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土砂降りの雨に降られてはいられない


雨に降られがちな若い頃でした。

傘は持っていない。

朝、余裕を持って起きる事ができずに、テレビの天気予報を見てお出かけの気象温度の予測をして出てくる、って事ができませんでした。

普通の生活、皆ができてること、だったのでしょうが、本当に若い頃って、ぽやーとしていたんだよなあ。

帰りには良く寒かったり、電車の中で暑かったり、色々していた。

丈夫だったので、無神経でいられたんです。


そしてまた、濡れるのが平気なのでした。昔は電子機器を持って歩いてなかったし、雨の匂いも雫が垂れるのも、何か平気だった。何なら気に入っていました。ザブザブ帰るの楽しい。子供みたいだったのかもしれない。

流石に出掛けに降っていれば傘を持つので、仕事先で濡れてはいません。そう、働いていてもそうだったのです。

大体は帰りに降られるのでした。


ある日に、降られて、傘を持っていなくて、たまたま一緒に歩いていた友達は傘を持っていたので、相合傘してくれました。いつも傘持っていない、と友達は冗談ぽく怒り、せっかく自分は傘を持ってきたのに、相合傘しなきゃだろ!的に言った、んじゃなかったかな。

私は、傘を持ってきたのはあなたなのだから、気にしないで自分でさしてくれ、相合傘だと肩とか濡れちゃうしさ、と言ったと思います。

そうしたら。


できるか!と。私がそういう人みたいに見えちゃうだろ!と。


最近の子は、傘がなくて濡れてる子と、傘さしてる子とが、なんか平気で一緒に並んで歩いてるけど、ありゃあない。ないよねー。


と友達は言ったのでした。


家族2に、定期的に病院へ送ってもらう事になっております。車で。

私は運転免許は持っていますが、車を持っておらず、そしてペーパードライバーですので、運転はしません。出かける際は家族2頼みが多いです。

田舎は車がないと何かと難しい。


歳をとってありがちな事として、あっちの薬をもらいにー、こっちの薬をもらいにー、と、家庭内のドライバーになった家族2は、休みの日なのに病院へ送り迎えばかりしがちです。

せっかくの休みなのに病院ばかり。

と家族2がちょい不満そうだったので、タクシーで行こうか?と言ったら。

何かそっちの方が面倒くさいから連れていくよ!と言われたのでした。


ありがたい。

ありがたいけど、面倒がられている。

タクシーで全然別に良いのに、って思うんだけど、ダメみたい。


どうしてなんだろう、と思うに。

友達も、家族2も。ちゃんとしてる人なのです。

ちゃんとしてる人は、そうでない人のワリをくいがち。

そして、不満を持ちがち。

だったらちゃんとしてなくても良いんじゃない、って私なんか思うんだけど、イライラするのが嫌だから。別に皆と同じでなくてもいいし、身の丈に合ったことで。


っていうのができないから、ちゃんとしている人はちゃんとしているのであろう。そしてイライラするのであろう。


この件に関しての正解はわからないのですが、私も歳をとって雨に濡れるのはね、って気持ちになり、天気予報を見逃したとしても置き傘や折りたたみ傘を持つようになり。

そして怒られながらも、ごめんねーありがとうねー、ぺこぺこと病院に乗っけてってもらう、というのをやるようになってきました。確かにその方が楽なんじゃよ。


病院は、老人になったらタクシーやバスでそれぞれ行くようになるんだろうと思うし、もっと色々環境が忙しく大変になれば、自然と各自で、ってなるのでしょうね。あとは、家族2はタクシーに乗りつけてないので、あまり移動の選択肢に入ってないというのはあるかもしれない。


土砂降りの雨に降られて、いつまでも自然に何の計算も計画もなく生きてはいられない。

自分が雨に降られると、ワリを食う人がいる。人は人を放っておかないので。(見ず知らずの人に傘を差し掛けられた事もあります。その節はなのです。)


だから、雨に濡れてはいけない。


そういう事を知るのも、大人になるってことかもしれません。


仕事場で、私は徒歩で通勤してるのですが、ある日雷で帰れませんでした。同僚が車で送ってくれた。

これは、ワリを食う、ではなくて、心配して送ってくれた、ありがたや、なのです。


ちゃんとしてる人、の中には、心配、も入っているのだろうか。ワリを食ってる、とばかり思っているのではないでしょう。

迷惑をかけないように生きる、と考えると息苦しすぎるので、迷惑をかけ合いながらもお互い様で生きるのだけど、それにもちょうどいいがある。

くらいが適度でしょうか。


でもねえ、雨に濡れるの気持ちいいんだよ。自分勝手なんだけど。自由なのよね。

もうやらないけど、あの快感は覚えている。息苦しくなった時や、何か行き詰まった時は、こっそり雨に濡れても良いかもしれません。


大人なので、タオルを用意して、誰かに心配されないように。


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