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ありふれた日々に祝杯を  作者: 悠夏
始まり
2/2

桜並木の下で

続きです!相変わらず拙い文章ですが、読んでくれる方がいたら嬉しいです。

寝坊して急いで学校への道のりを走っていると、目の前に見慣れたポニーテール頭の女子が現れる。


「おはよー蛍!!また寝坊?」


「おはよ橙花(とうか)!!そうだよ寝坊だよ!!っていうか今私に会ってる時点で橙花も遅刻寸前なの確定だからね!!??」


「マジで!!??やっば急ご!!!!」


こんなやり取りをして2人して新学期早々猛ダッシュで学校へ向かう。

今私の隣で走っているこのポニーテールの女子は幼馴染の桜田燈花だ。

いつも元気で成績も程よく良く、運動もそこそこできるというパーフェクトガール。

しかも吹奏楽部に入っててトランペットのパートリーダーを務めてるほどの実力者だ。


それに対して私は____


「…蛍?どうかした?」


ふと立ち止まってしまった私に不思議に思ったのだろう、燈花は怪訝な顔をしてこちらを見ていた。


「……ううん、なんでもない!!とりあえず急ごう!!」


「え、あ、うん!!って時間マジでヤバいじゃん!!学年上がって早々に遅刻とか笑えん…!!!」


「ホントそれな!!走るよ燈花!!」


ふざけ合いながら学校まで走る。

やっとの思いで校舎にたどり着き、ゼェゼェ言いながら掲示板に貼られた新しいクラスの振り分け表を確認してみると、


「やったー!今年は蛍と一緒のクラスじゃん!!」


「うへぇ……マジか、騒がしい一年になりそうだな……」


「もーまたそんなこと言ってー!嬉しいくせにー、このこのー!」


そう言いながらうりうりと私の頬をつついてくる橙花。割と痛い。頬がヒリヒリする……。

橙花の手を払い除けつつ一緒に教室まで歩く。走ってきたおかげで時間に間に合い、のんびりできた。


「……ねぇ、そういえばさ、こんな噂知ってる?」


「え?」


橙花は噂とかそういったものの話をすることがあまりないから突然のその言葉に少し驚いた。

驚いた顔をする私を見て橙花は「もーそんなに驚くことないじゃん!」っとケラケラ笑いながら話を続ける。


「最近出回ってる噂なんだけどさ、"ドッペルゲンガー"って、知ってる?」

「え、そんなことかって?うん、よくある話だよ、もう1人自分がいて、期限内に見つけないと存在を乗っ取られちゃうってやつ」

「でもね、この噂はちょっと違うんだって____」



ありきたりな朝だったはずだった。いつも通りの日常が始まるはずだった。


なのに、なんで



なんで、こんなにも、違和感があるのだろうか?




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