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桜の世紀  作者: 愛媛のふーさん
7/25

初陣戦線異常なし?有り?2

 その時もう一つの班はというと。

「探知可能の2キロ圏内倒れてるのしか居らへん。不意討ち狙いの死んだ振りおる?真美ちゃん」

「居ません!北側は角度と遮蔽物件しゃへいぶっけんの兼ね合いで根こそぎいきました。最速で進んでください」

「やて。先急いで寄り道」

何処どこ?」

「〈念翁ねんおう〉所。幻獣街長老会、3長老最年少」

「ふーん」

この会話は全力疾走で息も切らさず行われた。5分後。

「爺生きてっか?」

暖簾のれんをさすがに息を荒くしてくぐり言う。

「幾ら親しくてもそれは失礼だよ。千堂」

蓮はいさめたが、奥から意に介さす機嫌良く、

生憎あいにくとな小僧!お前が元気なのは何時もの事だが、今度の相棒は礼儀にうるさい育ちの良さそうな坊主だの。賢そうだ。そういや千堂、彼女は出来たか?」

「でけへんて、男子高やで。学校とナイツで暇がない」

「寂しい青春じゃの。はっはっは」

「うるさいわ。手工芸ボケ」

蓮が??という顔をして

「千堂・・」

「念翁。わいの今のバディ〈炎聖〉緋村蓮」

「お見知りおきを」

「蓮と呼ばせて貰おかの。彼女は?」

「居ます。同じクラスで・・・」

「なら、儂の作品持ってけ!護身に最適。何せ念獣宿っとる」

「念獣?」

「儂が秘術で産む持ち主の生体エネルギーで生き続ける頑丈な見えない、守り神の獣よ」

「へぇ。この勾玉まがたまネックレスにします。ありがとうございます」

「家族の分は要らんか?」

「両親海外だし、おばあちゃんは必要無い位強い」

「念獣より強い?緋村と言ったの。鉄心と聡子さんの孫かの?」

「はい。祖父母をご存じ?」

「若かりし頃じゃ。その剣は鉄心に習ったのか?」

「いえ、祖父は物心ついた時は亡くなってたので宗家の鉄斎大叔父に」

「鉄斎様は今は?」

「宗家のルーツの神社の神主して剣教えてます」

「お元気かぁ。善きかな」

「趣味の押し付けと昔の思い出終わったやろ。ジャブ抱えた飛び込みの件や‼」

「儂は手は出さん!姉様二人が好きにするの。居場所だけ最危険区画の最深部やの」

「サンキューや。婆さん二人に気を使い過ぎやで念翁」

「姉様方は格が違う。儂は精進せんと」

「念獣アクセありがとうございます。又来て良いでしょうか?祖父母の若い時の話聞きたいんで」

「よっしや、よっしゃ」

 二人が居た時間は10分位だろうか。その間にも真美の狙撃とダブルウルフ班の処理で4名減った。残り12名、神セブンが6、狂犬と癖のありそうなのが4、ラッキーが2。遮断されての各個撃破の愚かさに思い至ったのか、狙撃対策で遮蔽物と死角で合流を模索もさくしつつ有る。蓮達は真美からの指示で分断すべく合流予測地域に一目散に走った。遮蔽物でノロノロ進んでるラッキー2名発見した、異能の力使わず体術已たいじゅつのみで遮蔽物剥ぎ取り狙撃の餌食にする。其なりに実力がありそうなのが残った。しかし、真美の狙撃、特に曲弾道撃ちによる空間把握のイニシアチブはデカイ。今のところ真美の初陣戦線異常なし。

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