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盗むほど読みたい

皆さんは、盗むほど読みたい物語ってありますか。


私は盗み読みもした事ありますし、本そのものを、このお話が素晴らしい!と欲しくて盗んだ事もあります。といっても、盗んだのは子供の頃の、親戚の家にあった本の話で、結果としては良かったのですがその企みはバレまして、ちゃんと怒られました。


盗み読みは、やはり子供の頃。

姉が借りてきた、いがらしゆみこさんの、確か船での恋愛漫画でしたね。女の子が船から、ブランコみたいになった板に座って、人魚のひれをつけて、人魚と思い込まれて船の乗組員の誰かと恋をするんだったかな?うろ覚えです。

他にも、姉が借りてきた本や姉の買った本を、うるさいこと言われないように、黙って隠れておくりの部屋で読んだり、していました。盗み読みしたマンガや本は面白く、でも、落ち着いて読めなくて、スリルがあったように思う。やめられませんでした。

姉に言わせれば、私はあんまり親にとって、イタズラとか反抗とか、悪い事しない子だったようなのですが(自分では分かりません)、内面はなかなか悪かったのだぜ。

眉村卓さんのSFとかも、面白かったですねえ。


盗んだ本もマンガで、やっぱりSFでしたね。

雑誌のおまけについている、付録の小さなマンガだったんでしょうか、小さな子供の洋服の、お腹に入れる事が出来たんです。お腹が角張って押さえていりゃあ、そらバレます。親戚のおばさんは、良いのよ良いのよ、欲しかったのね、持っていきなさい、と言ってくれましたが、父には怒られました。多分、許されたのは、本当に小さかった頃だからなんだと思うんですが、バツの悪い思いをしながらも、家にもらって帰れて、でも心は嬉しいじゃなくなって、きゅう、となったのを覚えています。

盗みなんてするもんじゃねえ。と刷り込まれました。


その本の話は記憶が混ざっていて、次のうちのどれかだったか、それとも、複数のお話が入った本だったのかも、ううん、もう分かりません。


大好きなものをお腹に取り入れて吸収しちゃう女の子がいて、次々に好きなものを取り入れてゆきます。仲の良い男の子がいたのだけど、その男の子は、いつか女の子に吸収されちゃうかと恐れています。女の子は男の子が大好きだったのです。一つになりたい、と吸収、を拒んで、突き放した男の子。女の子は嘆いて、やっぱり好きだった、海へ行きます。そして、海を吸収しようと•••海に溶けてゆくのです。

いつか海を吸収し終えて、彼女がまたやってくるのでは、と海を見るたび男の子は思う、という話。


あとは何か、そこに留まる光線の出る銃型の機械があって、それで範囲を囲むと、転移ができた話を覚えています。


それから、人が見つけた小人の世界の話で、人間にとっての1日が小人にとっては長い時間であり、観察をしていると少ない人数から瞬く間に文明が起こり、そして発達し、発達し過ぎて破壊されていく。たった何日かのことで。

って話もあったような。


盗むほど欲しかった本なのに、今もう家にはなくて、早々にどっかいっちゃったんだと思います。そんなに大事にしなかったんですかね。子供って仕方ない生き物ですね。

或いは、怒られた記憶とセットで、嫌になったんですかね。


まあ、私が盗むほど読みたかった本は、マンガが多かったのですね。子供の読む手近なものが、マンガが多かったのだ、という事もあります。

盗むほど読みたい!って思えるお話に、また出会いたいなぁ、と思います。大人なので盗まないでも買って読めます。だけど、時間を盗んで読むような、面白いお話。


なろうでも、気に入ってわくわく読むお話、あります。止められなくて、最後まで読むまで、他のことがうつろになっちゃうような。

いつでもそんな物語に出会いたい。

今は大人なので、そういう物語に出会うには、色々の、どうかな?どうかな?と探る無駄が必要なのも、分かっています。ただ、沢山をザッピングすればするほど、一つの物語の味が薄くなる気もする。

ちょっとくらい、あれ?と思っても、堪えて読んでいくと面白かったりもして、少ない本を盗んで読んだあの頃とは違うのは仕方ないにしろ、少し丁寧に読むと面白さも増えるかも?

でも合わないものは合わないですしね。難しい。


無理はしないが、少し丁寧に。

面白いかも?と時間を盗んで、今日も、明日も、可能な限り、物語を読みたいと思います。




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