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「カイトさんお話があります」
フェーンに話しかけられ綺麗に座っている、カイトの周りをゆっくりと歩き、手を組みながらフェーンはカイトに話しかける。
その、声は少し鋭くなっていた。
「覗かないでって言いましたよね?僕の裸、見ましたよね?」
強めに問いかけられたカイトすんなりと答える。
「見ました、とても綺麗でした、すいませんでした!!」
カイトは物凄い勢いで地面を、擦り付けた。
「き、綺麗!?、そ、そんな事は聞いてません!」
「すいませんでした!とても可愛いかったです!」
「そういう事でもありません!」
フェーンの顔を赤らめていたが、そんな事には気付かずカイトは謝り続けた。
「もう、いいですカイトさん許しますよ」
「本当か!ありがとう」
フェーンは根負けしたようだった。
2人はまた道を進み始める。
「所でなんで男装なんかしてるんだ?折角かわいいのに勿体な……」
フェーンはカイトの頭を手で引っ張ったいた。
「痛たっ、なにすんだよ」
「可愛いとかもう、言わないで下さい、僕は男ですよ」
いや、女だろ……
1回呼吸を整えてからフェーンは話し始めた。
「僕は孤児院で育ったんです、それで12歳になったときスキルを授かると、何個スキルを授かったか教えるんです。1つしか貰えなかったって言ったら、あんたを育てる意味なんてないわ。って言われて、孤児院を追い出されたんです。
まあ今考えれば、労力をかけて育てた子供がなんの見返りも産まない 無能 に育ったんですから仕方ないと思いますけどね、それから孤児院を追い出された僕は自分を変える為に女を捨て、男として強く生きようと思って……」
カイトは号泣していた。
「何でそんなに泣いてるんですか?」
「だって……だってフェーンが、そんな過酷な状況だったなんてぇ……」
「ほら泣き止んでください、みっともないですよ」
そういいながらフェーンはカイトにハンカチを差し出した。涙を拭い終えるとカイトはフェーンの肩を唐突に掴んだ。
「絶対、俺はお前を追い出したりなんてしないから!お前がパーティー抜けたいって言っても絶対に抜けさせたりしないから!絶対に無能なんてもう、言わせないから!」
カイトは必死になってフェーンに言った。
「なんでお前も泣いてんだよ……」
「ごめんなさい、僕こういうの始めてで……」
結局、そのあとも2人して泣いたのであった。
「僕が女って事は絶対、秘密ですからね」
「わかったよ、言わないって」
折角、可愛いのになぁ……
「今、なにか言いましたか?」
フェーンがカイトを睨む。
「いえ、なにも言ってないです!」
カイトはフェーンと打ち解け合う事が出来た気がしていたころ、ちょうど目の前にはボスがいる場所の入口らしき扉が見えてきた。
「よし、サクッと倒してエレンとアルに合流するぞ!」
「はいっ!」
2人はそのまま入って行くのであった。
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