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慶
ううー疲れた
今回も短めです
つまらない
それが慶の口癖だった。
中学校に入学し、少し抱いていた期待は、
無残に打ち砕かれ、
ひたすらに時間割をこなす単調な毎日を繰り返していた。
気がついたら、「つまらない」が口癖で
刺激がなく、
心がカラカラに乾いていた。
そしてそんな毎日を壊してくれる誰かを探していた。
同じクラスの倉川、小津、守道とつるむのも、彼らといると少しだけ世界が色づいて見えたからだった。
彼らとは趣味も違うし、住んでいたセカイも違う。
でも不思議とずっと前から一緒にいたような安心感があった。