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浅倉と僕と
鈍感…?
『だ、だから!あんたと付き合ってあげるって言ってるの!』
今日いきなり電話をかけられ、何事かと思いながら世間話をしていたら、浅倉がおかしなことを言い出した。
曰く、慶、つまり僕が好きで、付き合いたいということらしい。
なにかのドッキリかと思ったので、つい何時ものようにからかってしまった。
「何w罰ゲーム?僕はやめときなよ」
それで黙るかと思ってた。
その数瞬後にあんなことを言われた。
今はフリーだし、何より浅倉といると日々に彩が増すようだから、僕は
「…じゃあ、いいよ。その代わりクラスのヤツらには秘密な?」
「!!わかった、ありがとう。」
電話越しでも浅倉の喜んでいる顔が想像出来て、ついつい微笑んでしまう。
浅倉と会ってから何か変だ。