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2階層は、さっきの階とはうってかわり、地面は土に壁はコンクリートになっていた。
オークを倒したエレン事をまだカイトの達は話している。
「それにしてもやっぱり、さっきのエレンは凄かったな、一瞬で真っ二つだぜ」
「当たり前ですわ、あのくらい出来て当然ですの!いつかのワイバーンの方が硬かったですわ」
2人フェーンとアルには心当たりがあるようだった。
「それなら僕でも大丈夫な気がしてきました」
「アルもー」
「え?どう言うことだよ?」
疑問に思ったカイトは改めて3人の持っている武器を確認し始める。
「エレンは双剣、フェーンは太刀、アルはハンマー……」
カイトに雷に撃たれたかのような衝撃が走った。
「まさかあの日、お前らが、あのワイバーンを倒したのか?」
「え?はい、倒しましたよ、なんか面白そうな雑草ないかなーと思って、道を歩いてたら目の前に出てきましたから」
「アルも歩いてたら、でてきたから」
だって、アレはハイワイバーンで、
Bランクパーティーでやっと倒せる敵だぞ……
それをこいつら1人で……
カイトはこのパーティーなら負けないのでは、と思ったのであった。
「このパーティーは強い、自信を持って進んで行くぞ!」
突然カイトの顔が明るくなった。
「私がいるのですから当然ですわ!」
「本当ですか?さらに自信がでてきました。僕、頑張ります!」
「さいきょー」
2階層を進んでいる途中、
フェーンがなにかの異変を感じたようだ。
「さっきもこの道、通りませんでしたか?」
「そうだっけ?」
「じゃあ、ここにアルが目印つけるー」
そういうとアルはしゃがみこみ地面に絵を描き始めた。
「何を書いているんだ?」
「さっきのエレンだよー」
「私はそんなに太ってませんわ!もっとスマートに書いてぐたさいまし」
「まあ、怒んなって似てないから……」
「じゃあ、なんで笑ってますの!早く進みますわよ、ほら、フェーンも笑わない!」
進んでいくと印を付けた場所に戻ってきた。
「あれ、太エレンのとこ戻ってきたな、どこに進めばいいんだ?」
「なんですの、太エレンて!」
「カイトさん、エレンさん、ちょっと静かにして下さい」
フェーンに冷静に怒られ2人は静かになった。
すると、フェーンは目を閉じた。
「ここの壁から風の音がします」
カイトが、叩いてみるが他の壁と変わらない音がしたようだった。
「ここは、僕に任せて下さい」
フェーンはコンクリートの壁に向かい大きく太刀を振りかぶり切りつけた。
すると、分厚いコンクリートが豆腐のように切れて割れ道が出てきた。
「フェーン、ナイスですわ」
「すすめー」
こんなに分厚い壁を一太刀か……
新しく発見した道を進んでいくと大きな扉が見えてきた。
「遂に、2層のボスですわね」
「僕、緊張ーしてきました」
「ぼすー」
そしてカイト達はゆっくりと、その扉を開いたのだった……
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