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甘党
あなたはまるで遠い人
何にも届かない 私の気持ち
もどかしくて歯痒い 空を切る
誰にだってそんな笑顔を見せるのですか
誰にだってそんなに優しくするのですか
私だけ「トクベツ」にはしてくれませんか？
私がみているのはいつだってあなただけ
でも きっとそんなことは知らないの
甘美な夢 砂糖のなかで眠る
目覚めてしまうのが怖いの
まだまどろんでいたい
わかっているの
いまの距離感に甘えているの
壊すのはとてもかんたん
私にだけ微笑んでくれませんか
私にだけ優しくしてくれませんか
誰とでもそんな風にお喋りしないでくれませんか
あなたの目に映っているのは誰なの
ずるいずるい うらやましい
甘美な夢 蜜のなかで眠る
知ってしまうのが怖いの
まだこのままでいいの
その横顔がたまらなく憎らしくて愛しい
期待してしまうから
優しくして 優しくしないで
頭撫でて 撫でないで
自惚れてしまうから
でもきっと
誰にでも優しくて 誰にでも微笑んでしまう
そんなあなたがいいの
いつか 目覚める甘美な夢
いまはまだ焦げる砂糖の香りに酔っているから
いつか 終わる甘美な夢
