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コウソクロケット
街灯が眩しくて 星も月もどこかへ逃げていく
あたしも連れてって なんて
バカだな そこには何にもないよ
落っこちてゆく なにかを
拾い集めて くっつけて
何の意味があるとか 存在意義とか
いまはどうだって いいじゃない
光の速度で
『自分』を見つけにゆこう
怖くない 暗闇だって怖くない
消えないで 誰かの願い
忘れかけていた思い出を 燃やして灰にして
赤い風船を飛ばそう だって
もうここにいなくていいんだよ
ヒビ割れて壊れてゆく なにかを
溢さないように 失くさないように
何の価値があるとか 自意識過剰とか
いまはどうだって いいじゃない
光の速度で
『自分』を見つけにゆこう
怖くない 暗闇だって怖くない
消えないで 誰かの夢
逃げ出した 誰かの腕から
鳴らないベル 膝を抱えて待った
終わらない物語 最後のページ破って捨てた
同じことの繰り返し 変わりたかった
変われないって 知ったふり
ほんとは ただ 怯えていた
光の速度で
光の速度で
『自分』を見つけにゆこう
遠回りでも かまわない
消えないで
誰でもない あたしの願い
