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吠えろ!カワウソファイター 〜ノロワレ冒険者のダンジョン配信〜  作者: わたがし名人
オオカワウソ編

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カッペイの優雅な休日



十層攻略から数日後、ダンジョンの攻略はしばし休み。



とある場所にある別荘。その屋内プールにカッペイはいた。


一匹のカワウソは広いプールを縦横無尽に泳ぎ回る。


時折激しい水飛沫が上がるがここにはカッペイしかおらず貸し切り状態なので気兼ねする必要はない。


しばらくすると満足したのか水から上がる。


「水の中を自由に動けるのはいいな!」


カワウソの姿になったことで泳ぎが上達しただけではなく水中での戦闘が可能になっていた。



「おはようございますカッペイ様、朝食の準備ができました」



陸奥に連れられ移動すると既にミユが席に着いていた。


「おはようございますカッペイさん」


「おはようミユ」


カッペイも席に着き食事を始める。


カッペイは現在ミユの実家が所有する別荘に身を寄せていた。



ノロワレの姿に変わったからといって食べられるものに変化はなくトーストにサラダなどといった普通の朝食が用意されていた。


カッペイは普通に手を使うことができるのでそのままだが、アヒルであるミユには食べやすいように盛り付けられていた。



朝食が終わるとカッペイはトレーニングルームへと移動する。


ランニングマシンに乗り走り始めた。


近接職は鍛えればその分強くなる。


その教えを守りカッペイはノロワレになってからも日々のトレーニングを怠ることはなかった。




カッペイの両親は既に亡くなっており、冒険者になるまでは叔父の世話になっていた。


冒険者になるには年齢制限があり18歳以上で冒険者学校を卒業しているか、又は高位冒険者の推薦が必要だ。


名の知れた冒険者であった叔父に師事を受けていたカッペイは冒険者学校には通っていない。


その為冒険者登録をする頃には中級ダンジョンをソロで攻略できる実力を持っていたが比べる相手がいなかった為、一般的な冒険者を知らない。


テレビやネットも天気予報位しか見ないので少し世論に疎い。


ダンジョン関連の知識は全て叔父の受け売りだ。



しばらくするとミユがやってくる。


「お隣失礼します」


ランニングマシンを走るカワウソとアヒル。


ミユは支援職であるが、カッペイとパーティを組んでからは一緒にトレーニングをするようになった。


元々基礎体力はある方だが、ノロワレの姿になったことの不安とダンジョン内を駆け回るカッペイに置いていかれないようにということだが、


「カッペイさん、この前のお話の続き聞かせて下さい」


カッペイと会話するのが主な理由だったりする。




ミユはとある事情から同世代と接する機会がほとんどなかった。


その為カッペイとパーティを組むようになってからは毎日が新鮮だった。


ノロワレになったことを密かに感謝していたりする。



その後は昼食を済ませ、昼寝をして再びトレーニング。夕食のあとは風呂に入り就寝。



一日中トレーニングしかしていないがこれがカッペイの休日としての過ごし方だ。



カッペイの夢は叔父とパーティを組むこと。


ノロワレになっても日々努力を怠ることなく精進を続けるのだった。




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