反省会
配信がBANされたのに気づいたのはダンジョンから戻ったあとだ。
あのあと何度か戦闘をして切りの良いところで帰って来たら陸奥さんが入口で待ち構えていたのだ。
「問題ないと思ってたんだがな」
「拝見していましたが、アレはグロかったですね。やはり当初の案通りミユ様メインの配信にしましょう」
「ダンジョン外で配信しても意味ないだろ」
「何を言ってるんですか。ミユ様の可愛さは全世界に広めるべきです!」
ミユのジョブは支援系だった為、貢献度の底上げとしてダンジョン配信をすることになった。
普通ならそれなりに支援する場面があるのだが、カッペイが思った以上に戦えているので今のところ支援を必要とする場面がない。
その為少しでも貢献度を稼ごうとミユが撮影係をすることになった。
「陸奥さんの冗談はさておき次回からは問題ないと思います」
「ああ、グロ制限最大にしたから大丈夫だろう」
「冗談ではないのですが…」
対策としてかけられる制限を最大にしたので次回からの配信は最後まで行えるだろう。
「それはさておき、カッペイ様の実力は問題なさそうですね。グロいですけど」
「グロいのは仕方ないだろ。俺だって好きでオオカワウソになった訳じゃない」
「はぁ、コツメカワウソなら良かったのに」
露骨にため息を吐く陸奥。
どうやら彼女は可愛いものが好きらしく、オオカワウソであるカッペイをあまり好ましく思っていないようで嫌な態度を隠そうとしない。
「すみませんカッペイさん。陸奥さんも駄目ですよ」
「いいよミユ、俺は気にしてないから」
ミユはいいとこのお嬢様っぽかったので最初は丁寧に話していたが、陸奥の態度につられ今では砕けて会話するようになった。
「念の為次回の生配信をする前に一度ショート動画を作成して見ましょうか」
「陸奥さんお願いします」
「お任せ下さいミユ様、この陸奥が素晴らしい動画をご用意致しましょう」
「何か不安だな」
生配信の前に一度ショート動画を上げることになった。