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扉を開くと大きなゴレームが立っていた。
周りはコンクリートの壁で囲まれていてとても逃げれるような感じではなかった。
これは逃げることは出来ないか、戦うしかないな……
「ここはアルがいくー」
そう言うと、アルが躊躇いもなくゴーレムに向かって突っ込んでいた。
「おい待て、ちょっとは様子見ようぜ!」
そんなカイトの声は届かず、アルに止まる様子は見られなかった。
「危ない」
カイトの心配とは裏腹にアルはゴーレムの攻撃を器用に交わし、ゴーレムの頭を粉砕した。
「やりましたわね!」
「よゆー」
皆は喜んでいたが、次の瞬間、飛び散った破片が集まりゴーレムは再生した。
「どうやって倒せばいいんでしょう……」
カイトはゴーレムの体を隅々まで確認してみることにした。すると、コアのような物が体のあらゆる所にくっついているのを見つけた。
「なあ、あのコア同時にぶっ壊せばゴーレムを倒せるんじゃないか?」
カイトは皆にそう提案した。
「待ってください、そうだとしてもコアが多すぎます!」
「流石にアレは多すぎますわ」
「ここは、俺に任せろ、まあ見とけって」
心配するフェーンとエレン振り切り、カイトはゴーレムに突っ込んで行く。
宣言通り、カイトもゴーレムの攻撃を交わしながら器用に無数のコアを同時に壊した。
2人は驚いて声が出なくなっていた。
「任せろって、言っただろ?」
「カイトつよいー」
「なんで、そんなにお強いのですの?」
皆んなが不思議そうな顔でカイトを見た。
「1人で頑張ったからな」
そう言っただけで皆は納得してくれた様子だった。
それから、次に出てきた階段を降りていった。
3階層につくとまた声が聞こえて来た。
「凄いねー、どんどん進んでいくね、またまた、ギースだよー。じゃあ次は、こんなのはどうかな?」
ギースがそういった後、突然地響きが起こり、足下から黒い壁が現れ、2つに区切られてしまった。
「おーい、エレン、アル大丈夫かー」
「大丈夫ですわ、カイトとフェーンこそ大丈夫ですの?」
「今からこの黒い壁ぶっ壊してそっち行くからな」
カイトは、壁を壊そうと何回も攻撃をしてみるがビクともしなかった。
その様子を見かねたギースは、呆れてた声で喋った。
「仕方ないなー、ダンジョンマスターからの助言だよ。この黒い壁は多分壊れないと思うよ、どこかで落ち合うしかないねー」
仕方なく納得したカイト達は進むことにした。
「仕方ない、進もう!あっちでまた、会おう」
「はい、そうしましょう」
「無事でいてくださいの」
「またねー」
そのままカイトとフェーン、エレンとアルの2組に別れてお互いの道を進んでいく。
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