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吠えろ!カワウソファイター 〜ノロワレ冒険者のダンジョン配信〜  作者: わたがし名人
オオカワウソ編

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『試練の門』攻略〜40層②



グリフォンの攻撃により球体に閉じ込められたカッペイ。



『嵐の檻』と呼ばれるこの球体は本来高位魔法使いが覚えるスキルだ。


しかしこのグリフォンのようにモンスターでもスキルを使える個体は存在する。


カッペイを閉じ込めたグリフォンはミユに狙いを定める。


ミユは自身を守る結界を張り、動きを封じたグリフォンの拘束を解くことなくもう一匹のグリフォンに攻撃を仕掛ける。


光の剣はグリフォン目指し向かっていくが、グリフォンは素早い動きで躱していく。


あっという間に距離は縮まりミユの目の前まで来たグリフォン。


結界を破るべく激しい攻撃を始める。


聖女であるミユの結界は強固であるためそうそう破壊されることはないが、反撃しようにも躱されてしまうため手詰まりの状況だった。



しばらく続いたグリフォンの攻撃だが、突如攻撃が止む。

諦めたのかと思いきやグリフォンは拘束されているもう一匹の方へと向かう。


破ることができないミユの結界よりも拘束されているもう一匹を助けることにしたようだ。


拘束している光の鎖も強固のため簡単には破壊できないが、グリフォン二匹の抵抗と攻撃ではいずれ破壊されてしまうだろう。



その時、カッペイを閉じ込めていた球体から斬撃が飛ぶ。


斬撃は自由な方のグリフォンの片翼を切り裂く。


真っ二つになった球体から現れたカッペイの手には小さな鎌が。

この鎌は武器ではなく、採取用のものだ。


ジョブやスキルがなくても一応武器を使うことはできるが、あくまで使えるだけで技量や威力は本職に劣る。


拳闘士であるカッペイは本来武器の適正はない。

しかしノロワレの姿になったことにより例外が発生した。


ノロワレの姿によってはその特性や伝承などにより特殊な技能が使えるようになる。



『カマイタチ』


カワウソはイタチ科であるので認識を過大解釈することにより、鎌を武器として使用できるようにしたのだ。



「おー、試しにやってみたけど案外うまくいくもんだな」


鎌を肩にトントンと当て不敵な笑みを浮かべるカッペイ。


「それじゃあちょっと試し斬りに付き合ってもらおうか」


片翼を失い飛べなくなったグリフォンだが、竜巻を発生させカッペイへと攻撃を仕掛ける。


「それはもう効かねえよ」


迫りくる竜巻を鎌で次々と斬り裂くカッペイ。


魔法が効かないとわかるとグリフォンはカッペイへと駆け出す。


巨大な爪がカッペイに迫るが、カッペイは鎌を一振りし簡単に受け流す。


「今まで武器使ったことないけど適正あるとこんな感じなんだな」


こう動けばいいと身体が教えてくれるような感覚。


昔の修行時代を思い出す。


その後もグリフォンの猛攻を受け流し続けるカッペイ。



「慣れてきたしそろそろいいか」



そういうとグリフォンをもう一匹の方へと殴り飛ばす。



「抜刀、疾風」


鎌を構えたカッペイが振り抜くと巨大な斬撃がグリフォンたちへ迫る。


グリフォンたちは竜巻で対抗するが、竜巻は斬撃に飲み込まれ更に大きくなる。


斬撃が通り抜けた後には切断されたグリフォン二匹と大きく抉れた地面が残された。


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