別れの言葉。
サクラの花もまだ咲かない
薄ら寒い春の朝
駅のホーム 電車を見送り
学び舎へとゆっくり歩く
よく寄ったコンビニ
他愛のない会話
走るとゆれる歩道橋
長い坂道 けっきょく息は切れてしまって
のぼる階段
見える校舎
なんだか急に寂しくて
不安で不安でしょうがなかった
傷つけあったこともあった
それでも
君に出会えた みんなに出会えた
それだけですべてが温かかった
だから
今日で「さよなら」なんて言わないで
約束しよう
僕らはきっとまた会える
8:30 いつだって間に合わなかった
チャイムを横流しに 階段を駆け上がった
君とよくいた空き教室
授業もよく抜けだしたっけ
怒られてばかりだった
涙流すこともあった
どうしようもないときや
諦めたくなったとき
いつでもとなりには君がいて
涙と同じだけ笑顔があった
喜びと同じだけ悲しみもあった
それでも
君と出会えて みんなに出会えて
分かち合った今日までが
なによりもキラキラまぶしくて
だから
今日で「さよなら」なんて言わないで
約束しよう
僕らはきっとまた会える
いつかオトナになったとき
今日を思い出す日がくるだろう
君の声 笑った顔 涙 背中
僕らの約束を
だから いまは
涙こらえて笑顔で
「ありがとう。」
今日 晴れやかなこの日に
君のとなりにいる 僕を
忘れないで 忘れないで
いつかある日 偶然にまた巡り会えたら
そのときは君と夜を明かそう
だから
今日で「さよなら」じゃなくて
「また会おう」って笑おう
約束しよう
僕らはきっとまた会える
学び舎をあとに 君といた僕の思い出
今日の門出
明日への一歩
忘れない
約束しよう
いつかまた この場所で
僕らはきっと会える
『卒業』がテーマです。
つい先日、学び舎を卒業いたしましてですね。卒業式の最中にいろいろ考えていて執筆するに至りました。
私の卒業式は雨でございました。皆さんのは晴れだと良いです。
それではここまで読んで下さったかた、いらっしゃいましたらありがとうございました。