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屍2体目



凄い!中二病を擽る異世界ファンタジーの街だ!!と思っていたのもつかの間


「お、お坊ちゃまどうしましょ」


「どうしようって・・・・・・そうだなぁ」


永遠のオタクと言われた俺の脳ミソよ輝け!!


「無理だね、諦めよう」


「そんな」


『ぐわーーーーーっ!』


『魔物だーーーっ!魔物がでたぞっ!!!』


外は急に騒がしくなる


「だって俺ら誘拐されてる最中だし。もっとボロい服ででるんだったな。とりあえず果報は寝て待てってね」


「お坊ちゃまって本当変ですよね。普通怖くてなきません?」


「いや、まぁ、泣いても疲れるし」


「なんか私も泣いたり怖がったりするのがアホらしくなってきました」


「将来大物になれるよ、盗賊?の馬車の中でそんなこと言えるなんて」


「ならお坊ちゃまも大物になれますね」


ドガァン!!!!


「うおぅ!?」


「きゃっ!?」


馬車の壁が吹き飛ばされるとそこには


「熊か?」


「お、お坊ちゃま、冷静になってるばあいじゃ」


レティシアは腰を抜かし震える


「いや、俺も怖いよ?」


内心フールはガクブルで今にもチビりそうであるが美少女の手前かっこつけてしまっている


『ぐるるるるるるる』


目の前には、黄金の色をした三つの目を持つ、3メートルはある真っ赤な色をした熊である


「赤い熊か初めて見た。三つ目だし」


「こ、これ、れ、レッドグリズリー亜種」


「なにそれ強いの」


「レッドグリズリーの突然変異で中級冒険者が十数人で挑むモンスターって」


「わおっぶっ!!!」


レティシアと話しているとレッドグリズリーの一撃でフールはぶっ飛び、手足や頭がぐちゃぐちゃになり倒れる


「へっ」


『ぐるるるるるるる』


「い、いやぁぁぁぁ!!!」 


コツン


レッドグリズリー亜種の頭に木片があたる


「へっ、もうちょい俺と遊んでくれよ」


声の方をレティシアが見ると血まみれでフールが立っていた


side~フール~


「痛くない?」


俺はさっき吹き飛ばされるたはず


「いや、確かに衝撃はあった」


『ぐるるるるるるる』


俺は吹き飛ばされたはずの方を見ると熊はレティシアを標的にしていた


「くっ」


俺は近くにあった物をなげる


こんなところで、将来絶対美女になる女を殺させてたまるか!折角異世界の王族に生まれたんだ!女を侍らせるまで死ねない殺させない!


コツン


熊は俺の方を見る


「へっ、もうちょい俺と遊んでくれよ」


『ぐるるるるるるるあ!!!!!』


熊は俺に突進してくる


「ぐぶぁっ!!!」


俺は吹き飛ばされ地面を転がる


「う、うぐぁぁぁぁ!」


俺は激痛に悲鳴をあげ感覚のない右腕をみる


「う、うああああああ!!!!!手があぁぁぁぁ!!!」


徐々に右腕に痛みがでてくる


俺の腕はちぎれかけ皮1枚で繋がっていた


『ぐるるるるるるる』


「あ、あぁ」


俺の頭の上には熊の足があり


「ひっ!」


目から涙が溢れる。股間に暖かいものを感じる


「いやだ」


『ぐるっ』


そして無慈悲に熊の手のひらが俺に振り下ろされる



ぐちゃっ!



















「んっ」


目を覚ますと熊が背中を向けている


「う、うぁ」


覚えてる。でもわかる。俺は死んだ。


「なんで」


わからない。でも一つ俺はあいつの攻撃じゃしなない


「ぐっ」


俺は震える足で立ち上がる


怖い


オタクだったけど格闘系の部活をしていた


怖い


大抵の奴には、負けない、怖くないっておもってた


怖い


レティシアを餌に逃げるか?


怖い


いやだ


怖い


だって折角異世界で会えた初めての美少女、イタズラしても怒るけど他の連中みたいに俺をさけないでくれた女の子


怖い


いやだ!あいつは!俺のもんだ!


怖い?


俺のメイドだ!いずれ俺の女にするんだ!


怖い?


熊風情が!ぶっ殺してやる!


怖い・・・・・・から、殺してやる


「はぁ、はぁ、はぁっ!」


俺は近くにあった木片とる


殺してやる!


「うああああああ!!!!!」


どんっ


side~out~  


「うああああああ!!!!!」


フールは木片で熊の脇腹に突き立てるが


『ぐる』


ぐしゃっ!!!


