帝国の剣
空を見ていた、今日はとても良い天気で雲一つ無い
さわやかな風が、そよそよ吹いていて、とても気分が良い
今までのことを思い出す。
騎士団に入ったころは、うまくいかないことが多く、
一生懸命訓練し、一生懸命戦ってもなかなかうまくいかなかった。
それでも、家柄が良かったので、隊長クラスになっていた。
そんな時私の部隊に、新しい隊員が入ってきた。
頭がよく、気さくで、よく話すようになり戦いでの作戦なども話すようになっていた。
その部下と話すようになってから、今までと打って変わって考えた作戦が、
うまくはまり大勝利をおさめた。
その次の戦いも、その次の戦いも軍で一番の功績を挙げていた。
いつの間にか、騎兵将軍の地位についていた、もちろん作戦を一緒に考えた隊員は副官として
一緒に昇進した。
中ぐらいの規模の戦争ががあり、敵の2軍を退却させ、敵将も負傷させる大戦果を挙げた。
帝国の剣と呼ばれるようになっていた。
敵国が、戦力を集中し決戦を挑んできた、兵力は互角、士気は連勝している
こちらのほ方が高い、こちらの作戦は、正面で相対し、右から左回りに騎兵でかく乱
混乱した敵を総力で叩くこの作戦の騎兵は、私が受け持つことになっている。
戦いが始まった、最初は小競り合いで始まったが作戦通り右側の部分を味方がこじ開ける。
その隙間に騎兵隊が突入、左回りに中央を目指す。
敵は混乱する、右側の部隊は押しまくる、騎兵隊も中央を目指して進む、
今までで一番調子が良い、部隊の仲間たちも着いてきている。
このままいけばこの戦いも決着がつく、
あと少しで中央に突撃できるとことまで来たとき、
左足に痛みが走った、見てみると矢が一本刺さっていた。
矢が何本も私に向けて飛んできているのが見える。
剣で何本かははじき返す、しかし何本かは体に刺さった感覚がある。
今回の作戦が読まれているのか?
その瞬間意識が、一瞬遠のいた、気が付くと地面に横になっていた。
副官が必死に悲しい顔で、何か叫んでいる、しかしよく聞こえない、
空が見える、今日はとても良い天気で雲一つ無い
私は、気が付いていた、自分より副官のほうが優秀だ
帝国のために、副官だけは生き残ってほしい。
そうだ副官に伝えなければ、
「お前は生き残れ 部隊をまとめて退却しろ!」
回りの部下にも伝わったようだ、副官は仲間に引きずられ退却ている。
今日はいい天気だ、調子が良かった、気分も良い
今日は何曜日だ