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桜の世紀  作者: 愛媛のふーさん
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初陣戦線異常なし?有り?3

 千堂は電磁波を探知した。

「どうやら、わいの同類が敵におるようや」

「前方の大型ショッピング施設の廃墟の中に移動中の熱源2」

同類を察知して電磁波によるレーダーの探索を封印した千堂の代わりに、蓮がすかさず熱源探知で索敵かけて敵を捉えた。異能バトルにおいて能力不明はイニシアチブである。同類にこちらも同類と悟らせ無い大事だ。千堂も蓮もナイツの同属性相手の訓練で同類対策は出来てる、一瞬の隙を突いての先制が勝負を決する場面で、訓練する機会の多いナイツに分がある、同類対決に持ち込みたい。その為に千堂は力を封印したのである。

「狙撃は期待でけへんな」

「でも、行くだろ?」

ダッシュで飛び込み不意討ちをかける。しかし、蓮の袈裟懸けの一刀も、千堂の〈スマッシュ〉スリークォーター、斜め下からのアッパーもかわされた。そっくりな顔、体つき、Tシャツの柄以外は同じパーカーにジーンズに靴。一卵性の双子の少年だ。

獏神ばくかみセブン6、雷神のマオ」

「獏神セブン5、風神のラオ」

獏神セブンはいちいち名乗る。多分、力を誇示して相手を萎縮させたいのだろう。戦術の一つではあるが、戦術より不良に有りがちなS気質だ。戦士の蓮と千堂は黙って、太陽の柄が雷のマオ、月の柄が風のラオと覚えて、マオに千堂、ラオに蓮に追撃をかける。戦士は倒すことが全てだからだ。ラオはかわし様突風で蓮にたたらを踏ます。マオは千堂が間合い詰める前に全力の雷撃噛ます。

「消し炭に成れ」

マオか自分の有利疑わず言う。千堂は痛くも痒くも無いが、苦悶の表情と痙攣して見せる。〈カイザーモード〉の為に電気貰う魂胆だ。

「ヒュツ」

音がしてかわした蓮の髪の毛の先が斬られて散る。鎌鼬現象だ。間合い詰める様に突進すると突風で弾かれる。ラオのペースの様に見えるが、蓮は千堂とマオから引き離していた。コントロールしてるのは蓮だ。

「〈風裂閃ふうれつせん〉」

風孔閃ふうこうせん〉と差異は無いが、向かってくる風を切り裂き鎌鼬かまいたち現象を引き起こす抜刀術である。ラオは服のあちこちを切り裂かれ血を流して居た。その虚に蓮はラオの足を払った。脹ら脛が斬られ足を引き摺る。首筋に峰打ち咬まそうとしたら風が舞いラオは宙に浮く。浮いたまま蓮に台風並みの強風を吹き付けてくる。蓮は高熱を発する、急激な上昇気流が起こり竜巻になってラオは建物の構造物にぶつかり落ちた。蓮は両手両足を結束バンドで拘束する。

 マオは電気を出し尽くした。千堂としては電力的に臨界の半分くらいかなと思った。

「何で平気?まさか・・」

「すまんな」

千堂は有無を言わさずボディにスマッシュ叩き込む。マオは胃の中の物ぶちまけ悶絶する。千堂も結束バンドで拘束した。

 蓮と千堂は二人を離したままに合流し、各々探索して真美に連絡する。

「後何人?」

「8人です」

順調に敵を減らしている。

「千堂は楽だったね」

「演技はそれはそれで疲れたで」

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