木片は刺さらず熊が腕をふりフールを吹き飛ばす


そしてフールの首は明後日の方向に捻れながら転がっている



『ぐるるるるるるる』


熊はレティシアの頭に牙を向ける


どんっ


「あぁぁぁ」


地の底から這い出るような声が熊の脇から聞こえる


『ぐるるるるるるるあぁぁぁぁ!!!』


「ぷぎゅっ!」


ドガァン!!!!


木々をなぎたおしながら肉片が散らばる


『ぐるるるるるるる』


熊の前にはゆっくりと歩いてくるフールがいる


『ぐるあぁぁぁぁ!!!』


「うおおおおおおおっ!!!!」


















何時間たったであろうか戦闘があった場所は血の水溜が無数にできていた


ゴロゴロ


「ひっ!!」


恐怖で怯え、放心していたレティシアの前に仕えていた主が転がってくる


「お、お坊ちゃま、い、いやぁぁぁぁ!!!お坊ちゃまっ!!!」


レティシアは泣き叫ぶ、恐怖、フールの死、明らかに死んでいたフールが何度も起き上がり何度も殺される悪夢のような光景


「安心しろレティシア。俺が守る」


そう言いレティシアの頭にてを起きフールは立ち上がる


「お、お坊ちゃま」


「大丈夫だ、安心しろ」


フールは駆けていくと熊の顔に飛び付く


『がああぁぁっ!!!!』


熊はフールの胴を咥えると


ぶしっ!!!


腹に突き刺さった牙


血が吹き出る


「ぐぎやぁぁぁぁぁ!!!ああっ!!」


ぐちゃっ!!


フールのもっている木片が熊の目に刺さる


『がああぁぁっ!!!!』


熊が暴れるが刺さった牙腹抜けず


「ぐっああっ!!」


ぐちゃっ!!


ぐちゃっ!!!!!


二つの肉のようなものが潰されたような音が聞こえる


熊は二つ目の目を失い、フールは胴が真っ二つになりながら地面に落ちる


『がああぁぁっ!!!!』


熊が暴れるが


「おらぁっ!!」


再度フールが顔に飛び付くと目に木片を突き刺す


熊もまけじと胴を噛みきろうとするが


「ぐおっっっ!!!」


フールは渾身の力を腹に込めながら目や顔を突き刺す


「ぐおっっっ!!!」


『ぐうううううっ!!!!』


木片が深々と目に刺さると


「しねやぁ!!!!」


渾身の力で木片を殴る


『がああぁぁっ!!!!』


ドシンッ!!!


レッドグリズリー亜種はついに倒れ、呼吸をしなくなる


「げほっ!げほっ!あぁ、いてぇ」


フールは牙を外してレティシアの元に歩いていく


「レティシア、安心しろ、もう全部終わったぜ」


「お、坊っちゃま」


フールはレティシアを抱き寄せる


「もう大丈夫」


「う、うああああああ!!!!!ごわがったよおおおおお!!!お坊ちゃまのばーーーーがーーーーー!!!!」


「げほっ!馬鹿って、言ってくれやがるぜ」


「ぐあああああああっっっ!!!!」


フールは右目を抑え苦しむ


「うああああああ!!!!!お坊ちゃまの目が金色になっでるーごわいよーーーーーーー」


「いや、別に色が変わっても怖くないだろ」


フールはため息をつきながらレティシアを撫でる


「バッドステータスかなんかか?」


フールはプレートをだしてステータスを表示すると



ステータス


フール・アルカード


種族 混血種(◾◾◾◾)


スキル 

   超高速強化回復

   起死回生

   絶無の極地 

   異世界知恵袋


後天性スキル

   解析の魔眼


魔力E




属性適正 【雷】ランクE 


     ◾◾◾◾◾




職業適正 無し



「解析の魔眼?」


そう呟くと解析の魔眼の下に説明文ができる



解析の魔眼

あらゆる事象解析する魔眼であり、魔眼を使いこなせばあらゆる事象を読み解く事ができる。

現在は能力の一割程度しか使えていない。

使いこなすには才能か何度も使い錬度をあげるのみ

殺した者に譲渡され、自然死した場合は魔眼が消滅する魔眼



「つまり、使いこなせば他の壊れた文字も読めるようになるのか、今後どんどん使っていけばいいみたいだな」


「他のもみたいところだが、とりあえず帰るか」


寝てしまったレティシアを背負いフールは歩き出す


その後街の前で倒れてしまったフールはレティシアとともに衛兵に発見され回収された




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