人間達は皆苦悩して、あっという間の人生を必死に生きてる、

今、地球上にいる生物は、お前達のゲームのコマじゃ無い

ゲームがやりたかったらボードの上でやりな!!


(ヨーコの小声の怒涛の叫びが放たれた!

ミカエルは自分の犯した罪に凍りついた)


「お母さんの小声の怒涛叫び、初めて聞いた!


病院内は静かに だからね!


後は船を二週間隔離すれば

任務完了、晴れてフェラーリとドゥカティーは

私達の物、ボインボイン成立だよ!


「でもお母さん、船から下船した人達はどうするの? 」


そこまで面倒見れないよ!


「でも、このまま世界にウィルスが蔓延したら

オリンピックが危ないってテレビでやってたよ」


世界に蔓延しつつウィルスを、どうにかしないと

オリンピックが危ない?

どうしたものか……

私ゃオリンピック楽しみにしてたんだよ

アスリート達が家の裏料理で蹴落とし合う姿が

醜くて醜くて、 キーッキッキッキッキ!!!


「・・・」


(ミカエル無言)


「お母さん、さっきまで良い事言ってたのに……

やっぱり魔女なのね、心の腐った魔女よ! 」


アヤ、仕方が無い、もう一肌脱ぐよ!


「でも、どうやって? 」


お前がやるんだよ!

秘めた力で、秘密兵器有るんだろ!


「えっ! 私が?

又、無茶振りですか?

でも、オリンピックが中止に成ったら

直江君と行く予定だった柔道見れなく成っちゃうし、

お父さんは空手を楽しみしてたし……

お姉ちゃんは野球……

アスタロスはサッカー……

どうしたものか


ポク ポク ポク …… チ〜ン!


解った、止めちゃえば良いんだよ、二週間、

止めちゃえば! 」


てか お前は一休さんかい!


(流石のアヤでも人類を止める事は出来ず

一旦家に帰り作戦を立て直す事と成った)

















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