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桜の世紀  作者: 愛媛のふーさん
20/25

最危険区画5

 5人と一匹は更に用心して進む。わなの数は減ったが、妖獣や妖魔の襲撃が増えた。邪妖精やデスクラウドなどである。邪妖精はいびつな顔をして蝶の様な羽根を持ち槍を持っている。デスクラウドは白色のもやが薄い膜で囲われ、おおい尽くされれば溶かされて吸収される。厄介では有ったが、炎や電撃は通用するので脅威ではなかった。それよりも、最危険区画モストデンジャラスゾーン最深部に差し掛かり獣道も無くなっており瑠璃の案内無しには進められない。毒素の胞子を撒き散らすキノコや〈死人の手〉と呼ばれる足に絡みつき動けなくする蔓草つるくさなど、厄介なものがあちらこちらに点在するのである。

「きゃん」

罠を探る為に先行していた疾風はやてが死人の手に捕まった。

「疾風取ってあげるやんね」

美結みゆが、疾風の足に絡みついたつるを取ってるその上からデスクラウドが覆い被さってくる。蓮がデスクラウドを十六夜で一刀両断し燃やす。その動きで罠が作動した。美結目掛け数本の槍が翔んで来たのだ。美結は電撃を放つが、槍は鉄で出来ていた。千堂が美結を庇いつつ叩き落とす。しかし、一本が千堂の左太股ひだりふとももを貫いた。

いた

千堂は其しか言わず倒れ込む。抜こうとする千堂を

「抜いたらあかん!動脈やっとるかも知れん」

龍馬りょうまか指摘して止めた。

まどか、円、円・・・」

美結は其しか言わずに千堂にすがり泣きじゃくった。その美結に蓮は落ち着いて言う。

「美結さん。気持ちはわかるけど、其より千堂に電撃放ってくれないかな。出血がひどい。電気有れば千堂は回復するから」

「そや、美結頼むで。泣くな」

千堂は痛みをこらえて美結の頭を撫でながら言い添える。龍馬は左足の付け根をきつく縛り止血をこころみる。

「龍馬君、千堂と美結さん送ってください」

蓮は千堂の命を優先し美結をも離脱させる決断をする。

「了解」

龍馬は短く答えテレポーテーションで、二人を作戦指令本部に送る。

「土井です。千堂君迄離脱って大丈夫?さっきも言ったけど態勢整え直してからの方が良いんじゃない?」

本部から無線が入る。

「いや、行きます。もう目前です」

蓮は若槻の抵抗も、もうさほど無いと踏んでいた。瑠璃に聞く。

「最深部のどん詰まりはどれくらいでしょうか?」

「そやなぁ。5分位やなぁ」

「ターゲットに接触迄、5分です。巡査部長」

少し間が空いて土井巡査部長が答える。

「分かりました。蓮君気をつけて」

 蓮と龍馬は即席のバディ組む為の打ち合わせを短くし、最深部のどん詰まりへと足を踏み入れた。そこは石造りの神殿の様な場所だった。

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