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Alzheimer.

ベッドに横たわる わたし


四角に切り抜いた 空


錆びた鳥籠 空っぽのまま


ふたりの思い出 ピアノの旋律



セピア色した 初恋


あなたの匂い


陽だまりの記憶



ダーリン


いつか 壊れた夢しかみられなくなっても


おやすみのキスをくれますか?


朽ちてゆく わたし  愛をささやく あなた


まるでお月さまとお日さまのよう


おやすみ  おやすみ  おやすみ


ここにいて









並んで歩いた 散歩道  けんかした クリスマス


泣いてばかりのわたし


いつもあなたが抱きしめてくれる



笑いあった 怒鳴りあった


許しあって 手をつないだ



「あなただけを好きでいる」



若かったふたり  交わした約束











消えてゆく



    消えてゆく



 消えてゆく






忘れてしまう















ダーリン


いつか なにもかもなくなってしまっても


愛してるのキスをくれますか?






ダーリン


いつか 自分のことさえ忘れてしまっても


あなたにキスしてもいいですか?


老いてゆく わたし  欠けてゆく あなた


まるでなにもなかったかのよう


忘れてゆくことさえ 忘れてゆく



おやすみ  おやすみ  おやすみ



ここにいて





おやすみ  おやすみ  おやすみ




ここにいる

 





書いていて、もの凄く気分が沈みました…。

正確には、せつなくなって、そこから一気に現実が見えてきてズーン…って感じです。


どんなに記憶力がダメになって、自分のことすら誰なのか分からなくなっても、きっと一生を添い遂げたいと思えた相手のことなら心のどこかが覚えていると思うんです。

そうであってほしいと願います。

というか、こんな事すら材料にしてしまう自分に自己嫌悪です…。


では、ここまで読んで下さった方、いらっしゃいましたらありがとうございました。

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