表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
桜の世紀  作者: 愛媛のふーさん
17/25

最危険区画2

 美結の能天気な宣言を合図とはがりに瑠璃は、主人に

「お勘定」

と告げた。

「一万円になります」

遼が支払う。

「領収書貰えます?ナイツで」

作戦行動中だから勿論経費で全額落ちる。最危険区画には距離が有った。

「龍馬送ったってくれへん?入口前迄、中はジャンプやと危険有り過ぎる」

「了解。皆、手繋いで。疾風は誰か抱いてくれへんかな。それで、1個の物飛ばす事になるから」

「美結が抱く!!疾風おいで」

「OK。後から連続ジャンプで追いかけます」

龍馬が蓮の体に触れると、龍馬以外は鬱蒼とした草むらの前に立っていた。

「此処が最危険区画ですか?瑠璃様」

蓮が訊く。

「そやなぁ。其処んとこ獣道有るやろ。住人が通って出来たもんやな。罠仕掛けとるやろ一樹は。気いつけや」

その言葉がおわり蓮が答えかけた時、龍馬が連続ジャンプで追いついた。

「3回か?」

「そや」

ジャンプの回数の話しである。龍馬は1㎞を連続で何度でもジャンプできる。行き先も知識が有ればイメージで選ぶ事が可能だ。蓮が中断された瑠璃への質問をする。

「若槻一樹がサバイバルの達人で、その場に有る物使ってトラップ仕掛けるのは予想できるんですが、幻獣街出身なら特殊能力無いんですか?」

「若槻一樹の父親はヤクザ抜けて逃げ込んで来た男だが、母親のマリアは魔獣使いだったわいな。一樹も素質は有るやろ」

「魔獣使い・・・。ここは若槻にとってはうってつけの迎撃ゾーンですね」

「そやから此処に籠ってるんやろ」

千堂が応えた。瑠璃もマダムも頷いている。

「虎穴に入らずんば虎児を得ず」

遼が言い。美結が下ろした疾風に

「警戒」

と命じた。疾風はくんくんと獣道を嗅ぎ鳴く。警戒の唸り声だ。龍馬が大きめの石を、疾風が見つけたポイントに放つ。

「ガチャガチャ、パキン」

と音がして獣道の両側から鉄血草を縛り着けたワナが、作動した。まともに喰らったら足がズタズタになっているところだ。その時、上空から鋭い嘴の鳥が襲って来るのが見えた。

「嵐撃舞」

美結が千堂と同じ特技で鳥を気絶させる。ぱたぱたと地面に墜ちる。

「魔獣使い。動物なら操れるみたいだな」

蓮が感想を述べるみたいに事実を告げる。

「奥に行けば妖物が相手やな」

龍馬がショックガンのカートリッジを装填させつつ言った。若槻一樹と覚醒剤の確保は難航しそうだ。ナイツのメンバーは表情を一気に引き締める。瑠璃とマダム・マルソーはため息をついて

「一樹め、悪あがきしてからに」

「そうさね。おとなしく投降すれば良いものを」

嘆く。

「最後迄、足掻くつもりでしょう。僕もそうでした」

琢磨が実感込めて言う。頷いて一行は慎重に歩を進める。疾風が先行して匂いで罠の有無をチェックを受け持った。それを一匹のネズミが見ていた。若槻の目の役割を果たしているが、一行は気が付かない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